前半からハーフタイムの間にアジャストをしたディフェンスとは逆に、オフェンスは試合を通じてほぼ同じ傾向のまま1試合続きました。
ランプレイではOLは押せず、Brian Westbrookは12回45ヤードに終わりました。前半に大量リードを奪われてしまった為にランプレイを選ぶ事が出来なかったと言うよりも、ランに全く期待が出来ない為に投げるしかなかったMIN,NYG戦と同じ状況になったと言う事でしょう。
パスプロテクトはRB2人をブロックに残すプレイを前半多く使いました、4-3、3-4を入れ替えてくるディフェンスに対するプロテクトの強化を狙ったものと推測しますが、結果としてブリッツが来る回数は少なく無駄な手当てになりました(ブリッツを待ち構える事でブリッツの回数を減らしたと言う効果が有ったとは思います)ただ、2RBよりは2TE2WRでのブロックが正解だと戦前考えていたのですが、そうはなりませんでした。
結果2WR1TEがルートに出る形になり、RBがブリッツが来ない事と判断してからフラットに出た時にはマークが寄っている状況が前半続きます。そして後半3WRセットに変更し始めたのを確認してからAdrian Wilsonがセットする位置を変えて背後からのサック>ファンブルを誘発しています。TRAが1対1で完封していた事と予想よりも変化が少ないと判断してアジャストする事を見越して、ここぞと言う時に取っておいたブリッツでした。そしてその1回限りの奇襲でサック>ファンブル>リカバーと最悪の結果をもたらします。
基本的にパスプロテクトはある程度持ち、McNabbに時間は与えました。しかし、McNabbの50cmずつ常にずれるショートパス、振り切っているのに取れないディープへの一発、胸に来ているボールほど弾くWR、基本的なミスにより攻めきれずにFG2回(失敗が1回)の6点に終わります。
後半もファーストダウンを取るのにすら苦労する状況は続きますが、Kevin Curtisへの一発が出てから流れが変わります。Rodreick HoodとCurtisのマッチアップで勝利出来る事が明らかになり、ディフェンスのバランスが崩れました。同時にBrent Celekへのパスが次々に通るようになり、CurtisとCelekへのパスを基本に攻める形が出来上がりました。この2人へのパスを通す為に捨てるプレイを混ぜる事でディフェンスは混乱しました、普段は捨てるプレイと確実に取るプレイが逆になってしまう(この試合でも前半はそうでした)のですが、後半は適度に散らしてから取る時に取れるようになりました。
それまで敬遠していたDominique Rodgers-Cromartieに対してDeSean Jacksonへのディープパスが通って逆転に成功します。ただ、2つ目のTDでPATを外すと言う重大なミスをした為に3つ目のTDで2ポイントを狙って失敗し3点を無駄にします。
再逆転を許した後のオフェンスですが、逆球とキャッチミスの繰り返しでオフェンスが続かずに試合終了となりました。
ランで押す為のOL右側2人が怪我に泣きまったく押すことが出来ず、横へのパスは逆球になるか良い球が行けば落とす。ここまでの試合で出てきた問題点が全く改善されないままこの試合でも致命的な結果を生みました。
McNabbのコントロールミスは致命的なのですが、良い悪いを見極めるポイントであるテイクバックした状態でうろうろする事と上に抜けるパスは少なかったですしスクランブルでも良い動きを見せていましたから調子は絶好調だったと言って良いです。
Westbrookは前半ブリッツを拾う役割に使われ、後半はデコイとしてCurtis,Delekへのパスを助けるだけに終わりました。プレイオフ3戦とも使われないままに終わりました、OLがランで期待出来ないですし膝の状態も相当悪かったのでしょうから仕方がありません。
