2016年に世界で新たに発症した糖尿病の7例に1例は大気汚染が原因であるという研究結果が、Lancet Planetary Healthに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。糖尿病は食生活や運動不足などの生活習慣が主な発症要因とされていますが、この研究では大気汚染も糖尿病の大きな発症要因となり得るとしているそうです。研究では、糖尿病の既往歴のない米退役軍人170万人を対象に8年半かけて追跡調査を実施。大気汚染と糖尿病リスクの関連を調べるため、退役軍人らの患者情報を大気環境情報と比較したところ、糖尿病の発症リスクと大気汚染に密接な関連があることが示されたそうです。論文によると、2016年に全世界で新たに発症した糖尿病の14%にあたる、320万症例が大気汚染に起因していたというのです。大気汚染によって体内のインスリン産生が低下するため、健康維持に必要な血糖のエネルギーへの変換が妨げられるとしているそうです。わずかな大気汚染レベルでも糖尿病の発症リスクにつながるということです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3180713?cx_part=search
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