健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

赤ちゃんの社会的能力向上と音楽・ダンス

2014-07-26 08:30:00 | 研究
音楽に合わせて他の人たちと一緒に体を揺らすことは、赤ちゃんにとって思いやりを学ぶために効果的であるという研究結果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。人と人とが一緒に動く活動には、絆や連帯感を強める効果があることはすでに立証されているそうですが、赤ちゃんに対する効果を研究したのは今回が初めてのようです。研究は、2人1組となり、68人の赤ちゃんを対象に実験を行ったそうです。音楽が鳴り始めると、各組の1人は赤ちゃんを抱きかかえて一緒に体を上下に揺らし、もう一人は赤ちゃんと向き合って体を揺らしたそうです。このときにテスト対象のグループの赤ちゃんを抱いた人物は向かい合った研究者と同じリズムで体を上下に揺らし、もう一つのグループは向かい合った研究者とは異なるリズムで体を揺らしたそうです。音楽が止むと、テスト対象の赤ちゃんたちには、子供の利他的行為に関する実験で一般的に使用されるテストを実施。テストでは、赤ちゃんと向かい合わせになっていた研究者がわざと物を落とし、赤ちゃんがそれを拾って助けてくれようとするかどうかを調べたそうです。その結果、研究者と同時に体を動かした赤ちゃんは、異なるリズムで動いた赤ちゃんに比べて相手を助ける可能性が約20%高かったというのです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする