真夜中に繰り返され、精神をじわじわとむしばむ「ぽちゃん、ぽちゃん…」という水滴の音。これまで謎だったこの音の発生の仕組みをついに解明したとする論文がScientific Reportsに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。先行研究では、水滴の衝突によって水面に穴が生じる際、その下に空気が短時間閉じ込められて小さな泡が形成されることが分かっており、この泡がはじけるときに音波が水面に到達して空中に抜けていくのだと推測。音発生の仕組みを解明するべく、最新の音響映像技術を駆使した実験を実施。超スローモーションビデオ、マイク、水中聴音器を使用することで、これまで見過ごされていた細部の観察に成功。水面下に閉じ込められた気泡は、水面にできた穴が深くなるにつれ、振動を始めていたそうです。振動する気泡が放つ音波は、これまで考えられていたように単純に水面から空気中に抜けるのではなく、穴の底の水面そのものを振動させ、音波を空気中に送り出すピストンのように働くというのです。さらに、雨漏りの「ぽちゃん」という音を消す方法も発見。受け皿の水に少量の食器用洗剤を加えればよいのだそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3179681
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