健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

生きたまま牛の霜降り状態を計測できる装置

2015-06-02 08:30:52 | 研究
肉用牛の僧帽筋の脂肪交雑(霜降り)の程度を、牛が生きたままの状態で計測できる核磁気共鳴装置のプロトタイプが開発されたそうです(財経新聞)。肉用牛では、脂肪交雑(霜降り)の程度が、肉質等級、ひいては取引価格を決める重要な指標の一つになっているそうです。そして、現状では、超音波画像診断装置で脂肪交雑をスキャンする手法が主流だそうです。ですが、脂肪と筋肉の混合比率を定量的に計測することは原理的に困難で、新しい原理による脂肪交雑の計測法が望まれていたそうです。今回開発した装置で、脂肪をほとんど含まない赤身試料(モモ肉)の緩和時間は短く(61ms)赤身(筋肉)をほとんど含まない脂肪塊の試料の緩和時間は長かった(141ms)そうです。霜降り肉である僧帽筋試料は、脂肪と赤身の混合物なので、測定結果から脂肪交雑を計算したところ、脂肪57wt%、筋肉39wt%であると推定。なお、別の計測手法との推定誤差は±約10wt%であり、1試料の計測に要する時間は約10秒と短時間だそうです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする