健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

深刻な干ばつの米国カリフォルニア州

2015-08-11 08:30:43 | 研究
4年連続で深刻な干ばつに見舞われている米国California州の今年6月の水の使用量は2013年同月比で27.3%も減ったそうです(AFPBB NEWS)。California州知事は今年4月、記録的な干ばつ対策として州史上初めて州全域を対象とした節水令を出したそうです。目標節水率は2013年同月比で25%とされていたそうですが、6月の節水実績はこの目標を上回ったそうです。州民が干ばつの深刻さを理解し、真夏の猛暑のなかでもスプリンクラー使用を控えるなど節水の努力を続けた結果だと評価されている模様。記録的な干ばつに終息の兆しは見えないことから節水を継続するよう求めているそうです。
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効果100%のエボラ出血熱ワクチン

2015-08-10 08:30:43 | 研究
西アフリカのギニアで臨床試験が行われていた開発中のエボラ出血熱ワクチン「VSV-ZEBOV」が100%の効果を示したという研究結果がLancetに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。ギニアの臨床試験では計7600人にワクチンを実験投与し、1週間後に100%の効果が確認されたという。この臨床試験は、カナダ、ノルウェー、ギニアの各政府と医薬品大手MerckおよびWHOの支援で実施。まず、エボラ出血熱患者が身近に発生して感染の危険性が高い4123人にただちにワクチンを投与したところ、1人も感染しなかったそうです。続いて、比較対象として別の3528人に、エボラウイルスと接触したとみられる日から3週間後にワクチンを投与したところ、うち16人はワクチン投与前に既に感染していたものの、投与6日後には全員に予防効果がみられたそうです。ワクチン投与のタイミングが感染前か感染後かを問わず、投与6日後には誰にも感染症状がみられず、重大な副作用はないということです。しかし、ワクチンの効果がどれだけ持続するかは不明で、さらに妊婦や子供は臨床対象に含まれておらず、効果があるか確認されていないそうです。
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遺伝子組み換えイネ

2015-08-09 08:30:08 | 研究
遺伝子組み換えにより収穫量を増やす一方で、温室効果ガスの排出量を減らすことのできるイネが開発されたそうです(財経新聞)。イネにオオムギの遺伝子を組み込んだ「SUSIBA2」を作成して、中国の水田で栽培実験をしたところ、地上部分の重量がおよそ30%増加する一方で、地下部分は35%減少したそうです。その結果、コメの収穫量は重量で50%近く増加し、デンプンの含有量もおよそ10%増加。メタン生成量は成長段階によって異なるが、90~99%減少しており、根の部分に住む微生物も半分以下に減少したそうです。
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ゲノム配列のホモ接合度

2015-08-08 08:30:46 | 研究
ヒトゲノム配列におけるホモ接合度の程度が、身長や呼吸機能、学業達成度、認知機能の個人差に影響を与えるという研究結果がNatureに掲載されたそうです(財経新聞)。共通したゲノム配列を父親・母親の双方から受け継いでいる状態をホモ接合といい、ゲノム配列全体に占めるホモ接合の割合をホモ接合度と呼んでいるそうです。血縁関係が近い家系内においてはホモ接合度の程度が大きくなることが知られていますが、ホモ接合度の程度がヒトのさまざまな形質にどのような影響を及ぼすかは明らかではありませんでした。研究では、国際共同研究プロジェクト「ROHgenコンソーシアム」を通じて得られた複数人種・35万人以上のサンプルを用いて、ホモ接合度の程度の個人差と、身体計測値(身長・肥満・ウエスト比)、血液検査値(血糖値・ヘモグロビンA1c値・インスリン値・コレステロール値・中性脂肪値)、生理学検査値(血圧・呼吸機能検査値)、社会学的因子(学業達成度・認知機能スコア)の個人差との関連を解析。その結果、ホモ接合度の程度が、身長、呼吸機能(一秒量)、学業達成度、認知機能スコアに対して統計学的に有意な影響を与えることが明らかになったというもの。ホモ接合度の程度が大きくなるにつれて、身長、呼吸機能(一秒量)、学業達成度、認知機能スコアの計測値が共通して小さくなる方向に影響していたそうです。今後は、ホモ接合度との関連が指摘された形質を対象に、ヒトゲノム配列のどの部分がホモ接合の状態であると影響が大きくなるのかを調べることにより、具体的な感受性遺伝子領域の同定に繋がると期待されるそうです。
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自由に動くマウスの脳内で遺伝子発現を記録

