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TDが取れないのは

2007-10-25 09:05:00 | イーグルス
 ロングパスで取れるのにレッドゾーンに入るとTDが取れなくなる病気は数年前から続く持病なのですが、今シーズンは症状が悪化しています。

 第一にBrian Westbrookのランが出なくなります、中央を突破する事もあるのですが、基本的には横に横に逃げながら縦に抜ける場所を探すWestbrookのスタイルですから、レッドゾーンで後ろが詰まると横に逃げている間にDBがカバーに上がって来易くなります。今シーズンは横に逃げるWestbrookの為にWRやTEがルートに出ると見せてからスクリメージに戻ってきてLBをブロックするようなパターンを意識的に作ってきています、これが出せなくなる事でランが出なくなる面はあるでしょう。Shawn Andrewsの後ろを付いていくだけの単純なインサイドランだけを繰り返してTDを取りに行くような場面を見せる事が出来れば良いのですが、今シーズンはそう言う場面が少ないです。
 第二にレシーバーがエンドゾーン内でパスをこぼし続けています、CHI戦でもReggie Brownが取った瞬間にヒットされてボールをこぼしました、あれは取らなければいけません。元々ソフトタッチのパスが投げられないMcNabbの剛球ですからショートパスを取れないのはいつもの事なのですが、レッドゾーンでも同じ事をしているのは投げる方も取る方も意識を変えることが必要です。どこで投げればオープンになるのかDBの動きを読むのではなく、一瞬でも空いたように見える瞬間に剛球を投げ込むだけのMcNabbが頭脳面で成長するのは期待できません、カバーが読めないままソフトなパスを投げればINTを量産する事になるでしょう。結局、この点についてはほとんど改善の可能性は有りません。
 第三にMcNabbの機動力の無さがパスパターンを単純化させています。元来レッドゾーンで見せるパターンは左オフタックルへのハンドオフフェイクから右ロールしてTE Chad Lewisと2人のコンビネーションでChadに投げるかスクランブルでChadがブロックするか相手の反応を見てから動いてTDが取れる、ディフェンス側からすればどうにも止めようの無い必殺のパターンを持っていました。これがMcNabbの足が普通のQB以下になってしまった為にロールアウトすら出来ない、ポケットからしか投げる事ができずポケット内でラッシュを避けられないから時間の掛かる複雑なルートを走らせる余裕が無くなり単純なルートはカバーされてしまうから投げられない、と言う悪循環を繰り返す事になっています。レッドゾーンでのMcNabbのスクランブル、ロールアウトはディフェンスからすれば本当に嫌な武器だったでしょう。ACLは2年と言いますが来シーズン復活する保障はありませんし、今シーズンこれ以上良くなることは無いです、ポケットからしか投げれないMcNabbの為のシステムを導入しなければならないのですが、まだ対応が出来ていないです。

 McNabbが今さら投げ方を変える事はないです、来シーズンそれなりに走れるようになってくれるかもしれませんが今シーズンは動けないままでしょう。改善が期待できる箇所はWestbrookの使い方を変えてレッドゾーンではもっとインサイドのパワーランを増やす事、ポケットパサーMcNabbの為のパスルートを開拓する事だと思います。もちろん、McNabbやレシーバーにも原因はあるのですが、コーチ陣の対応の悪さと判断ミスがTDを取れない最大の要因ではないかと私は考えています、プレイコールをAndy Reid,Marty Mornhinwegのどちらがやっているのかは良く分からないのですが、プレイコール・システム作りの両面においてBrad Childlessを失ってから(T.Oを失ってからかもしれませんが)能力が落ちているように思えます。