健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

睡眠不足でも脳への刺激で記憶力がアップ

2016-07-03 08:30:50 | 研究
睡眠不足時に大脳新皮質に刺激を与えると記憶力が向上することを発見したという発表があったそうです(財経新聞)。睡眠には、浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム催眠)があり、眠りにつくと、まずノンレム睡眠が現れ、次にレム睡眠へ移行。約90分周期で1晩に4~5回、繰り返されるとされています。このような睡眠には、起きているときの知覚体験を記憶として定着させる機能があるとも。この機能は、睡眠時の脳内の内因的な情報により知覚記憶が定着すると考えられているそうです。しかし、具体的にどの脳回路が知覚記憶の定着に関与するかは不明だったそうです。今回、マウスによる動物実験で学習直後の断眠時に大脳新皮質を再活性化させることで、睡眠不足であっても知覚記憶を向上させられることを証明したそうです。知覚記憶を定着させるには、睡眠不足の状態であっても記憶力の低下を脳刺激によって補えることが明らかに。今後は、さらに臨床に適用できるように改良することで、睡眠障害による記憶障害の治療方法の開発に応用できるそうです。
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