開花や発芽といった植物の成長に合わせて遺伝子の働きを制御する物質「植物ホルモン」について、複数あるホルモンがどこでどれぐらい分布しているのかを計測、コンピューター上で可視化することに成功したとするけんきゅ論文が発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。植物ホルモンは、動物のホルモンと同じように、ごく微量で生理作用を引き起こす物質で、陸上の植物に広く存在しているそうです。これまで10種類程度が確認されており、量やホルモン間の相互作用によって、発芽や開花などの働きを調整しているそうです。バナナが熟す時期を調節したり、種なしのブドウを作ったりと、農作物の栽培にも応用されているそうです。この研究では、イネの根腐れを防ぐとみられる植物ホルモン「アブシジン酸」の働きを調べようと、植物のかけらなどの試料にレーザーを当て、ホルモンから放出されているイオンを探ったそうです。この結果、アブシジン酸と、実がなるように促すサイトカイニンの分布と量を計測することに成功したというもの。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20171007-OYT1T50112.html
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