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レベルダウンする唯一のポジション

2014-07-16 07:57:00 | イーグルス
 プロボウルに選出されたDeSean Jacksonの解雇が犯罪などの問題ではなく、ロッカールームの雰囲気のようなものを重視した結果。解雇後の情報を総合するとギャングとの交際が原因ではない。と言う事になります。
 ミーティングをサボる、トレーナーからの8時間睡眠を守らない、コーチの指示に文句言う。こんな理由で27歳と最盛期のプロボウラーを解雇する(トレードで放出は目にします)普通では考えられません。

 Jason Avantも先日Chipのシステムに合わなかった。デコイばかりやらされた。と、Avantにしては珍しく不満を言っています。

 Chip KellyがOregon大で成功してきたやり方、人材の選び方。そう言った物をEaglesに持ち込んだのでしょうが、カレッジで成功した方法でプロでも成功出来るのか?カレッジ系HCの難しい所が出ています。

 2013年成績

DeSean Jackson 16試合出場 16先発
レシーブ 82回 1332ヤード 9TD

Riley Cooper 16試合出場 15先発(?)
 CHI戦がスターターではない扱いですが、3レシーブを記録しているのでファーストプレイに居なかっただけでしょう。
レシーブ 47回 835ヤード 8TD

Jason Avant 16試合出場 13先発
レシーブ 38回 447ヤード 2TD

Jeff Maehi 16試合出場
レシーブ 4回 67ヤード 1TD

Bard Smith 6試合出場
レシーブ 2回 27ヤード

Damaris Johnson 13試合出場
レシーブ 2回 14ヤード


オフシーズン中に解雇 DeSean Jackson  Jason Avant
UFAから再契約 Jeremy Maclin  Riley Cooper
ドラフトで指名 Jordan Matthews  Josh Huff
ルーキーFAで獲得 Kadron Boone  Quron Pratt

 ACLで全休したJeremy MaclinとArrelious Bennが復帰し、ドラフト2巡と3巡で補強。4人入って2人抜ける。マイナスですが致命的な状態ではないと思います。MaclinがDeSeanに代わりスターターでCooperと組み、MatthewsやBenn,HuffがスロットでAvantの穴を埋める。こういう形を予想します。
 

 契約の有る選手
Jeremy Maclin 26歳 単年契約
Riley Cooper 26歳 契約残り5年
Jordan Matthews 22歳 契約残り4年
Josh Huff 22歳 契約残り4年
Arrelious Benn 25歳 契約最終年
Brad Smith 30歳 契約最終年
Jeff Maehl 25歳 契約最終年(終了後ERFA)
Ifeanyi Momah 24歳 契約残り3年(終了後RFA)
Damaris Johnson 24歳 契約最終年(終了後RFA)
Kadron Boone 22歳 契約残り3年(終了後RFA)
B.J Cunningham 25歳 契約残り3年(終了後RFA)
Will Murphy 24歳 契約残り3年(終了後RFA)
Quron Pratt 23歳 契約残り3年(終了後RFA)
 正直、Damarisから下に53人枠のチャンスなんて無いです、長年PSに居るCunningham,Murphyコンビも年数制限でもうPSに置けないはずです・・・


 Maclinに対しては、何度も何度も、スピード、サイズ、キャッチ力、ルート取り、全てが平均以上。だけど、優秀なNo2でエースではない。こう評価し続けてきました。
 今年DeSeanに代わってエースになるのはMaclinで内定しています。そうでなければ、ドラフトの前にDeSeanをカット出来るはずが有りません。幸いACLからのリハビリは好調でほぼ100%の状態でOTAに参加しているようです。
 ランブロック、デコイでも真面目に走る、高さなど競り合い、こういう点ではDeSeanに勝ります。しかし、エースCB相手にスピードでぶっちぎる、そう言う加速は持っていません。ちょっと裏を取られたらそのまま独走。居るだけで相手に脅威を与える存在(しかも、速いだけでない)こういう選手はなかなか居ません。
 No2として800ヤード程度は計算出来る存在でした。エース扱いで数字を伸ばすのか、エースCBとの対戦でそれほどでもないのか。私は1000いかないと現段階では予想します。


 差別発言有り、No2として定着し契約延長。13シーズンはCooperにとって転機の年になりました。
 契約延長を見れば、No2はCooperで計算しているのでしょう。Nick Folesとの相性が言いように見えますし、去年くらいの数字を出し続けてくれれば問題ありません。
 サイズとスピードと言う意味でNo2CB相手にミスマッチを狙えます。ランブロックも秀逸ですから、McCoyにもFolesにも合う選手と言えます。