この試合の戦犯の1人がDavid Akersなのは間違いありません。最初46ヤードのFGを成功させてから次の47ヤードを外しまずは3点を失います。その後PATをブロックでもスナップミスでもなく普通に外し、穴埋めするために次のTDで2ポイントを狙い失敗、6点をAkersが失っています。最後ARIは2ポイントを成功させていますが、その6点を取っていれば同点になるPATを選んだでしょう。7点差での敗戦ですが、Akersが普通に全てを決めていれば同点という事になりますし、それならば最後のオフェンスもFGで良いと言う状況ならばまた変わったはずです。
プレイオフ復調気配だったのですが、最後の最後でAkersが足を引っ張りました。これまで何度も助けれくれた左足ですが、そろそろ次を探す時期が来たのでしょう。少なくともキックオフと50ヤード以上を蹴れる2番手との正当な競争を次のキャンプではする必要が有ります。
Quintin Dempsは警戒され、まともにリターンをさせてもらえませんでした。警戒されるリターナーが居るのは何年振りでしょうか、ただ無駄すぎるパーソナルファウル、あれも結果3点を奪われる事になりましたし戦犯として記憶に残る事でしょう。
Andy Reidに、俺だって横へのルートを使いたいんだよ、でもMcNabbは逆球投げるから怖くて使えないしあの距離でまともに取れるWRも居ないんだよ、俺だってWCO出身なんだから横に投げたいよ・・・そう言われているような最後のオフェンスでした。
Jim Johnsonからは、あれだけブリッツ入れても全く動揺せず投げられたら仕方が無いよ、相手を褒めるしかない。そう言われた気がします。
一発狙いが全て上手くいったチームとそうでなかったチーム、結果の差はここにあると思います。ただその一発を出す為に使った労力の方向性の差がこの結果を生みました。3,5点のハンデにアウエイ3点を乗せて1TD戦力で有利と見られていても一発勝負で勝てないコーチ陣、このチームで頂点を目指すのは本当にしんどいです。今年は怪我も少なく、チーム構成的にもスーパーボウルへ行くべきシーズンでした、次にスーパーボウルを狙えるチームになるのがいつかは分かりません。来年また狙えるチームになるのか、McNabbの次のQBが出てくるまで待つ事になるかもしれません。Andy Reid,Jim Johnson、そしてDonovan McNabbの10年が終わりました、11年目が始まります。
ランプレイではOLは押せず、Brian Westbrookは12回45ヤードに終わりました。前半に大量リードを奪われてしまった為にランプレイを選ぶ事が出来なかったと言うよりも、ランに全く期待が出来ない為に投げるしかなかったMIN,NYG戦と同じ状況になったと言う事でしょう。
パスプロテクトはRB2人をブロックに残すプレイを前半多く使いました、4-3、3-4を入れ替えてくるディフェンスに対するプロテクトの強化を狙ったものと推測しますが、結果としてブリッツが来る回数は少なく無駄な手当てになりました(ブリッツを待ち構える事でブリッツの回数を減らしたと言う効果が有ったとは思います)ただ、2RBよりは2TE2WRでのブロックが正解だと戦前考えていたのですが、そうはなりませんでした。
結果2WR1TEがルートに出る形になり、RBがブリッツが来ない事と判断してからフラットに出た時にはマークが寄っている状況が前半続きます。そして後半3WRセットに変更し始めたのを確認してからAdrian Wilsonがセットする位置を変えて背後からのサック>ファンブルを誘発しています。TRAが1対1で完封していた事と予想よりも変化が少ないと判断してアジャストする事を見越して、ここぞと言う時に取っておいたブリッツでした。そしてその1回限りの奇襲でサック>ファンブル>リカバーと最悪の結果をもたらします。
基本的にパスプロテクトはある程度持ち、McNabbに時間は与えました。しかし、McNabbの50cmずつ常にずれるショートパス、振り切っているのに取れないディープへの一発、胸に来ているボールほど弾くWR、基本的なミスにより攻めきれずにFG2回(失敗が1回)の6点に終わります。
