米国海洋大気局(NOAA)が、今年前半(1~6月)の世界の平均気温が14・55度となり、信頼できる記録が残る1880年以降、最高を記録したと発表したそうです(YOMIURI ONLINE)。20世紀の1~6月の平均よりも1・05度高く、これまで最高だった昨年を0・2度上回ったそうです。また、6月の平均気温は16・4度と6月の観測記録としては最高に。月間の平均気温が過去最高を記録したのは14か月連続。NOAAと別の手法で解析した米国航空宇宙局(NASA)も、同様の傾向を発表し、地球温暖化による影響が出ていると分析しているそうです。
がんを発症する危険性は居住する都道府県により差があることが、国立がん研究センターが発表した2012年のがん患者の推計値でわかったそうです(YOMIURI ONLINE)。乳がんの発症は東京で突出して高く、肝臓がんは西日本に偏っていたそうです。全都道府県でがん登録のデータがそろい、地域ごとの全容が明らかになったのは初めてだそうです。推計値によると、12年に新たにがんと診断されたのは約86万5000人。集計結果から年齢などを調整し、発症の危険性を全国平均を100として都道府県ごとに算出。がん全体では、男性は北海道、東北、山陰、九州北部で発症が多く、女性は東京、大阪、福岡など都市圏で目立ったそうです。
糖尿病や心臓病の持病があったり、握力が弱かったりする人は、認知症を発症するリスクが高い、との調査結果が発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。研究では、愛知、秋田、石川の3県で、計約3300人を3~16年追跡した四つの研究をもとに、認知症のリスク要因を分析。その結果、脳卒中の経験がある人は、ない人に比べ、認知症のリスクが2・6倍高かったそうです。糖尿病、心臓病の持病がある人は、それぞれリスクが1・7倍、1・5倍。体力や筋力の目安の握力が26キロ未満の男性、18キロ未満の女性も2・1倍だったとも。学校教育の年数が9年以下の人のリスクは、9年を超える人の2倍だったそうです。また、うつ傾向がある人のリスクは、ない人の1・6倍。難聴の人は1・4倍だったそうです。
生後6か月間に母乳のみで育てられた乳児は小学生になった時の行為障害が少ないとする論文がPLOS Medicineに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。1500人以上の子どもを対象に南アフリカで実施されたこの研究で、母乳育児の期間と、7歳から11歳までの子どもの行為障害の兆候との間に強い関連があることが分かったというもの。論文によると、世界保健機関(WHO)が奨励するように生後6か月間に母乳のみで育てられた子どもは、母乳育児が1か月未満だった子どもと比べ、行為障害が56%低かったということです。
南極上空のオゾン層に開いた穴(オゾンホール)が縮小し始めているとの調査結果が6月30日にScienceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。オゾンホールの面積は2000年以降、400万平方キロ縮小していることが、今回の調査で分かったそうで、これはインドの国土面積にほぼ匹敵するものだそうです。オゾン層回復の要因は、クロロフルオロカーボン(CFC)類に由来する大気中の塩素が減少を続けていることにあるとされているそうです。CFC類はかつて、ドライクリーニング、冷蔵庫、ヘアスプレーなどの噴霧器から放出されていた化学物質で、1987年に世界の大半の国々が、CFC類の使用を規制する「モントリオール議定書(Montreal Protocol)」に署名したそうです。
米国の数百社に及ぶ企業が、未承認の幹細胞治療を患者に直接提供しているとの調査結果がCell Stem Cellに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。米国の少なくとも351の企業が、570の個人診療所で、未承認の幹細胞治療を提供しているというのです。これらの診療所は、筋肉や骨の疾患、心臓病、免疫系に関する問題、脊髄損傷、美容上の理由などに対する「幹細胞による治療行為」を提供すると主張。提供されていたのは、主に脂肪由来および骨髄由来の幹細胞に基づく治療で、胚性幹細胞(ES細胞)をうたっている企業は1社のみだったそうです。研究はインターネット検索を通じて、これら企業のリストを作成。国際幹細胞学会(ISSCR)によると、米国食品医薬品局(FDA)は、骨髄移植として一般に知られている白血病の治療と、一部の骨、皮膚、角膜の疾患や損傷の治療などのために幹細胞を使用することを認めているそうです。しかし、その他の幹細胞治療については、前途有望ではあるものの、まだまだ初期の実験段階にあるにすぎないとISSCRはウェブサイトで指摘しているそうです。
総務省は一昨日、住民基本台帳に基づく今年1月1日現在の日本人の人口が、前回比27万1834人減の1億2589万1742人だったと発表したそうです(YOMIURI ONLINE)。人口は7年連続の減で、減少幅は過去最大とのこと。全市区町村の約83%で人口が減る一方、東京都は前回比0・67%増の1296万6307人と、増加数、増加率ともに全国トップで、「東京一極集中」の傾向が鮮明になっているとも。都道府県別の人口増加数でトップは東京都の8万6164人増。東京以外で増加率がプラスだったのは、沖縄(0・38%、144万8656人)、愛知(0・15%、730万7924人)、神奈川(0・124%、896万1724人)、埼玉(0・121%、718万6890人)、千葉(0・05%、614万5670人)の5県だったそうです。
脳への損傷を引き起こすジカウイルスへのワクチンの効果が、動物実験などで確認されたとする研究結果がNatureとNature Communicationsに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。Natureには、2種類の試作ワクチンを実験用マウスで試した結果、1回の接種でジカウイルスに対する完全な防御がもたらされたと報告。Nature Communicationsに発表した研究論文では、ジカウイルスを実験用のサルに感染させることに初めて成功したと報告。また、人と同様にほぼ症状のない感染を1回経験すると、その後にさらされるジカウイルスに対する「完全な防御」が得られることが確認されたそうです。ジカウイルスに対する完全防御を動物モデルで実現したのは、今回の研究が初めてであり、免疫が持続する期間については不明だそうです。しかし、外部の専門家らは、今回の研究結果を評価する一方で、不明な点がまだ数多く残されていることを強調そているとも。