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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

米のメタン漏出量

2018-07-03 08:30:37 | 研究
米国の石油・天然ガス業界は、政府の公式推定値を60%上回る量のメタンガスを漏出させているとの研究論文がScienceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。論文によると、米国の石油・天然ガス業界は年間約1300万トンのメタンを排出しており、これは米環境保護局(EPA)の推定量をはるかに上回っているそうです。研究によると、メタンの実際の排出量は天然ガス純生産量の2.3%(漏出率)で、これは1000万世帯に供給するのに十分な量の天然ガスに相当。これに対し、EPAの排出量目録では漏出率が1.4%となっているそうです。漏出したガスの金銭的価値は20億ドル(約2200億円)に上るということです。天然ガスの主成分であるメタンが及ぼす温暖化の作用は、20年間で二酸化炭素(CO2)の80倍以上になるそうです。CO2排出量が石油や石炭に比べて少ない天然ガスですが、そのエネルギー効率は、メタンの漏出を最小限に抑えられるかどうかに大きく左右されるそうです。一部の大手石油企業は、すでにメタン漏出の問題を認識して対応策を講じ始めているそうです。英BPは、4月に同社初となるメタンの排出量目標値を設定。米エクソンモービル(ExxonMobil)も、5月にメタン排出量を削減する意向を表明しているそうです。英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル(Royal Dutch Shell)やカタール・ペトロリアム(Qatar Petroleum)も、メタン排出削減についてすでに表明しているとのことです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3179556
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