後半もファーストダウンを取るのにすら苦労する状況は続きますが、Kevin Curtisへの一発が出てから流れが変わります。Rodreick HoodとCurtisのマッチアップで勝利出来る事が明らかになり、ディフェンスのバランスが崩れました。同時にBrent Celekへのパスが次々に通るようになり、CurtisとCelekへのパスを基本に攻める形が出来上がりました。この2人へのパスを通す為に捨てるプレイを混ぜる事でディフェンスは混乱しました、普段は捨てるプレイと確実に取るプレイが逆になってしまう(この試合でも前半はそうでした)のですが、後半は適度に散らしてから取る時に取れるようになりました。
それまで敬遠していたDominique Rodgers-Cromartieに対してDeSean Jacksonへのディープパスが通って逆転に成功します。ただ、2つ目のTDでPATを外すと言う重大なミスをした為に3つ目のTDで2ポイントを狙って失敗し3点を無駄にします。
再逆転を許した後のオフェンスですが、逆球とキャッチミスの繰り返しでオフェンスが続かずに試合終了となりました。
ランで押す為のOL右側2人が怪我に泣きまったく押すことが出来ず、横へのパスは逆球になるか良い球が行けば落とす。ここまでの試合で出てきた問題点が全く改善されないままこの試合でも致命的な結果を生みました。
McNabbのコントロールミスは致命的なのですが、良い悪いを見極めるポイントであるテイクバックした状態でうろうろする事と上に抜けるパスは少なかったですしスクランブルでも良い動きを見せていましたから調子は絶好調だったと言って良いです。
Westbrookは前半ブリッツを拾う役割に使われ、後半はデコイとしてCurtis,Delekへのパスを助けるだけに終わりました。プレイオフ3戦とも使われないままに終わりました、OLがランで期待出来ないですし膝の状態も相当悪かったのでしょうから仕方がありません。
この試合の戦犯の1人がDavid Akersなのは間違いありません。最初46ヤードのFGを成功させてから次の47ヤードを外しまずは3点を失います。その後PATをブロックでもスナップミスでもなく普通に外し、穴埋めするために次のTDで2ポイントを狙い失敗、6点をAkersが失っています。最後ARIは2ポイントを成功させていますが、その6点を取っていれば同点になるPATを選んだでしょう。7点差での敗戦ですが、Akersが普通に全てを決めていれば同点という事になりますし、それならば最後のオフェンスもFGで良いと言う状況ならばまた変わったはずです。
プレイオフ復調気配だったのですが、最後の最後でAkersが足を引っ張りました。これまで何度も助けれくれた左足ですが、そろそろ次を探す時期が来たのでしょう。少なくともキックオフと50ヤード以上を蹴れる2番手との正当な競争を次のキャンプではする必要が有ります。
Quintin Dempsは警戒され、まともにリターンをさせてもらえませんでした。警戒されるリターナーが居るのは何年振りでしょうか、ただ無駄すぎるパーソナルファウル、あれも結果3点を奪われる事になりましたし戦犯として記憶に残る事でしょう。
Andy Reidに、俺だって横へのルートを使いたいんだよ、でもMcNabbは逆球投げるから怖くて使えないしあの距離でまともに取れるWRも居ないんだよ、俺だってWCO出身なんだから横に投げたいよ・・・そう言われているような最後のオフェンスでした。
Jim Johnsonからは、あれだけブリッツ入れても全く動揺せず投げられたら仕方が無いよ、相手を褒めるしかない。そう言われた気がします。
一発狙いが全て上手くいったチームとそうでなかったチーム、結果の差はここにあると思います。ただその一発を出す為に使った労力の方向性の差がこの結果を生みました。3,5点のハンデにアウエイ3点を乗せて1TD戦力で有利と見られていても一発勝負で勝てないコーチ陣、このチームで頂点を目指すのは本当にしんどいです。今年は怪我も少なく、チーム構成的にもスーパーボウルへ行くべきシーズンでした、次にスーパーボウルを狙えるチームになるのがいつかは分かりません。来年また狙えるチームになるのか、McNabbの次のQBが出てくるまで待つ事になるかもしれません。Andy Reid,Jim Johnson、そしてDonovan McNabbの10年が終わりました、11年目が始まります。