健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

性的少数者の健康リスク

2016-07-25 08:30:27 | 研究
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアルなどの性的少数者は、心理的苦痛を経験したり、不健全な行動に走ったりする可能性が高いとする研究結果がJAMA Internal Medicineに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。今回の研究では、米国疾病対策センター(CDC)が毎年実施している国民健康調査(NHIS)の2013年と2014年の結果を分析したもので、この年のNHISには、性的指向に関する質問が初めて盛り込まれたそうです。これは性的少数者が、個人的、構造的な差別の両方を受けた結果として経験するマイノリティーストレスがその原因となっている可能性が高いと指摘しているようです。例えば、男性では、大量飲酒者の割合は、バイセクシュアル男性の10.9%に対し、異性愛者男性は5.7%、ゲイ男性は5.1%。大量喫煙者の割合についても、バイセクシュアル男性が9.3%と最も高く、ゲイ男性は6.2%、異性愛者男性は6%。女性の場合でも、アルコール大量消費者の割合も、バイセクシュアル女性が11.7%と最も高く、レズビアン女性は8.9%、異性愛者は4.8%。大量喫煙者の割合は、レズビアン女性が5.2%と最高で、次いでバイセクシュアル女性が4.2%、異性愛者は3.4%だったそうです。
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