2015-08-07 08:30:07 | 研究
生体内における時計遺伝子の発現が、サーカディアンリズムを示すことを確認し、さらに時計遺伝子発現には振動周期が数時間の短周期リズムが存在することが明らかになったそうです(財経新聞)。睡眠・覚醒や体温など、生き物の生理機能は1日の単位で変化しており、この現象をサーカディアンリズムと呼んでいます。サーカディアンリズムは複数の時計遺伝子群の転写と、その産物(タンパク質)が関与するネガティブフィードバックループにより発振されると考えられていますが、これまで、無拘束で自由に行動する動物の遺伝子発現を経時的に測定し、行動などの生理機能を同時に評価することはできていませんでした。研究では、ホタルの発光酵素を導入した遺伝子改変マウスの脳内に光ファイバーを挿入し、サーカディアン時計が存在する視交叉上核から遺伝子発現に伴って生じる光の量を光電子増倍管を用いて1分毎に連続計測。その結果、無麻酔・無拘束マウスの視交叉上核時計遺伝子発現リズムに比較すると、培養した脳スライスのリズムはいずれも2~3時間位相が前進していることが分かったそうです。また、自由行動マウスの視交叉上核では、時計遺伝子発現に約24時間周期のサーカディアンリズムに加え、およそ3時間周期の短周期リズム(ウルトラディアンリズム)が存在し、その振幅は各遺伝子発現のサーカディアンリズムがピークを示す時間帯に増加することが分かったそうです。この無麻酔・無拘束マウスにおける遺伝子発現のリアルタイム計測法が、様々な生体機能の分子レベルの解明や、生体における薬物動態や薬物スクリーニングなどの創薬研究に貢献できると期待されるそうです。
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大学院へのいざない

2015-08-06 08:30:18 | 研究
大学院に進学して、骨格筋や健康について研究しませんか。本研究室の研究領域は、(1)骨格筋可塑性制御(筋肥大ならびに筋萎縮予防、サルコペニア・ロコモティブシンドローム)、(2)骨格筋生理学、
(3)運動生理学、(4)宇宙医学、です。
また、現在進行中の主な研究テーマは、(1)骨格筋可塑性発現機構の解明、(2)組織幹細胞による再生機構の解明、(3)サルコペニア・ロコモティブシンドロームの分子機構解明、(4)全身糖脂質代謝改善策、です。
(研究のキーワード:(1)骨格筋、(2)筋衛星細胞、(3)温熱刺激、(4)ストレス応答、(5)細胞内シグナル、(6)遺伝子発現、(7)老化、(8)サルコペニア・ロコモティブシンドローム、(9)骨格筋組織内脂肪・骨格筋細胞内脂肪)
上記の研究領域・テーマ・キーワードに興味がある方、あるいは「健康」に興味があり、やる気と実行力(根気)がある大学院生を歓迎します。文系、理系、出身学部を問わず広い分野からの応募をお待ちしています。受験資格など詳細はお問い合わせください。 もちろん、研究室の見学も大歓迎です。
詳細は、下記HPを参照してください。
http://www.sozo.ac.jp/professor/goto_katsumasa/admissions.html

平成28年度豊橋創造大学大学院健康科学研究科の入試情報をお知らせします。

区分
 社会人選抜入試一期・一般入試一期
出願期間
 平成27年9月1日(火)~ 9月24日(木)
試験日
 平成27年9月29日(火)
合格通知日
 平成27年10月 9日(金)


区分
 社会人選抜入試二期・一般入試二期
出願期間
 平成27年11月 5日(木)~11月20日(金)
試験日
 平成27年11月26日(木)
合格通知日
 平成27年12月 4日(金)


区分
 社会人選抜入試三期・一般入試三期
出願期間
 平成28年 2月 8日(金)~ 2月19日(金)
試験日
 平成28年 2月25日(木)
合格通知日
 平成28年 3月 5日(土)


区分
 社会人選抜入試四期・一般入試四期
出願期間
 平成28年 2月26日(金)~ 3月 3日(木)
試験日
 平成28年 3月 8日(火)
合格通知日
 平成28年 3月12日(土)