 1年目はスロットから、Chipはドラフト時にMatthewsに対してコメントをしています。OTAではスロットのセカンドチームでしたが、近いうちにファーストチームに入るでしょう。
 スピード不足をルート取りでカバーしてきたサードダウン職人Avantよりも、スピードかサイズでのミスマッチが欲しかったChip。スロットから6-3のサイズと4.4のスピードでミスマッチを作る。相手にとっては非常にやっかいなスロットレシーバーになってくれるはずです。
 問題は、ロングストライドで90度ターンのようなゼロからの加速が苦手に見える事。スロットの選手としては今までのイメージとは違う特徴になります。これは、エース扱いのワイドアウト向きと言う事なので、2巡指名選手としてダメな訳ではないですし、Maclinが単年契約ですから成長次第ではすぐにスロットからワイドアウトに昇格する可能性も有ります。


 逆に、スロット専用に見えるのが3巡指名のHuff、サイズは無いですが加速が鋭く、カットもスムーズ。トップスピードが持続するタイプではないように見えますし、ショートエリアを俊敏さでかき回す旧来型のスロットとして機能してくれそうです。
 スターターとして機能する選手ではないかもしれませんが、3.4番手のWRとしてチームに貢献する即戦力、Avantの仕事を引き継ぐのはMatthewsではなくHuffかもしれません。


 トレードで来た瞬間ACLで離脱したBenn。復帰した際には手薄になった外のバックアップ任務に就くはずです。
 ドラフト時の数値データはMaclinのコピーのように似ています。実績では遠く及びませんし、2巡指名を3年目に6巡で出すのですからTBとしては失敗のドラフトと認めての放出でした。
 ACLが完治した時にスターターを狙える人材なのか、Maclinの怪我などで緊急処置だったのか、セカンドチームのワイドアウトでどれだけのプレイをするのかを見ていくことになります。


 OTAではスロットのファーストチームに入っていたSmithですが、上記のルーキー2人に場所を与えると言う点から考えても、WR/RB/KRのような仕事の出来るDarren Sprolesの加入からも、53人枠に残るのは難しくなっているように思えます。
 競争を合言葉にしているChipなので、簡単にルーキーにポジションは与えないでしょうけれど。Maclin,Cooperのスターターコンビに2,3巡ルーキーは外せません。事実上WRのうち4人は決定しています。
 そうなると、WRとしての仕事で劣るSmithは5番手争いでBennやMaehiなどとの争いで苦戦しそうです。


 Maclinの代役Benn、そのBennも怪我で離脱しての緊急トレードでOregon出身のMaehiを加入させた1年前。システムを理解している点ですぐにセカンドチームに入りました。
 DeSean,Cooperが怪我無く済んだので出番自体多くなかったのですが、TDキャッチも有りました。5番手争いに参加するだけの資格は有ると思います。


 身長6-7、体重240ポンドで40ヤード4.40で走る。怪我でドラフト時にリハビリ中だったのですが、1年のブランクを経て去年入団したMoMah。スモールスクール出身で怪我でブランクが有ると言う事でPSにも残れずにカット、シーズンが終わってから再契約しています。
 OTAでも目を引くのでしょうか、未完の大器として記事は何度か目にしました。去年よりも確実に良くなっている。と言う記事なのですが、53人枠に入るような動きなのかは不明です。PSに残るのが目標と言うのが現状だと考えます。


 リターナーからも降ろされてしまったDamaris、似たタイプのHuffが入りましたしカットが濃厚でしょう。DeSeanが居なくなった事で、チームベストのディープ要員になった筈ですが、Chipに使う気が有るならシーズンで2レシーブのような事にはならないでしょうね・・・


 PS暮らしの2人もルーキーFAの2人にもこの人数を勝ち抜くのは期待薄です。MomahらとPS枠を争う事になります。



 外専用のMaclinとCooper、内専用のHuff、外向きだと見ていますが内で使うらしいMatthewsの4人は確定。5番手が外か内かは比較的自由かもしれません(Darren Sprolesも居ますし)
 5番手はBenn、Smith、Maehiの誰かでしょう。スターターの代役としてならBenn、どこでも使える汎用性でSmith、Oregonシステムを熟知するMaehi、誰が残るか難しいです。
 リターナーを誰にするのか?こう言う所でも5番手6番手のWRを選ぶのには影響します。去年は終盤Smithにやらせたりしました、でもWRとしてのSmithには期待が出来ません。


 DeSeanとAvantが居なくなってMaclin復帰にMatthewsとHuffが加入。1年後は分かりませんが、現段階ではマイナスでしょう。Folesの成長と言う点でもWR陣の整備は重要だと思うのですけれどね。
 本当に、去年から今年の補強の中で唯一と言って良いマイナス要素がWRの入れ替えです。Chipの説明どおりにケミストリー的なプラスがタレントとしての能力を上回るのか、疑問では有りますけれど、信じるしかないのでしょう。