健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

BPAの健康リスク

2015-02-02 08:30:51 | 研究
食品用缶詰の内面被膜やその他の製品に広く使用されている化学物質「ビスフェノールA(bisphenol A、BPA)」の消費者への健康リスクについて皆無であると欧州連合(EU)の専門機関「欧州食品安全機関(European Food Safety Authority、EFSA)」が発表したそうです(AFPBB NEWS)。一方でEFSAは、BPA検出試験の精度向上に伴い、BPAの暴露許容濃度を大幅に引き下げたそうです。また、今回の結論は、胎児、幼児、思春期の子どもを含む全年齢層にあてはまるそうです。BPAは、缶詰の内面被膜や再利用可能なプラスチック製食器類に使われる他、レジのレシートやATM明細書、CDやDVD、電子レンジ調理や冷蔵庫での保管に用いられるプラスチック製容器などに広く使用されているそうです。これまでの一部の研究では、脳や神経系の問題、生殖障害、肥満などとBPAの関連性が指摘されていたそうです。また2013年の研究では、BPAの胎児への影響で、出生後に乳がんを発症する危険性が高まる恐れがあるとされていたそうです。EU、米国、カナダはすでに、BPAをほ乳瓶に使用することを禁止しており、フランスは今年初めより、全ての食品容器にBPAを使用することを禁止しているそうです。
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