イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

C.J. Gaddis

2007-05-20 04:43:44 | イーグルス
 5巡159位 C.J. Gaddis DB Clemson
 5-11 206ポンド 40ヤード4,43 20ヤードシャトル4,3 3コーンドリル7,28 垂直飛び36,5インチ 幅跳び10,1フィート 225ポンドベンチプレス20回

 North Carolina州の出身で、高校時代は野球とバスケットボールの選手としても有名でした、2003年のMLBドラフトでSEAに20巡で指名されています。高校時代はQBでプレイしていて、いくつかの報道社に州のオフェンスMVPに選出されたようです。

 Clemson大進学後、2003年は練習生としてスカウトチームのQBで1シーズン過ごしました。2004年にはバックアップSとして11試合に出場しています。2005年はSSのスターターとして5試合に出場した後にニッケルバックに転向しました。2006年にはCBとして9試合にスターターで出場しSLBとしてもプレイしています。

 ドラフト時にはNFLではFSに転向するだろうと前置きされては居ましたがCB扱いだったのですが、Eaglesのドラフト選手紹介ではポジションFSとなっています。カレッジでの計測は40ヤード4,43ですが、スカウティングコンバインでは4,54と特別な速さを持っていないようですし、QB,SS,OLB,CBと転向してきた事を見てもNFLのCBが務まるような運動能力は持っていないのかもしれません。QB出身ですし全体を見渡す能力は持っていると期待しますし、FSの方が合っているのでしょう。
 コンバインでのベンチプレス20回はDBとしては素晴らしい数字ですし、オフィシャルHPのドラフト選手紹介ではしつこい位にベンチプレスとスクワット等のパワー系計測がすごい数字だったと書いてあります。5-11 206ポンドのサイズ以上にランサポート能力を期待できそうですし、バンプからのマンマークでも起用できるでしょう。
 問題はDBとして2年しかスターターでプレイしていない事と、膝を曲げたまま移動するのが苦手でカットに付いていく一瞬の動きが硬い事のようです。バックペダルで後ろを向かせるよりも、最後方から前を向かせて使った方が持ち味が生きるのかもしれません。

 同じClemson出身のBrian Dawkinsの後継者候補として育成されることになるのでしょう、CBの運動能力とQB出身の視野と読み、そしてDBとしては異例のパワーを兼ね備えたFSになってくれるのか、その全てでNFLでは通用しないのか、両極端な結果がまっているような気がします。ミニキャンプの写真を見る限りでは線が細くパワーの有る選手には見えませんでした。DBの経験も少ないですし今年は1年間育成に当てられ、来年FSのバックアップ、2009年にDawkinsの後任としてFSのスターターに昇格するような計画ではないかと思います。

再契約

2007-05-19 07:05:17 | イーグルス
 忙しすぎて更新できませんでした、ミニキャンプも終わって特にニュースも無かったのですけどね。

 ルーキー時の5年契約の最終年度になるL.J Smithが契約延長を求める為にキャンプをホールドアウトしない事を宣言しました。FA市場高騰中ですし、再契約をするよりもFAになった方が割が良いのですから、ホールドアウトをして問題児と言われるよりも良い成績を残して出て行く事を選んだと言えなくもないです。もちろん、今シーズン良い成績を残せるかどうかは分かりません、そういう意味で今の段階で合計金額が少し少なくても契約延長と言う形で1年早く大金(サインボーナス)を手にしたいと言う気持ちは有るでしょう。L.Jみたいなディープに走れるスピードが有るTEは(No2TEとして)どのチームも欲しがるでしょうが、スターターとしてはランブロック力とサイズに問題が有り戦術を選ぶのではないかと思います。Eagles側も上位ではなく2日目でしかTEを補充しませんでした、再契約出来ると考えるだけの材料が有るのかもしれません。

