米環境保護局(EPA)長官は先日、バラク・オバマ前大統領が気候変動対策で導入した「クリーン・パワー・プラン(CPP)」の撤廃に向けた文書に署名したそうです(AFPBB NEWS)。CPPの撤廃はドナルド・トランプ大統領が大統領選で公約として掲げていたもの。EPAは声明で、CPPを再検討した結果を受けて、EPAはオバマ前政権時代に導入された規制がEPAの法的権限を超えていると判断するよう提案したと。また、CPPの撤廃は、米国のエネルギー資源の開発を促し、これらの資源開発に関連する不必要な規制の負担を軽減させると強調。CPP撤廃の法的効力が生じる前に、政策に関するパブリックコメントが60日間行われるそうです。オバマ前大統領が導入したCPPは、米国内の発電所に対して初めてCO2の排出量削減を迫ったもので、2030年までに2005年比で32%減らすことを目標にしていたもの。そのため排出量の多い老朽化した石炭火力発電所の閉鎖につながっていたそうです。トランプ大統領は、発電所からの排出量削減を強化したCPPが連邦政府の権限を越えていないかEPAに検討を命じる大統領令を出していたそうです。CPPをめぐっては共和党が多数を占める複数の州が裁判を起こし、米最高裁は昨年2月、CPPが合法だと判断されるまで一時的にその施行を停止するよう命じる判決を出していたそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3146236?cx_position=14
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