動物園で飼われているニホンイヌワシは、人工繁殖を続けても子孫がゼロになる恐れがあるという予測が報道されていました(YOMIURI ONLINE)。全国で計27羽(2014年現在)が飼育されているそうですが、大半が血縁関係にあり、将来的に交配が難しくなるというのです。国内の野生のイヌワシは推定約500羽で、餌場の減少などから繁殖率は約20%まで下がり、絶滅が懸念されているそうです。多摩動物公園(東京都日野市)や秋田市大森山動物園、天王寺動物園(大阪市)など8施設で人工繁殖しているそうですが、27羽のうち16羽は同じ両親を持つことから、近親交配を避ける組み合わせは限られているというのです。DNAの型や推定年齢などを調べ、コンピューターで今後の変化を予測。すると156年後には交配相手がいなくなり、最後の個体も死んでしまうことがわかったそうです。一方、10年に1度、野生から雌雄1羽ずつを繁殖に参加させれば、200年後も繁殖を続けられる、との結果だったとも。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20170925-OYT1T50113.html?from=ycont_top_txt
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