 Donovan McNabbが7月後半から始まるトレーニングキャンプに参加できる見通しのようです。これは、リハビリは順調で予定よりも早く復帰できると2月頃から言い続けていたのがどうやら本当だったと言う事でしょう(Kevin Kolb加入で変な意地を張っていなければですけど)早めに練習に復帰して、調整のペースはゆっくりと言うのがベストの形でしょうし、キャンプ初日から復帰できる見込みと言うのは良い兆候だと思います。
 McNabbの契約について、ちょっと調べてみました。今年と来年が約6ミリオン、その後の2年間が約10ミリオンのベースサラリーです、20ミリオンのサインボーナス12年で割れば1年1,6ミリオンキャップヒットします。あと2年比較的安い契約でMcNabbを使った後にカットするか契約の再構築をするのではないかと言う分析もあります。あと2年使えばKolbは3年目、次期エースになれるかどうかを見極めるには十分な時間になります。今回のKolb指名にはMcNabbの契約的な要素も含まれているのかもしれません。

カット候補・・・

2007-05-16 08:05:32 | イーグルス
 ドラフト後のミニキャンプが終わりました、次のキャンプはルーキーと一部の若手選手だけが出席するルーキーキャンプが24日25日と29日の3日間行われます。

 今年のドラフトがこれまでチームの弱点と言われていたポジションを補強する事に重点を置いた為に、バックアップ争いは激化しそうです。
 パスラッシュだけを考えて獲得し続けたDEに280ポンド(にバルクアップ予定)のVictor Abiamiriが入りました、この事はランディフェンスの強化に役立つ事になるでしょう。そして去年Javon Kearseの離脱後にスターターを務めたDarren HowardとTrent ColeがREのスターターを争っています。Kearseの回復も順調のようですし、再契約をしたJaqua Thomasを含めたアクティブ枠4人の競争は激化しています。
 Jerome McDougleにはチームに生き残るチャンスは全くありません、なぜなら前期のDE5人全員4年以上(KearseとHowardは全うできないでしょうけど)契約を残しますからカットできません。トレードするのも無理でしょうし、サラリーキャップを考えて6月1日までにカットして来シーズンに影響が無いようにするか、6月1日にカットするかを選ぶ事になります。

 RB争いでも、去年までのバックアップReno MaheとBruce Perryの2人をチームに呼ぶ事をしませんでした、代わりにドラフトでTony HuntとNate Ilaoaを獲得しています。RB枠は多分4でしょう、バックアップ争いの中で普通に考えればIlaoaがPS入りする事で解決する筈です。Ilaoaが良くてPSに置けない場合を考えると、Huntは契約上ロスター入り確定です。BunkhalterとHuntはタイプが似ていますからHuntがプレシーズンゲームで良い所を見せればBuckhalterがカットされる可能性も有りますが、システムの習熟を重視しますし1年目からHuntが取って代わる可能性は低いと考えます。そしてパワー寄りの選手ばかりになった事で、却ってMoatsの存在価値が上がる事になるかもしれません。去年はファンブルをイージーミスを繰り返し完全に干されていたMoatsですが、Maheがチームを去った事でWestbrookの代役が務まる唯一のスピードランナーになっています。元WRのIlaoaがシステムを覚えてWestbrookのバックアップが務まるようならばMoatsがカットされる事になるでしょう。

 Matt McCoyは去年平均よりもちょっと劣る程度のスターターとして、無難にWLBで出場していました。肩に怪我を負い代役として入ったルーキーのOmar Gaitherが良くて、この入れ変えの後にランディフェンスが改善され連勝が始まった事で全ての責任を押し付けられた感はあります。ニッケルバックとしては十分にやれる能力は持っていますし、カットするのは勿体無いと思うのですがChris GocongとStewart Bradley、Takeo Spikesが今シーズン稼働します、Jeremiah TrotterとGaitherを含めればすでに十分すぎるLB陣になりますしMcCoyが押し出される可能性は十分に有ります。
 Bradleyを1年目から期待していないようですから、7番目のLBとしてアクティブにならないでキープする事になる可能性が高いです。Trotter,Spikes,Gocongがスターター、GaitherとMcCoyがバックアップ兼ニッケル、Tank DanielsがSTのエース、このLB7人編成がベストだと思うのですが、LB6人編成だとすれば押し出されるのはMcCoyかDanielsになります。

