イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

13-6で勝ちました

2011-08-13 07:14:00 | イーグルス
 プレシーズンゲーム緒戦のBAL戦、ファーストチームはオフェンスはTDを取って1シリーズ、ディフェンスは52ヤードFGとパントの2シリーズで終えました。
 まずはディフェンスですが、Cullen Jenkinsとコンビを組むDTはまだ決まってないようです。Antonio DixonよりもDerek LandriやAnthony Hargroveが入っています。Dixonはキャンプ中怪我をしていたのでプレイタイムを制限されているのかもしれません。
 結果はFGを取られたのですが、システムとしてはLBは3人平行に並べてゾーンで動かす2008年Jim Johnson最後の年のような動き、そして当時OLコントロール優先だったDLが積極的にOLのギャップを割るようにペネトレイトするように変化しています。このシステムはスクリーンやTEへのショートアウトで左右に引っ張り出されてからロングパスを貰うのが致命的な弱点なのですが、ファーストチームではTEへのパスにKurt Colemanがくっ付いているのにパスを取られたり、スクリーンに誰も付いていないようなミス(またはJamer Chaneyのパスカバーセンスの無さ)で20ヤード前後を2度取られています。逆に、パスラッシュが掛かればサックまで行くだけの破壊力も同時に見せました。LB陣のTE対策と前掛りゆえのスクリーン対策、この2つはこのシステムを続ける限り問題点として残るでしょう。
 CBは基本マンに見えました、Sは2人残る形になると予想されていました(Juan CastilioがSSとFSは右か左かだけで能力・役割に大きな差は無いと発言しています)が片方をスクリメージに上げた8人BOXに近い形も取り入れています。
 ランディフェンスではペネトレイトしたDLがロスタックルで止める形が出ましたが、逆にLBがリードブロックに取られると大怪我をするシステムでも有りそうです。またLBがもろにOLのブロックを食らっていますし、体力的に負担の大きいシステムかもしれません。
 3人のプロボウルCbを相手にするわけがありません、LBがカバーするべきショートエリアのパスカバーの強化も必要です。ディープを狙われたプレイではCBが素晴らしいマークで投げさせずにサックを奪う場面も有りました、サードロングをどれだけ作れるかがシステム上重要です(私が相手チームなら3rdロングが出来たらWRに投げずにひたすらスクリーン狙いますけどね・・・)

 オフェンスではMicheal Vickがタイミングパスを多用しました。5ヤードのショートクロスが通る時のVickは手が付けられないのですが、その形になっています。そして1,2番手が休んで居る事で抜擢されているRiley Cooperが素晴らしい42ヤードレシーブを見せてくれました。ヒッチパスだったはずが、ボールが飛んでこないのを見て急加速、CBを置き去りにしてフォローに入ったEd Reedとの競り合いを制しています。
 最後もBrent Celekへの3ヤードTDパスで締めましたし、その前のJason Avantへの山なりのサイドラインへのパスも素晴らしくVickに仕上がりの良さを感じます。
 問題点はまったく出なかったランです。ゴールライン際ではリードブロックのFBが入った箇所ですら全く押せずにLeSean McCoyも仕方が無いから決められた所に入ってやる。そんな感じの1ヤードロスに終っています。キャンプでも圧倒的にランプレイではディフェンス有利のようですし、OLの奮起が必要です。


 7-3の第1Q残り5分でセカンドチームに移ります。ここで信じられないプレイを連発する宝石の原石が姿を現します。下位指名ながら去年のスターターMike McGlynnを一蹴し、長年スターターを務めたJamaal Jacksonを追い落とそうとしているルーキーC Jason Kelceは6-2で280ポンドと近年のOLとしてはあまりにも軽量なのですが、小型OLで有る事を差し引いてもおつりが来る素晴らしいモーターを持って居る事を見せ付けました。2Q最初のプレイではWRと一緒に走ってスクリメージから25ヤードの所でブロックしています。あまりの速さに82番のTE Clay Harborかと一瞬思ったのですが、62番のKelceでした。
 ランプレイでのパワー不足が問題になるとドラフト時には考えていたのですが、対面にNTが居ない時には積極的にLBをピックしNTが相手のときも押せずとも押されない(めちゃくくちゃホールディング臭いプレイも有りましたけど)ハンドワークを見せています。パワー不足をカバーする技術が有るのであれば、開幕戦のCはKeiceで間違いないでしょう。少なくとも4-3のチームが相手の時はJamaalよりも良いプレイが出来ると思います。


