健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

尿から家庭用ガス作る装置

2016-07-01 08:30:13 | 研究
人間の尿をバイオガスに変え、シャワーや料理に使う熱源として利用することを可能にする装置を、メキシコ人エンジニアが開発したそうです(AFPBB NEWS)。開発した試作品は、幅20センチほどの四角い透明なアクリル製の箱でできているそうです。内部にはステンレス鋼の電極が取り付けられており、中に尿を注ぎ込んで電気を通すと酸素と水素に分離され、後者がバイオガスに。容器を家庭の配管に接続すれば、台所や浴室で使われる水をバイオガスで加熱できるそうです。バイオガスは無臭のため、食べ物やシャワーの湯に尿の臭いがつく心配もなく、容器は完全に密閉されており、臭気が漏れることはないそうですが、容器を洗浄する際には臭いに耐えなければいけないとも。また、尿意をもよおした際、男性ならば、装置とチューブでつながった特殊な便器に排尿すれば良いが、女性の場合は一度別の容器に排尿した後、尿を装置に注ぎ入れなければならないそうです。この装置を使えば、宇宙に滞在する飛行士らが緊急時に自分の尿から酸素を生み出すことも可能だということです。
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