健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

正しい食生活は環境より教育から

2013-04-27 08:30:01 | 研究
肥満が世界中で問題視されています。カナダの都市部と地方のティーンエイジャーの食生活の認識を調査した研究が紹介されていました(QLife Pro)。2007年から2009年の間に、13歳から19歳の女子77人、男子55人を対象に食生活についての質問をして、ファーストフードの店舗が周りに多い都市部と、比較的少ない地方で、食生活に対する考え方に違いがあるかどうかを比較したものだそうです。その結果、食生活に関する考えに影響するのは、立地的にファーストフード店にアクセスしやすいことには関係が無いことが分かったそうです。それよりも、健康な食生活について理解しており、不健康な食生活を行うことに罪悪感を抱くかどうかが影響するそうです。この調査から、育ち盛りの10代の子どもたちに、健康管理の必要性や、健康的な食生活について教育をきちんと行うことで、氾濫するファーストフード産業と共に生活していても、偏った食生活を避けることが可能であることが分かったというものです。肥満をファーストフード産業のせいにはできないということですね。親や周囲の大人が子どもを守ってあげないといけないのですね。考えさせられます。
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