健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

脳腫瘍リスクと学歴

2016-07-06 08:30:44 | 研究
大学教育を3年以上受けた人は、学校教育を9年以下で終えた人に比べて、がん性脳腫瘍の発症リスクが高くなるとの研究結果がJournal of Epidemiology and Community Healthに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。今回、少数の脳腫瘍患者を健常な人々と比較するのではなく、スウェーデンの公的医療制度が1993年から2011年にかけて追跡調査した成人430万人の診療記録のふるい分け調査を実施。調査では、それぞれに原因が異なる3種類の脳腫瘍(うち2種は非がん性)が区別。その結果、3種類の脳腫瘍すべてで、教育水準と腫瘍発生との間に強い関連が認められたが、中でも致死率の高いグリオーマで、この関連性が最も強かったそうです。また興味深いことに、低所得のブルーカラー労働者と、肉体労働に従事しない高所得層の男女との間にも発症リスクのさらに大きな格差が認められたそうです。
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