体重計や体脂肪計などのメーカーとして有名なタニタの社員食堂で提供されているメニューは、低カロリーで満腹になると評判ですね。そのメニューが大学の学食に登場するというのです。タニタは佐賀大学の学生食堂と提携し、レシピを再現した食事を20日から提供するそうです(ASAHI.COM)。タニタによると、大学とのコラボレーションは全国初ということです。その理由は、まずタニタの谷田千里社長が佐賀大学理工学部を卒業したということだそうです。タニタの本社は東京だそうです。「産学連携」の講義で、文化教育学部2年生がタニタの食事を大学内で食べられるようにしたいと提案したことがきっかけになったそうです。大学側がタニタの本社に出向き、学食で提携できないか打診したところ、谷田社長が「母校を皮切りに、全国の大学でレシピを提供できたらいい」と快諾したそうです。20日から7月29日まで、本庄キャンパスの大学会館食堂(月、水~金曜日)とかささぎホール食堂(月~金曜日)の2カ所で1種類ずつ、週替わりでメニューを提供するそうです。1食420円。うち20円は発展途上国の児童の支援金になるということです。ちなみに、一般の人も利用できるそうです。
国際宇宙ステーションの滞在中の古川宇宙飛行士。今度は、満月様顔貌、いわゆるムーンフェイスを紹介。古川さん自身の顔が丸くなって、腫れているような写真を公表。これは、身体の中の水分が頭部へシフトした結果、顔がむくんだ状態です。私たちの身体をめぐる血液にも重さがあります。ですので、普段は足の方へ貯留する傾向があります。でも、それを筋肉運動など様々な仕組みでできるだけ心臓そして頭部へ送るようなシステムが働いています。ですので、例えば起立した状態でじっとしていると足がむくんだりします。ところが国際宇宙ステーション内では血液の重さがなくなりますので、前述したような仕組みの効果が相対的に大きくなり、頭部へ血液が貯留する傾向になります。これが、浮腫を生じさせます。でも、人間の血圧は頭部への血液量を一定に保つようにコントロールされています。ムーンフェインになったということは頭部の血圧が高くなっていることを示します。ですので、いずれ頭部への血液量は減少することになります。これは、血液量を減らすことによります。血液量を減らすと言ってもピンとこないかもしれません。これは、尿量が増えるということになります。身体から水分がたくさん出ていくということです。さすが古川さん。医学的な情報をいろいろ発信してくれていますね。
来年度の大学(学部・学科・短期大学)および大学院(研究科)の新設の申請状況が明らかになりました(MSN産経ニュース)。毎年、ほぼこの時期に、文部科学大臣が、来年度新設を計画している公私立大学の学部や大学院などの認可について大学設置・学校法人審議会に諮問します。文部科学省のHPでこの諮問状況を見ることができます。やはり、看護やリハビリテーション、教育といった最近人気の学部学科が多いと感じます。確かに、こうした学部を志望する学生が多いのですが、各大学で学生確保にしのぎを削るという構図がますます強くなります。看護やリハビリテーションに関する人材は専門学校も養成していますが、こんなに大学が増えると専門学校を志望する学生が少なくなってしまうのでは・・・・・。また、大学とは何か?と考えた場合、こうしたライセンスを獲得する学部・学科が増えてしまうのは・・・・・。学問を究める大学としての機能が、知識を伝達するという部分に大きな労力を使うことになってしまい、新たな知の探究でる研究の部分が少なくなってしまうのでは・・・・・。
ツツガムシ病をご存じでしょうか?ツツガムシ病は、ダニの一種であるツツガムシの幼虫に刺された後、5日から14日の潜伏期間を経て、高熱や発疹などの症状が出る感染症。重症化することもあり、2001年と2007年には死亡例もあるものです。ツツガムシは田畑や山林、河川敷などに生息しているそうでです。農作業や山菜採りで訪れる際に刺されて感染するらしいのです。そのツツガムシ病の患者が、山形県で例年以上に多発しているそうです(YOMIURI ONLINE)。山形県保健薬務課によると、今年初めてツツガムシ病が確認されたのは、5月9日で、それ以後、今月8日までに、村山地方で5人、最上地方で4人、置賜地方で6人の計15人の感染が確認されているそうです。また、感染者のほとんどが70歳代以上の高齢者で、重症者はいないそうです。初期症状が発熱や頭痛など風邪の症状に似ていることから、ツツガムシの生息地へ入って、5-14日後に発熱などがあった際は、早めに医療機関を受診すべきだそうです。
ピアノや自転車など体を使って覚える「運動記憶」は、練習の合間の休憩中に小脳の表面で作られるたんぱく質の働きで、小脳の別の部位に移って定着することを、理化学研究所などが突き止めたそうです(YOMIURI ONLINE)。これは、「学習には休憩が大事」という定説を科学的に証明した成果となります。人の名前など知識の記憶は海馬や大脳皮質に刻まれます。その一方、運動記憶は小脳で維持されるが、どのように身に着くのかは不明でした。研究では、マウスに左右に動くボードを見せて、眼球を動かす実験を実施し、休憩を挟んで運動したマウスは1日後もほぼ同じ運動ができたが、休憩しないマウスは半分程度忘れていたそうです。つまり、休憩の有無で運動記憶の定着に差が出たということです。身体を使わない学習には休憩は・・・・・。こちらにも興味がありますね。
