健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

子ガモの学習能力

2016-07-30 08:30:27 | 研究
カモのひなは、さまざまな形や色の2個の物体の違いを学習できるとする研究結果が、Scienceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。こうした能力を持つことがこれまで知られていたのは、類人猿、カラス、オウムだけだったそうです。この能力は「刷り込み(インプリンティング)」に関連しているのだそうです。実験では、卵からふ化した直後のカモのひなに、同じ物体、もしくは異なる物体をそれぞれ2個一組で見せたそうです。物体が円軌道を描いて移動すると、ひなはその後を追えるようになっていたそうで、見せた対象物への刷り込みをみることができる仕組み。物体の組み合わせは、同様の形の組の他、ピラミッド形と立方体などの異なる形の組となる場合もあったということです。こうして刷り込みをしたひなのグループに、2個同じか、または異なる物体の新たな組み合わせを見せると、全体の4分の3のひなが、最初に見たのと似た組み合わせの後を追ったというのです。また、最初に見たのが球形2個一組だったひなは、形が異なる物体の組み合わせより、立方体2個といった、別の形でも同じ物体2個の組み合わせの後を追う確率の方が高かったそうです。
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