欧州医薬品庁(EMA)が2009~2013年に認可したがん治療新薬で、効果が立証されておらず、患者が不必要に毒性にさらされた可能性のあるものが39あったとする研究論文がBMJに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。論文によると、この39という数は、欧州で同期間にがんの治療薬68種のうちの半数以上が患者にとって入手可能になったことを示しており、薬剤規制の現行の基準について深刻な問題が生じているそうです。高価なことが多いがん治療薬をEMAが認可していることにも懸念を示した。こうした薬剤の多くは、患者に対して実際に効果があるかどうか予測できるまでには至らない初期段階の不十分な臨床試験結果に基づいて認可されていたそうです。2015年に発表された別の論文では、2008~2012年の間に米食品医薬品局(FDA)によって認可されたがん治療薬の大半が、同じく患者の生存率の向上や生活の質の改善が証明されないまま認可されていたことが明らかになったとしているようです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3145608
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