紅茶に含まれる苦み成分に、骨が壊れるのを抑える働きがあることをマウスの実験で確認したという論文がNature Medicineに発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。骨には、カルシウムでできた硬い組織を作る「骨芽細胞」と古くなった組織を壊す「破骨細胞」があり、バランスを取って骨の量・強度を調節しています。加齢などにより破骨細胞の働きが相対的に高まると、骨粗鬆症が発症します。破骨細胞が過剰になった骨粗鬆症のマウスに、紅茶の苦みや赤い色の成分に含まれるポリフェノールを3日に1回ずつ注射したところ、3週間後には破骨細胞が減り、骨の強度もほぼ正常になったそうです。ただ、1回分の投与量を体重60キロの人がまかなうには、紅茶を一度に60杯飲む必要があり、ふつうに飲んでも改善は見込めそうもないとも。
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