健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

太平洋の放射線レベルは基準値に

2016-07-26 08:30:39 | 研究
東日本大震災に伴う東京電力福島第1原子力発電所の事故から5年を経て、太平洋一帯の放射線レベルが急速に基準値まで低下しているとする報告書がAnnual Review of Marine Science発表されたそうです。事故から5年を経てまとめられた報告書では、日本沿岸から北米までの太平洋における放射性セシウム濃度を調査。福島原発から放出された放射性物質は米国本土にまで達していたと指摘。ただし、福島第1原発に関連した放射性物質の研究20件のデータを分析した結果、事故直後は通常時の数千万倍にも上昇した放射線レベルが、急減して基準値まで下がっていることが分かったそうです。例えば2011年には、福島沿岸水域で捕獲した魚の半数以上から危険なレベルの放射性物質が検出されたそうですが、2015年までに基準値を超える魚は急減し、1%未満となったそうです。ただし報告書は、福島第1原発近くの海底や港では依然として放射性レベルが高いことも指摘しているそうです。
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