 ドラフト上位指名の期待に答えられないMcDougles,Moats,McCoyにとって、かなり厳しい状態で望むキャンプになっています。競争が激しいのは良い事なのですけど。

ルーキーの評価は話半分で

2007-05-15 08:38:23 | イーグルス
 ミニキャンプ2日目を終わり、Marty MornhinwegとJim Johnsonの記者会見から気になった所を抜き出してみます。

 Mornhinwegですが、LTのスターターTRAについて、キャンプを休んでいる怪我は1月の練習中に負った物で、持病である腰痛とは関係が無いそうです。プレイオフNO戦のプレイは酷かったですし影響していたと思われます。怪我は深刻に考えていないようなので近いうちに復帰できると考えているそうです(こういう表現のときは結構長引いたりします)
 代わりにLTのファーストチームに入っているWinston Justiceについて、フィジカルコーチからオフシーズン頑張っていたと聞いていたけど、ちゃんと成長している。システムの理解も進んでいるしミニキャンプやプレシーズンゲームで最も成長するプレイヤーになるだろう。と持ち上げています。
 Shawn Andrewsの体重はやはり重たいようです、記者の意見を総合すると330ポンドのベスト体重よりも30ポンドは重い。つまり360ポンド位有りそうに見えるそうです・・・、チームからも落として来るように指示はしているし本人も分かっているようなのですけどね。まだ5月ですから7月までに345ポンドにまで落として来る事を祈るしかないです。

 Kevin CurtisとDonté Stallworthの入れ替えについては、2人とも素晴らしいスピードを持っている、Curtisの方が優れたルートランナーだし心配はしていない、実際のプレイで速ければ問題は無い。(Stallworthの方が40ヤードでは速いという事でしょう)これはMcNabbが投げてみてどう感じるかと言う点が問題だと思いますし、今の段階でどう変わるのか判断は出来ないでしょう。
 Reggie Brownは2日目の練習に復帰しています。2006シーズンの後半にはトップレベルのWRになるだけの動きを見せていた、あとはそれを毎試合出来るようにするだけ。いちようNo1ターゲットとしての信頼はしているようです。

 Tony HuntとNate Ilaoaのパワーバックについては、Huntはパワーだけでなくスピードも有るしブリッツを拾う事もできる、本当にオールラウンドなRBで気に入っている。HuntはドラフトでベストのRBだと思っていたから獲得できてうれしい。ここまで擁護されると、かえってキャンプでの動きが酷かったのではないかと疑いたくなります・・・。
 Ilaoaについては、あの体であの動きが出来るのは理解できない、ただもう少し減量する必要が有るだろう。パワーランナーとしてだけでなくパスターゲットとしても期待している。ここに来る人たちの間でも今年のドラフトで1番人気のIlaoaですが、現地のファンの間でも1番人気のようです。

 Kevin Kolbについては、ショットガンからドロップバックに移行するのは、全く正反対のことをするわけだからそう簡単には行かないだろう。もう一つプレイアクションの技術も全く持っていない(ショットガンだとRBへのハンドオフはドローしかないですから)ただ、QBコーチのPat Shurmur(いくつかのチームのOC候補に名前が挙がった有能なQBコーチです)はKolbの才能を気に入っているようだし、QBとしての基礎から勉強する事になるだろう。NFLのレベルで3日練習すればカレッジでの3日よりも何倍も成長する、心配はしていない。こういうコメントを残しました。つまり、OCとして指導するレベルには無い、システムとかを教える前にQBコーチが基礎から叩き直す。 そういうことでしょう。


