健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

気候と腎臓結石

2014-07-21 07:30:21 | 研究
地球温暖化により暑い日が増えるとともに汗をかいて脱水症状になるケースの増加が予想されますが、脱水症状の増加が腎臓結石を急増させる主要な危険因子になるという研究論文が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究は、米国アトランタ、シカゴ、ダラス、ロサンゼルス、フィラデルフィアの各都市で腎臓結石患者6万人の医療記録を調べた結果、暑い日と腎臓結石との関連性が明らかになったというもの。日々の気温が上昇すると、その後の20日間で患者が腎臓結石を発症する確率が急増することが分かったそうです。日平均気温10度と30度での腎臓結石リスクを比較。アトランタで38%、シカゴで37%とそれぞれ増加したことを確認し、高気温が同リスクに関連していることを発見。同様の腎臓結石リスクは、ダラスで37%、フィラデルフィアで47%増加していた。ロサンゼルスは他よりも増加の割合が小さく、高気温日のリスク増加率は11%だったそうです。また高気温から3日以内に腎臓結石を発症するケースが最も多かったとも。腎臓結石は、尿に含まれるカルシウムやリンなどの物質が高度に濃縮されると発生すると考えられているようです。十分な量の水分を摂取できないことにより、この問題が深刻化する恐れがあるとも。米国における腎臓結石患者の割合は、全人口の約10%とみられているそうで、腎臓結石は女性より男性に多く見られるようです。さて、日本あるいは日本人にも当てはまるのでしょうか?
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