 Vince Youngのプレイですが、元々TENのスターターだったのですからセカンドチームレベルではかなり余裕を感じました。スクランブルもVickほどではないですがスピードを見せていますし、出来る事だけをやらせるAndy Reid流のQB起用が合っているのかもしれません。
 2巡ルーキーJaiquawn JarrettのINTですが、ターゲットを完璧にマンマークで潰したCurtis MarshにINT記録を付けてあげたいプレイでした。
 去年ルーキーFAからキャンプで名を上げたAustin Howardですが、サックを連続して献上するなどキャンプで不振と言われたままの悪いプレイを続けました。
 Ronnie Brownはスピードがやや落ちていました、ファーストチームに混じってプレイするであろう2戦目以降での動きが見たいです。
 CARから来たDerek Landriは去年スターターで1年やってきただけ有ってセカンドチームでは役者が違います。すばらしいスピンでOLを抜き去っています。
 セカンドチームで目立ったのは以上の選手です。

 第2Qの終盤からサードチームに代わり、Mike LafcaがQBとして登場しました。INTはフリーで待っていたSに気が付かずにWRとCBの1対1に見えたのでしょう。肩が強くないだけにダブルチームが見えないと事故になる可能性が高いです。
 ルーキーDion Lewisのカット・スピンに躍動感が有ります、今日の試合を見た感じだとRB3番手はDionになりそうです。ただ、パワー不足ですね、Brian WestbrookやMcCoyに有る腰の強さを持っていない印象です。
 2年目のDaniel君ですが、プレイが始まった時に出遅れる癖が有るのは致命的です。1試合2-3回はオフサイドを取られるギャンブラーTrent Coleみたいなのも困るのですが、常に対面のOLが中腰になり手を突き出して準備完了の所に飛び込むのでは抜けるはずが有りません。OLとDL全員がスナップに反応して0.5秒後に1人だけ動き出すのはスナップを読むのが下手とか言う問題ではないのかもしれません。
 King DunlapとFenuki Tupouが怪我を負いました、RT候補としてファースト・セカンドチームに入っていただけに残念です。
 ルーキーFAで加入したQB Jerrod Johnsonが4Q残り8分から登場しました。肩が弱いと言うより置きに行く投げ方なのが気になります。フットワークは良さそうなのですけれど、現段階ではPS行きでしょう。
 セカンド・サードチームのLBは目立ちませんでした、DLが飛び込み、抜けてくるのをLBが迎え撃つシステムなので仕方が無いのかもしれません。


 ReidはWCOの系譜ながら、Donovan McNabbの時も、Vickでも縦に走らせるミドル・ディープでの一発が目立ち、システムでフリーレシーバーを作るのではなく個人技に頼る面が見えるのですけれども、2番手3番手のQBが出てくるプレシーズンを見ると、クイックスラントやアンダーニースにTEを入らせたり、WRを横に走らせてLBのスピードのミスマッチを作るいかにもWCOなルートのプレイを見せます。
 これはQBの能力に合わせたプレイ選択をしてたら強肩を生かすようになってしまうだけでReid(またはMarty Mornihnweg)はやはりWCO畑の人なのかもしれません。まあ、シーズンが始まると縦への一発を連打するのでしょうけれど・・・

 Howard MuddのOL新システム、これまで無かったゾーンブロックを時々使いました。またCは積極的にダウンフィールドに入ってLBを拾いに行って居ます。外へのランやスクリーンの時にどういう形になるのかを今後見ていきたいと思います。
 DBのカバー、INT2つ(もう1個未遂もありました)はCBがしっかりカバーしてSが持って行く形でした。カバー2のようなシステムになると地元誌に書いてあったのですが、CBはマン、Sはゾーンの組み合わせが多いように見えました。


 最後にBALのルーキーQB Tyrod Taylor良いですね、下位まで落ちてきたのを見て取れ、と言う声がドラフト当日チャットで有ったのですけれど、足が速くて投げれますし4年後FAになった時にVickの後継者としてもらいましょうか(BALには若きエースFlaccoが居るから無理に引き止めないでしょう)