枕が変わると眠れない、という悩みを抱える人は数多く存在するそうですが、なぜ枕が変わると眠れなくなるのかという疑問を解明した論文が、Current Biologyに掲載されたそうです(財経新聞)。若く健康的な男女に二度、宿泊施設に泊まってもらい、脳の微小な磁場の変化を専用の装置で測定し、右脳と左脳での活動の違いを比較したそうです。なお、この宿泊施設に泊まるのは全員初めてであったそうです。一度目の宿泊では、右脳と左脳の動きに違いが見られたそうです。ノンレム睡眠と呼ばれる深い眠りの際に、左脳が右脳よりも活発に活動していたそうです。活発に活動していた左脳は、外部からの状況の変化に反応を示す部位だそうです。左脳が活発に活動していたことによって寝られないといった症状を引き起こしているものと考えられるそうです。研究では、睡眠中に異音を聞かせる実験も行われた。左脳と直接繋がる右耳から聞かせた時に目覚める回数が多かったとも。さらに一週間後同じ実験を行うために同じ宿泊施設に泊まってもらったそうですが、左脳と右脳で大きな違いは見られなかったそうです。これは施設の環境に脳が慣れたと考えられるそうです。そのため、通常通りの睡眠が出来たものと考えられると。睡眠中に脳の左右一方が活動を続ける現象は、クジラやイルカ、渡り鳥などと同じだそうです。これらの動物の共通点は移動中にも眠るということだそうです。そうすることで、クジラやイルカは溺れることを回避し、渡り鳥は墜落を回避しているものとされているそうです。今回の研究で、人間もこれらの動物と同じ現象が起きていることがわかったそうです。
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