古代ローマ人は商業捕鯨をしていたかもしれないとし、人類初の大規模な捕鯨は11世紀ごろにイベリア半島近辺のBasque人が始めたとする定説に一石を投じる論文がProceedings of the Royal Society Bに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。セミクジラとコククジラの骨が、これまで生息が想定されていなかった欧州とアフリカを隔てるジブラルタル海峡近くにある古代ローマの魚の塩漬け場の跡から見つかったそうです。この発見は、2000年前にはセミクジラとコククジラが北大西洋のどこにでもいたことや、ジブラルタル海峡を通って温暖な地中海に回遊し、出産していた可能性を示すものだそうです。そして、これらのクジラ2種がローマ帝国沿岸に生息していた証拠により、ローマ人が忘れられた捕鯨産業の基礎を形成していたかもしれないとする仮説が浮かび上がるということです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3181996
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