健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

古代ローマ人も捕鯨?

2018-07-21 08:30:08 | 研究
古代ローマ人は商業捕鯨をしていたかもしれないとし、人類初の大規模な捕鯨は11世紀ごろにイベリア半島近辺のBasque人が始めたとする定説に一石を投じる論文がProceedings of the Royal Society Bに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。セミクジラとコククジラの骨が、これまで生息が想定されていなかった欧州とアフリカを隔てるジブラルタル海峡近くにある古代ローマの魚の塩漬け場の跡から見つかったそうです。この発見は、2000年前にはセミクジラとコククジラが北大西洋のどこにでもいたことや、ジブラルタル海峡を通って温暖な地中海に回遊し、出産していた可能性を示すものだそうです。そして、これらのクジラ2種がローマ帝国沿岸に生息していた証拠により、ローマ人が忘れられた捕鯨産業の基礎を形成していたかもしれないとする仮説が浮かび上がるということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3181996
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人体のカラーX線写真

2018-07-20 08:30:33 | 研究
ニュージーランドの科学者チームがこのほど、人体の3DカラーX線撮影を世界で初めて実施したそうです(AFPBB NEWS)。撮像技術の開発に寄与した欧州合同原子核研究所(CERN)が発表。従来の白黒のX線撮像技術に基づくこの最新装置には、CERNの粒子加速器「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」のために開発された粒子追跡技術が組み込まれているそうです。LHCは2012年、質量の謎を説明する見えない粒子「ヒッグス粒子(Higgs Boson)」を発見。今回のX線撮影についてCERNは、カラーX線撮像技術は、従来のものと比べ、明瞭で正確な画像を生成し、より正確な診断を患者に提供する上で有用となると考えられるとしているそうです。CERNによると、カラー画像では、骨、筋肉、軟骨などの違いが非常にはっきりと分かるだけでなく、がん性の腫瘍などの位置と大きさを極めて明確に示されているということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3182306?cx_part=search
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不妊化した蚊の放出実験

2018-07-19 08:30:39 | 研究
デング熱などの感染症を媒介するネッタイシマカの繁殖を抑えるため不妊化させた雄を放出する実験がオーストラリアで行われ、蚊の個体数が80%以上減ったことが分かったそうです(AFPBB NEWS)。オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の研究者らが、豪ジェームズクック大学の実験室で繁殖させた雄のネッタイシマカ(学名:Aedes aegypti)数百万匹を繁殖させ、生殖不能になる細菌「ボルバキア(Wolbachia)」を感染。これらの蚊をクイーンズランド州Innisfail周辺の屋外実験区画に放出。放出された雄の蚊は3か月間にわたり雌と交配。雌は産卵したが卵はふ化しなかったため個体数が激減したというもの。

http://www.afpbb.com/articles/-/3181893?cx_part=search
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記憶力アップと運動

2018-07-18 08:30:12 | 研究
運動が記憶力を活発にさせる可能性があるとする研究成果がJournal of Neurosciencesに掲載されたそうです(YOMIURI ONLINE)。記憶は、最初に脳の「海馬」と呼ばれる部分に保存されるものの、海馬は記憶容量が小さく、大脳皮質へ移って長期の記憶になるそうです。これまでの研究で、神経細胞が次々と作り出される「神経新生」という現象が、海馬で古い記憶を消す役割を担っていることを解明していたそうですが、今回の研究で、神経新生によって古い記憶が消されることで海馬の記憶容量が保たれていることを明らかにしたというもののようです。また、ラットを使った実験で、海馬の記憶容量を飽和させて新たに記憶できない状態から、神経新生によって新しい出来事を記憶できるようになるまでの期間を比べたところ、回転ケージで運動しながら暮らすラットは、そうでないラットに比べ、神経新生がほぼ2倍のスピードで進んだそうです。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20180710-OYT1T50073.html
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DNAで年齢を推定

2018-07-17 08:30:30 | 研究
チンパンジーの年齢をDNAから推定する手法を考案したとの論文がScientific Reportsに掲載されたそうです(YOMIURI ONLINE)。野生動物の年齢を科学的に推定できる手法は少なく、保全対策などに役立つそうです。寿命が50歳程度とされるチンパンジーの年齢は、これまで外見などから判断するしかなく、大人の体に成長する15歳を過ぎると見分けが難しかったそうです。研究では、生物のDNA構造の一部が、年を取るにつれて変化することに着目。熊本県内の施設で飼育され、年齢が分かっているチンパンジー12頭の血液からDNAを抽出して調査。すると、実年齢との誤差は平均5・4歳の範囲に収まったというのです。すでに人のDNAでも同様の結果が得られることが確認されているそうで、沖縄本島に生息する絶滅危惧種のヤンバルクイナなどでも、この手法が有効かどうか確かめているそうです。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20180704-OYT1T50106.html?from=ycont_top_txt
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火星の地殻形成

2018-07-16 08:30:24 | 研究
岩石惑星の表面を覆い、生命の出現を可能にする地殻の形成は、地球よりも火星の方が1億年以上早く起きていたとする研究論文がNatureに掲載されたそうです。「ブラック・ビューティー(Black Beauty)」の愛称で知られる火星由来の隕石のサンプルを分析。抽出した鉱物ジルコンの粒子から、火星表層の固化が、今から45.47億年前に起きたことを突き止めたというもの。これは太陽が誕生してからわずか2000万年後。ブラック・ビューティーは2011年、北アフリカのサハラ砂漠(Sahara Desert)で発見されたものだそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3180296
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寿命はまだ延びる?

