イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

ランが出ない、出そうな気配も無い

2009-01-05 20:59:27 | イーグルス
 プレイオフ1回戦は26-14でMINに勝ち、NYGとのプレイオフ2回戦に進みました。

 結果として、Brian Westbrookのランは20回で38ヤードに押さえ込まれました。とにかく穴が開かずにもうどうしようもない状況が続きましたし、Westbrookに責任はありません。それでも、20回もランで持たせた事は評価しましょう。Jared Allenを消耗させる事を目的としたであろう左側へのランは全く出ませんでした。これは良いと思うのですが、重要な局面ではスターター2枚欠いた右側を狙えばもう少しランは出たと思います。サードダウンショートでランを全く使えなかったのを見て、良くない流れだと思ったのですが、L.J Smithの欠場で右側を使いたくなかったのかもしれませんし、Jamaal Jacksonが痛んだようですからランは捨ててパスで勝負する事を考えていたのでしょうか。
 Donovan McNabbは素晴らしいフットワークでパスラッシュを交わし続けました。いつものサイドラインまですっ飛んでいくスクリーンや、背後無警戒のサック>ファンブルも有りましたが、スクリーンの71ヤードが有るとはいえ300ヤード投げています。34回投げて23回成功と成功率も悪くなかったのですが、どうもそこまで良かったようには見えませんでした。困ったらAvantも成功していましたし、Brent Celekも6回53ヤードと短いパスを繋いでくれました。DeSean Jacksonも加速力で置いていった34ヤードのロングパスをしっかりキャッチしています。イージーなドロップが少なかったのが300ヤードの記録を残した要因でしょう。
 OLは押せず、守れずと酷い有様でした。左右真ん中と全く押せずに2ヤードランを繰り返しました。パスラッシュでもあっさりと抜かれる事を繰り返しましたしMcNabbのフットワークが妙に軽かった事で救われましたが、3サック7QBハリーはやられすぎです。特に、DL2枚スターターを欠いてこの状態なのはNYG戦に向けて懸念材料です。

 ディフェンスは予想通りTrent Coleの所が何度か開きました、そして予想以上にColeのパスラッシュを止められてしまいました。ただ、カウンター気味に抜けられた40ヤードと完全に大穴を空けられた3ヤード、2つのTD以外はAdrian Petersonを押さえ込みました、20回で83ヤードですし、40ヤード独走を抜けば19回43ヤードに抑えています。試合前半Chester Taylorにやられましたが、後半はしっかり止めています。後半特にアジャストしたような印象は無いのですが、LB陣がしっかりと穴を詰めていたのがランを止めた要因でしょう。
 パスラッシュは常にプレッシャーを掛けました、サックは1回、QBハリーは3回だけですが、35回投げて15回成功と成功率を42%に抑えています。パスカバーも良かったのですが、どちらかと言うとTarvaris Jacksonの自滅でしょう。あと、10ヤード程度のショートからミドルのゾーンががら空きになる悪癖は修正されていません、NYGはここを使うのが上手いですし修正しなければならないでしょう。

 David Akersが51ヤードを含めて4回のFGを全て成功させています、Sav Roccaも4回のパント全てを20ヤード以内に落としていますし、DeSeanは62ヤードと30ヤードのビックリターンを記録して得点に結び付けています。ランがまったく出ずリズムに乗れなかったオフェンスをSTが救った試合と言えるでしょう。

 OLの状況は壊滅的です、TRAはランでは使えませんし、パスプロテクトでも振り切られる場面が目立ちます。Runyanも怪我の影響なのか圧倒的有利のはずのマッチアップでしたが押せずにラン不振の原因を作りました。インサイドの3人も良い所なしです、欠場中のShawn Andrewsの復帰が待ち遠しいのですが、NYG戦での復帰は無いでしょう。ランオフェンスの再構築が今週の最重要課題です。

 ディフェンスの集散の速さは本当に素晴らしい状態を1試合続けました。オフェンスもTDを取れるようなドライブ力は無かったものの、フィールドポジションの良い時にはFGにまで結びつける事で3点を重ね、4つのFG分12点が最終点差になりました。NYG戦も先行して投げさせれば勝ち、先行されてランを続けられれば負けになるのでしょう。そう言う意味でも3点でいいから積み上げていく事が重要になります。

ディフェンスもCole次第

2009-01-05 02:41:46 | イーグルス
 プレイオフ緒戦は西地区の地区優勝チームが共に勝ち上がりました、やはりプレイオフのトーナメントはレギュラーシーズンとは別なのでしょう。北地区優勝のMINとの対戦になります
 ハンデは3点有利
 ESPN 9-1
 USA Today 7-1
 TSN 8-1
 予想は圧倒的有利ですが、DAL戦の圧勝の評価が高すぎる気もします。

 
 MINオフェンスはなんと言ってもAdrian Petersonのランが中心になります、そしてそれを生み出しているのはLG Steve Hutchinsonとその両翼Bryant McKinnie,Matt Birkになります。オフェンスから見て左側のラインが強いと言う事は、Brodrick BunkleyとTrent Coleの所が強いと言う事です。これはパスラッシュで外から回り込みたがるColeとBunkleyの間に大きな穴が簡単に開くランディフェンスの泣き所と一致します。かといってColeにランディフェンスをさせるのはタレントの無駄遣いですし、今度は1回平均20ヤードを越えるBernard Berrianへのディープに放り込まれる事になります。
 どう対処するのかを考えると、DAL戦のようにBrian Dawkinsを上げて対処するのが良いと思います。ただ、1回抜けてしまうともう追いつけないPeterson相手にスクリメージで止める事だけを考えると一発貰う事にもなりかねません、それでもSを上げてランを止めに行く事になるでしょう。
 そうなった場合には当然TEへ投げてDLとLB,LBとSの間を分断する事を考えてくるでしょう。圧勝したDAL戦でもJason Wittenには数字を稼がれていますし、結局TE対策は打つ手無しなのが現状です。NYG時代にJeremy Shockeyが怪我をすると出てきたVisanthe Shiancoeが42レシーブで596ヤードとTEとしては出色の平均14,2ヤードを稼いでいます。6-5 250ポンドとサイズも有りますし、この選手にパスを通されるようになるとランも止まらなくなるでしょう。

 比較的弱いOLの右側+TEをMike Patterson,Jaqua Parker,Cris Gocongでしっかり抑え、強い左側にDawkinsを入れる。これがディフェンスの基本線になると思います。この形ならばランはある程度止まると予想しますが、これに対してTEを上手く使われると苦戦する事になるでしょう。
 

 先行して投げさせれば勝ち、先行されてランでじりじり時間を使われるようになれば負け、単純明快な試合になると予想します。Trent Coleがどれだけランディフェンスで粘れるか、体力をすり減らした状態でパスラッシュを掛けることが出来るか、これがディフェンスの鍵を握っています。オフェンスとディフェンス2人のColeがこの試合を左右する事になるでしょう。