6月1日

　6月1日と言えば大物が解雇される日だったのですが、キャップ管理が上手くなった事と3月に巨額のロスターボーナスを支払う形での契約が増えた事、労使交渉の結果3月解雇の選手にもゴーストサラリーの先延ばしが可能になった事で6月1日に大物がカットされる事はかなり少なくなりました。
　今年もそれ程の大物はFA市場に出てこないと予想されています。Eaglesは年を取った選手が嫌いですし怪我した選手の穴埋め程度にしか考えて居ません、今年もこの時期解雇された選手に手を出す事はしないと思います。
　逆に6月1日に放出する選手が居ると言えば、Jerome McDougleの名前が挙がります。2003年の1巡指名で2巡指名権まで付けてトレードアップしてまで獲得したのですが、怪我とアクシデントに悩まされ結局期待を裏切る4シーズンを過ごしました。当時Hugh DouglasがFAでチームを去りどうしてもDEが必要でした、そして1巡候補のDEが10位から連続して指名され仕方なくトレードアップして獲得したのがMcDougleでした。
　1年目はホールドアウトで出遅れ、足の怪我で8試合欠場します。2年目も小さい怪我に悩まされ続けました。そして3年目には強盗事件に巻き込まれ銃弾を胃に受けてシーズンエンド、その間に戦力補強を進めた為に4年目の2006シーズンは使ってもらえないままシーズンが終わりました。本来250ポンド程度でスピードを活かすべきMcDouglesに270ポンドでストロングサイドを守らせようとしたのが間違っていたのだとは思いますが、スピードは無いパワーは無いテクニックも無いと言う状態ではどこで使ったとしても大成しなかったでしょう。2月ごろにカレッジ時代の240ポンドに落としてパスラッシュスペシャリストに戻って生き残りを賭けると言っていたのですが、そうはならなかったようです。現状のDE陣を見れば去年と同じMcDougleに生き残るチャンスは有りません。
　1巡指名の素材ですし、戦術やポジションを変えれば開花する可能性が有るかもしれません。250ポンドまで落としてサードダウン専用のような使い方をしてくれるチームが拾ってくれると良いのですが、このままNFLから去る事になるかもしれません。