2018-07-15 08:30:13 | 研究
100歳以上のイタリア人数千人を対象にした研究で、人の寿命がゆっくりと延びているという結果がScienceに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。人の寿命は限界に達したのかという問いをめぐり論争を続けてきた。2016年にNatureに掲載された論文は、フランス人女性ジャンヌ・カルマン(Jeanne Calment)さんが1997年に史上最高齢の122歳で死亡したときがその頂点だったと論じたそうです。ですが、今回の論文では、人の寿命が延びた可能性があり、また今後も時間と共に延びていく可能性があると指摘。イタリアの高齢者3800人以上を対象にしたデータに基づくと、105歳を過ぎると死亡リスクの上昇率は緩まり、頭打ちにさえなるというのです。今回、2009年から2015年の期間に105歳以上だった全イタリア住民のデータを調査。対象となったのは、1896年から1910年に生まれた人々。データの総計3836件に上り、生誕年ごとの死亡率を比較したところ、時間の経過と共に死亡率がわずかに下降していることが明らかになったそうです。このことは、後年に生まれた人ほど少しだけ長生きだったということだそうです。そして、人の寿命が延びた要因として、社会経済的要因と、医療の向上が可能性として挙げられるそうです。今回の成果が別の研究によって確認されれば、人の寿命は今だ限界に達していないことを意味する可能性があるということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3180492
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結婚は「ハート」に効く

2018-07-14 08:30:35 | 研究
結婚生活は時に、うれしいことよりつらいことの方が多いかもしれないが、配偶者とともに年を取ることは、心臓疾患や心臓発作の予防に寄与するかもしれないとする研究結果がHeartに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、過去20年にわたって行われた34件の調査を分析、対象は42歳から77歳の200万人以上。その結果、既婚であることが、心臓疾患や発作のリスクを大幅に減らすことが分かったというもの。欧州、北米、中東、アジア地域に住む民族的に多様な人々を調査したことも、研究結果の重要性を高めているそうです。配偶者とともに生活する人に比べて、離婚した人、配偶者を亡くした人、結婚歴のない人が心血管疾患、冠状動脈性心疾患にかかる可能性はそれぞれ42%、16%高いことが明らかに。冠状動脈性心疾患、心臓発作で死亡するリスクも、結婚していない人の方がそれぞれ42%、55%高かったそうです。調査結果に男女差はほとんど無かったそうですが、心臓発作については、男性の方が起こしやすかったそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3179079?cx_part=search
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米国の喫煙率と肥満率は都市部より地方部で高い傾向

2018-07-13 08:30:08 | 研究
米国の地方部に暮らす人々は、都市部住民に比べて喫煙率と肥満率がはるかに高いとする論文がJAMAに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この論文は、米国の成人約1万1000人および若者と子ども約7000人に関する調査データに基づいており、調査の結果、若者と子どもの間では重度の肥満の割合は大都市部より地方部の方が高いことが分かったというもの。米疾病対策センター(CDC)が少し前に発表した別の報告書でも、成人の肥満率は、大都市圏の28.7%に比べ、地方部では34.2%と有意に高いとされていたそうです。米国の大都市圏以外に居住する人口は約4600万人で、全人口の14%。CDCによると、米国の成人喫煙率は全人口の13.9%と過去最低水準にまで低下したが、それでも地方部の喫煙率は都市部の約2倍だということです。100万人以上が居住する大都市圏では成人喫煙率がわずか11%だった一方、地方部では22%近くだそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3179203?cx_part=search
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民間機乗務員のがん発生率は一般平均より高い傾向

2018-07-12 08:30:34 | 研究
航空機の搭乗員は、特定の種類のがんの発生率が一般平均より高いことが、米国を拠点として勤務する客室乗務員5000人以上の調査で明らかになったとする論文がEnvironmental Healthに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。今回の調査に参加した客室乗務員5366人のうち、がんと診断されたことがあると回答した人は全体の15%強。これは、回答者の年齢を考慮に入れても、調査対象としたがんのすべての種類において客室乗務員のがん有病率が高いことを物語る結果だそうです。乳がん有病率では、一般の人の約2.3%に比べ、女性乗務員では同3.4%。また、子宮がんでは乗務員の0.15%に対し、一般の人が0.13%。子宮頸がんでは乗務員1.0%に対し、一般の人が0.7%。胃や大腸などの消化管がんでは乗務員0.47%に対し、一般の人が0.27%。甲状腺がんでは乗務員0.67%に対し、一般の人が0.56%。乳がんリスクは、出産未経験の女性と3人以上出産した女性で高かったそうです。男性乗務員については、皮膚がんの有病率が高かったそうです。男性乗務員のメラノーマとメラノーマ以外の皮膚がんがそれぞれ1.2%と3.2%だったのに対し、成人人口全体では0.69%と2.9%。この傾向が特に強かったのは、米国で航空機での喫煙が禁止となった1998年以前から勤務している場合だったそうです。航空機搭乗員は、がんの発生に関わると推定される既知の要因(発がん要因)に日常的にさらされている。それは、宇宙放射線、体内時計(概日リズム)の乱れ、汚染化学物質など。今回の調査に参加した客室乗務員は80%以上が女性。平均年齢は51歳で平均の勤続年数は20年強だったそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3180146?cx_part=search
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