募集要項は、下記のHPに掲載されています。
一部の書類についてはダウンロードもできます。
http://www.sozo.ac.jp/examination/nyushi/other/health.html
http://www.sozo.ac.jp/department/health-science/examination.php

大学院進学についてどうしようか悩まれている方などは、下記ページを参照ください。
http://www.sozo.ac.jp/professor/goto_katsumasa/consultation.html
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レジオネラ症

2015-08-05 08:30:32 | 研究
米国New Yorkでレジオネラ症の感染が拡大し、8月4日までに7人が死亡したそうです(AFPBB NEWS)。確認されている感染者は86人に上り、過去最悪規模の感染拡大に。同市は、将来的な大流行を防ぐための新たな法令の策定を開始したそうです。感染は先月10日、New York州で最貧とされるBronx地区で集団感染がありそこから広がっり、現在も64人が入院して治療を受けているそうです。レジオネラ症は細菌感染症で、New Yorkで拡大している病型は肺炎だそうです。同市内でも5つの建物の冷却塔からレジオネラ菌が検出されたそうです。しかし当局は、飲料水や噴水、シャワーヘッド、プールなどは安全で同菌の繁殖はないとしているということです。死亡した7人はいずれも高齢者で、感染以前から疾患があったそうです。レジオネラ症はヒトからヒトへは感染せず、抗生物質で治療が可能。
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人工眼で視力回復

2015-08-04 08:30:13 | 研究
高齢に伴い視野の中心部が見えにくくなる眼病「加齢黄斑変性」を患う80歳の英国人男性が、網膜に埋め込んだ電極を介して眼鏡に取り付けた小型カメラの映像を脳に伝える「人工眼」により、一部を残して失っていた視力の大半を取り戻したそうです(AFPBB NEWS)。加齢黄斑変性の患者で人工眼の効果が確認されたのは、世界で初めてだそうです。
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コーヒーメーカーでご飯を炊く

2015-08-03 08:30:47 | 研究
コーヒーのように、濾し器を使って炊飯することで、コメに含まれるヒ素を効率的に減少させ、健康への影響を低減できるとした研究論文がPLOS ONEに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。一般的な深鍋での炊飯ではなく、濾し器(パーコレーター)を使って炊飯することで、米に含まれる発がん性の無機ヒ素を85%除去できたそうです。無機ヒ素への常習的な曝露をめぐっては、発達障害や心臓疾患、糖尿病、神経の損傷、肺がん、膀胱がんなどとの関連性が指摘されているそうです。水田で生育するイネは、土壌鉱物の無機ヒ素を吸収しやすいそうです。一般的にその含有量は他食品の約10倍とされており、European Food Standards Authorityは、コメの大量消費について注意を促しているそうです。
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白内障点眼薬

2015-08-02 08:30:36 | 研究
人間の失明の最大原因となっている白内障を、手術をせずに点眼薬だけで治療できる可能性を示した動物実験の結果が、Natureに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。「ラノステロール」と呼ばれる自然界に存在する分子を点眼薬として投与すると、イヌの白内障に縮小がみられたという研究結果です。症状が徐々に進行する眼病の白内障の患者数は世界で数千万人に上り、治療法は現在のところ手術のみ。通常、白内障の手術は安全性が高く、決して難しいものではないそうですが、その一方で、人口の高齢化に伴い、手術を必要とする患者の数は、今後20年間で倍増することが予想されているそうです。今回の潜在的治療薬に至るまでの一連の研究は、遺伝性の白内障に悩まされている家族の子ども2人を対象に始められたそうですこの2人の患者に、ラノステロールの生成に大きく関与する遺伝子に共通の変異がみられることを発見。これにより、白内障を形成するタンパク質が正常な目の中で凝集するのを妨げる効果がラノステロールにあると推測。細胞を用いた最初の一連の実験で、ラノステロールがタンパク質の凝集を防ぐ助けになるとの直感に対する裏付けが得られたそうです。次に、白内障を自然に発症したイヌに、ラノステロール分子を含む点眼薬を投与。6週間の治療後、白内障の大きさと特徴的な白濁度が減少したというもの。白内障は、世界の失明症例の半数の原因となっているそうです。
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