マウスの海馬の神経細胞の活動を操作して過去の楽しい記憶を活性化すると、うつ様行動(動物がストレスを与えられた時の行動変化。ヒトのうつ病症状と類似)が改善できることが明らかになったそうです(財経新聞)。一般的に使われているうつ病治療薬の効果は個人差が大きく、その克服は容易ではないそうです。また、最近は薬だけではなく、精神療法や経頭蓋電磁刺激法といった治療法も試みられているそうですが、未だ有効な治療法として確立していません。今回の研究では、オスのマウスにメスのマウスと一緒に過ごすという楽しい体験をさせ、その時に活動した海馬の歯状回の神経細胞を遺伝学的手法により標識。次に、そのオスのマウスに体を固定する慢性ストレスを与えて、嫌な刺激を回避する行動が減る、本来なら好む甘い砂糖水を好まなくなる、といったうつ様行動を確認し、その状態で楽しい体験の記憶として標識された海馬歯状回の神経細胞群に光をあてて人工的に活性化したところ、うつ状態が改善することが分かったそうです。さらに、このうつ状態の改善は、海馬歯状回から扁桃体基底外側部を通り、側坐核の外側の殻であるシェルと呼ばれる領域へとつながる回路の活動によるものであることが分かったとも。すぐに人に応用できるものではないそうですが、記憶という最も研究の進んだ精神機能を手がかりに、うつ病という複雑な精神現象に取り組むことができる可能性を示す重要な知見とのことです。
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