健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

サッカーのヘディングと脳振とう発症リスク

2017-02-12 08:30:02 | 研究
サッカーで頻繁にヘディングをする選手は、それほどヘディングをしない選手と比べて脳振とうを起こす確率が3倍高いとした研究論文がNeurologyに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。研究はニューヨーク市内の成人アマチュアサッカー選手222人を対象に行ったもので、子どもやプロのサッカー選手は含まれていないそうです。対象となったサッカー選手らに、直近の2週間にサッカーをした回数、ヘディングの回数、他選手との接触など偶発的な衝突で頭を打った回数などを質問。さらに、軽度の痛みや目まいから一時的な意識喪失や失神といった試合を中断して治療を要する重度のものまで、ヘディングや頭を打った後に症状が出た回数も調査。選手たちをヘディングの回数によって4つのグループに分けたところ、最多グループのヘディング回数は平均125回、最少グループは平均4回で、ヘディング回数が最多のグループは脳震とうの症状を示す確率が最少グループよりも3倍高かったというもの。また調査対象となった選手の約20%が中度から重度の脳振とうを経験していたそうです。脳震とうの症状は他選手やゴールポストへの衝突などによる偶発的な頭部への衝撃と強い関連性があるとしたうえで、ヘディングを脳振とうの「独立したリスク因子」と結論付けているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3116345
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