健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ビタミンB3に皮膚がんリスク軽減効果

2015-06-03 08:30:32 | 研究
特定の種類のビタミンB3には、非黒色腫皮膚がんの発症リスクを23%低下させる効果がある可能性があるとの研究結果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究は、基底細胞がんや扁平上皮細胞がんなどの少なくとも2種類の皮膚がんの診断を最近5年間に受けた患者386人を対象に実施。このうちの半数の患者には、ニコチンアミド500ミリグラムを1日に2回服用させ、残り半数にはプラセボ。今回は、ニコチン酸ではなく、ニコチンアミドが対象。広く用いられているビタミンB3の一種であるニコチン酸は、顔面の紅潮や低血圧を含む一部の副作用との関連が指摘されているそうです。研究で対象となった30歳~91歳の患者らは、この治療法に対して高い認容性(患者が副作用に耐えられる程度)を示したそうです。これらの患者らは、皮膚がんの病歴から発症リスクが高いとみなされているそうです。また、患者がサプリメントの服用を止めると、約6か月後に患者のがん発症リスクが再び上昇することも確認されたそうです。このことは、サプリメントを常時服用しないと効果が得られないことを示しているそうです。
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