イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

無残

2007-10-02 07:53:15 | イーグルス
 全米中継のサンデーナイトゲームで見るべき所が全く無い惨めな姿をさらしました。

 12サックを奪われ、オフェンスで点が取れる予感は全く無く、早く終わってくれればいいのにと思う試合でした、唯一の希望はバイウイークが挟まる事で怪我人が帰ってくる事です。

 去年の2巡指名でNFL2試合目、初スターターになったWinston Justiceは対面のOsi Umenyioraに6サックを奪われ歴史的な記録を残しました。パワーで押し込まれ何も出来ないまま抜かれるの繰り返しで、相手がプロボウル級とはいえあまりに酷いデビュー戦になってしまいました。パワー不足と言われ続けてきましたが、そう言う段階ですらなくNFLでプレイするだけの準備が全く出来ていないレベルだった事を露呈しました。クイックネスが売りのJusticeですが、スピードを犠牲にしてもパワーアップをする必要があるのは明白です、まだ21歳ですしまだまだ身体的に作り直せるはずです。
 もう一つ大きな穴が開いたのはJamaal JacksonとTodd Herremanの間で、再三ブリッツを入れられました。対面に集中するHerremansに大きな責任は無いのですが、ブリッツへのアジャストコールが下手なJacksonの所に2人入れてきた結果、ノータッチでMcNabbの所に届く場面が見られました。
 去年まで8年間スタッフとして働いたDC Steve Spagnuoloに手の内を知られすぎていた影響です、どこを突けばいいのか完全に分かっていました。RBがブリッツを拾えなかった場面も目立ちましたが、2箇所同時に破られ続けたのではフォローし切れ無いのも仕方がありません。
 この試合のOL崩壊の元凶はDonovan McNabbの判断の悪さです、試合中怪我を悪化させたという話も有りますが、とにかくロールするタイミングと玉離れが遅く逃げる事ができませんでした。空いているレシーバーが居ない場面も有りましたが、逃げるのに必死でダウンフィールドが全く見えていないパニック状態になっていました。どちらが先かなのですが、この試合に関しては序盤McNabbが簡単にサックを貰った事がOLにプレッシャーを掛けNYG側にブリッツを入れ続けることを許したと判断します。もちろん、あの状態では誰がQBでも何も出来なかったと言うのも事実ですが・・・。

 Correll Buckhalterが17回のキャリーで103ヤードと孤軍奮闘しました、欲しい場面でショートヤードを取れない場面も有りましたが、10ヤード前後のプレイを何度も見せてくれました。特に中央を押してからサイドに流れるプレイが効果的に出ていた事を考えれば全く望みがないパスよりもランで押した方がいいのではないかとも思いましたが、パスを警戒したからランが出たと言えなくもないですからラン中心にするのは難しかったのかもしれません。Brian Westbrookが居ない中ランがある事を見せるという仕事はきっちりこなしました。

 レシーバー陣はザルと言われたNYGのDB相手にフリーになることが出来ず、たまに来るパスはこぼし続けました。ルーキーBrent Celekにパスが通る場面も有りましたが、ブリッツを入れる事を断念させるまでには至りませんでした。フリーになる時間すら与えてもらえなかったから仕方ないと考えるのか、フリーになれないからブリッツを入れられて苦しくなったのか、これも卵と鶏なのですがイージーなキャッチミスが多すぎましたしブリッツ対策のショートスラントのようなパスをこれまでの試合こぼし続けた事がプレイ選択を狭めています。
 
 McNabbのフットワークは最悪でDTよりも加速が無い状態でした、12サックを浴び続けた事で怪我が悪化したのは間違いないでしょう。しかし、走れない事はシーズンが始まる前から分かっていた筈です、これまでと同じタイミングでプレイし続けるのは間違っていると言わざるを得ません。逃げれないならば逃げないで済むプレイスタイルに変えるしかないのですから。同時にスローイングフォームが悪い時の抱え込んで投げる形に戻っています、開幕戦では膝をかばっていたのがかえって良い方向に出たのではないかと思うくらい軽く投げていたのが、大きなテイクバックから力任せに投げるような形に戻っています。OLが悪い、WRが悪いと言う様な事を言ったらチーム崩壊してもおかしくない場面です、怪我をしたのが酷いプレイの原因というような事も出来れば言わない方が良いでしょう、Westbrook抜きじゃあダメだMcNabbよりWestbrookが上と言うような声に過剰反応してはいけません、チームのリーダーとして2週後に備える事に専念しなければなりません。

 セーフティーを奪われるのではないかと思う場面が何度も有りましたし、実際1ヤードラインでサックされました。オフェンスが点を取るのは全く期待できない状態でした、手の内を知り尽くしている相手だったと諦めるしかないのかもしれませんが、あまりに酷い試合でした。