健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

時差ボケには明るい光と運動

2014-07-19 08:30:41 | 研究
明るい光の下で運動をすることで体内時計が調整され、時差ボケ解消に有効であることが明らかになったそうです(財経新聞)。といっても、こうしたことは既に言われていましたので、ヒトを対象とした実験で検証できたということでしょうか。ヒトは24時間周期の睡眠・覚醒リズムを持っており、体内の生物時計によって調整されています。時差飛行などによて急激に生活リズムを変えると、生物時計の支配から一時的に外れるため時差ボケが起きると考えられています。明るい光を適切に使えば生物時計を目的地の時刻に合わせられることが知られていますが、実際はなかなか難しいですね。今回の研究では、時間隔離実験室で睡眠時間帯を8時間前進させる実験を実施。覚醒している時間帯に5,000ルクスの高照度光の下で自転車エルゴメーターをこぐ運動を実施したところ、部屋を明るくしただけで身体運動を行わなかった場合と比較して、生物時計の指標である血中メラトニンリズムが速やかに前進することが明らかになったというもの。また、身体運動を行わなかった場合には睡眠の質が大きく低下したのに対して、運動した場合は睡眠の質の低下も防ぐことが出来た。この結果は、明るい光の下で運動をおこなうことで、素早く目的地の時刻に調整されることを示していることに。
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