国際宇宙ステーションに滞在中の宇宙飛行士の古川さんが、宇宙酔いに悩まされていることをツイッターで明らかにしたそうです(YOMIURI ONLINE)。宇宙酔いとは、感覚情報の混乱によって生じる症状で、吐き気を伴うものです。乗り物酔いと基本的に同じと考えられています。我々は通常、上下左右を常に意識して生活しています。その上下左右は、視覚からの情報と前庭器からの重力情報の2つを参照していると考えられています。目をつぶっていても、どちらが上か下か、私は分かりますよね。それが前庭情報です。ところが、国際宇宙ステーション内では、重力が小さく、さらに遠心力(宇宙ステーションが高速で地球の周りを回転するために発生する地球から離れようとする力)とつりあっています。ですので、前庭器への重力の入力が著しく減少しています。したがって、どちらが上で、どちらが下か、頭が混乱するのだと思います。乗り物酔いは本を読んだりして視線を一点に固定しいると生じやすいと思います。こちらは視覚情報からが視野に変化がないので、身体も動いていないという情報が入りますが、重力情報は乗り物の速度や進行方向により逐次変化しますので、こちらもまた2つの情報にギャップが。古川さんは「宇宙酔いしました。特に頭を急に動かすとウゲー、気持ち悪くて吐き気がする。頭の芯も重い。何とかしてください」と書き込んでいるようです。また、「宇宙酔いは初飛行の飛行士の3分の2程度が経験するとされ、一過性なので心配ありません。脳が無重量環境に適応する過程と考えられています」と再投稿も。通常数日で収まると言われていますので、もう少しの辛抱でしょうか。
この夏。電力供給不足が懸念されており、政府が節電を呼びかけています。マスコミも節電対策をいろいろと紹介していますが、大規模なブラックアウトの危険性は残っていますね。東京をはじめとする首都圏だけでなく、中部地方なども可能性はゼロではなく、いかにして電力消費量を抑制するかは大きな課題であることは間違いありません。現代社会はデータ通信が命綱と言ってもよいと思うくらい、データを蓄積し、適宜処理するサーバーが重要になっています。そのサーバー自体が電力を消費するだけでなく、サーバーを設置している環境を一定に維持するために空調に大きな電力を使っています。そんな中、待機電力をゼロにする技術が開発されたというニュースが飛び込んできました。東北大学とNECなどの研究チームは、テレビ、パソコンやサーバーなどの待機電力をゼロにできる大規模集積回路(システムLSI)を世界で初めて開発したというものです(YOMIURI ONLINE)。国内の全サーバーに導入した場合、原子力発電所半基分の電力を減らせるというのです。もちろん、実用化はまだで、5年後の実用化を目指すそうです。
メタボ検診を受けると金利が優遇される。そんなウソのような本当の話。特定検診、通称メタボ健診を受けた住民だけが申し込め、利率が有利になる定期預金が宮崎県高鍋町に本店を置く高鍋信用金庫で始まったそうです(ASAHI.COM)。受診率を上げて将来の医療費を抑えたい町と、顧客獲得とイメージ向上を狙う信金の思惑が一致した結果の商品のようです。この定期預金は「スマート定期預金」と呼ばれ、国民健康保険加入者の町民がメタボ健診を受けると、町が「受診証明書」を交付し、それを信金へ持参し、10万円以上で定期預金を申し込めば、通常利率(現行0.04%)に0.05%プラスされるというものだそうです。ただし、預け入れの上限があり、100万円となっているようです。メタボ健診は糖尿病や脳卒中などを引き起こすとされるメタボリックシンドロームの予防などが目的で、40~74歳が対象で、市町村や民間企業など全ての保険者が対象の被保険者に受診させる義務があります。現在、メタボリックシンドロームの基準の見直しが行われていますが・・・・・。さて、受診率は上がるでしょうか?
たばこに含まれるニコチンが脳に作用し食欲を減退させる仕組みが解明されたそうです(YOMIURI ONLINE)。マウスを使った実験で、ニコチンが脳内の信号伝達にどのような影響を与えるかを調べ、ニコチンが摂食に関わる視床下部にある「POMC」と呼ばれる神経細胞の回路を活性化させ、食欲を抑制する信号を多く発信させることが分かったそうです。こうした作用のため、喫煙者は食べる量が減り、体重も減ると予想されるそうです。喫煙者の多くは、体重が増えるから禁煙しないと言うそうです。でも、この研究は、喫煙で確かに体重は減るということを科学的に証明したことになります。でも、喫煙で体重が減っても、喫煙によりがんや心臓病が増えることは間違いありません。この研究の意味としては、ニコチンの食欲抑制のメカニズムを利用して肥満防止の新薬を開発することも可能らしい。
世界保健機関(WHO)と世界銀行は、心身に障害を抱える人が世界で少なくとも10億人に上るとの報告書を初めて公表しました(時事通信)。10億人というのは世界の人口全体の約15%を占める膨大な数字になります。報告書によると、障害者のうち1億1000万~1億9000万人が認知障害や四肢麻痺、重度の鬱など通常生活を営む上で「深刻な困難」に直面しているそうです。また、障害で苦しむ人は豊かな国よりも貧しい国が多いとの傾向が表れているそうです。さらに、障害のある子どもは健全な子どもに比べて就学時期が遅く、進級できない割合も多いと。介護サービスを受けることで障害者自身や家族の経済負担も重く、英国では健常者並みの生活をするには、収入の最大69%の追加コストが必要ということです。ちなみに、WHOが1970年代に推計した障害者数は世界人口の約10%前後だったそうです。しかし、高齢化に加え、心臓血管の病気や糖尿病といった慢性疾患になる人が増えているため、今後も増加が予想されています。こうした障害者を社会は支えきれるのでしょうか。一刻も早く、社会の仕組みを考え直すべきなのでしょう。