 次はJim Johnsonですが、やはりスターターが固まっていないLB陣の質問が多く出ました。最近のNFLの風潮としてランオフェンスを重視するようになっている、それを止める為にこれまでよりも大型のLBを揃える事を意図して補強をしている。この意図通りにTaleo SpikesとStewart BradleyにChirs GocongとEaglesの軽量DEと変わらないサイズを持つLBを獲得しています。
 SLBのファーストチームに入っているGocongですが、DEで使う事は全く考えていないようです、彼はLBとして獲得したランをしっかり止める事が出来るSLBがチームに必要だった。LBとしての経験が浅い分ミニキャンプやプレシーズンゲームでしっかりと経験を積まなければならない、LBとして活躍するだけの能力は持っている、と信頼を感じさせるコメントに終始しています。
 ルーキーのBradleyにはSLBのスターター争いを激しくしてもらいたい、そうする事がレベルアップに繋がる。と期待すると同時に、1年目だしSTで働いてくれれば十分。と従来通りの育成をする予定のようです。

 Spikesは当面WLBのファーストチームに入れるようですが、LB3ポジション全てでプレイ出来るのはLBユニットとして素晴らしい、状況によってはMLB,SLBに移す事も有るだろう。とCIN,BUFでLB3ポジションを歴任してきたベテランの経験を活かして弱点を埋めるような使い方をするつもりのようです。
 WLB争いの相手になるOmar GaitherはSpikes加入でニッケル兼WLB,MLBのバックアップになるようです。スタミナに不安のあるJeremiah Trotterを休ませる為にMLBで使う事を考えているようです。
 その場合のWLB2番手争いには3年目のMatt McCoyとSTで名を上げたTank Danielsを考えているようです。Danielsに最適なのはSLBと考えているようですが、素晴らしい速さで成長しているので少しでもチャンスの多いポジションで使いたいとも考えているようです。McCoyにはLBの競争激化でチャンスを活かせなかった去年と同じではいけない事は理解しているだろう、プレシーズンまでに良い所を見せる必要がある。カットすら匂わせる言い方になっています。

 DEではルーキーのVictor Abiamiriに対し、280ポンドまで増やせるだろう、パスラッシュの技術とスピードを持っているしサイズもある、そして非常に理解が早い。多分フルセットを付けた時にスピードが落ちないタイプの選手だからさらに良く見えるだろう、彼を獲得できた事は素晴らしい。ルーキーに対する甘めの評価を考えたとしてもかなり良い評価をしています。
 Trent ColeとDarren Howardがファーストチームを争っているようです。パスラッシュならばCole,ランストップも考えるとHowardが上なのでしょう。Javon Kearseは怪我の影響でしょうトレーニング不足のようで体を絞る必要が有りそうです、復帰すればLEのスターターは今年もKearseになるのでしょう。

 DBでは1年契約で再契約をしたWilliam Jamesが良い動きをしているそうです。ドラフト前後にはSheldon Brownからスターターを奪うのではないかと言う噂もあったのですが、それを裏付けるような良い動きのようです。ただ、とにかく怪我の多い選手ですから今の時期良いからと言って即スターター交代と言う訳には行かないでしょう。


 この時期のルーキー・若手選手の評価は当てになりません。逆にこの時期に褒められない選手は相当まずい事になっていると考えて良いでしょう。そういうのを差し引く必要は有りますが、上位指名のルーキーは大外れと言う感じでは無さそうです。

期待のルーキーと期待外れだった2年目

2007-05-14 07:22:14 | イーグルス
 2巡指名のKevin KolbはA.J Feeley,Kelly Holcombに続くサードチームのQBとして練習しています。期待のトップ指名と言えども実績ゼロのルーキーですし仕方が無いでしょう。
 練習を終えたKolbは(膝のリハビリの為に練習は見学している)McNabbがフレンドリーに接してくれてNFLに順応するための手助けをしてもらっている、カレッジとのレベルの差に戸惑ってはいるがベテランの助けを借りる事で少しでも早くNFLのレベルに適応したい。こういう感じの無難なコメントを残しました。ちょっとした事でも大騒ぎになりかねない状況ですので、McNabb以下Feeley,Kolbと非常に気を使ったコメントを残しています。Kolbには練習以外の所で余計な手間を取らせたくは無いのですけどね。
 7対7の練習でいくつかのパスを投げたようです、課題のドロップバックもスムーズだったようですし初日の練習としては上出来だったようです。Andy ReidはHouston大の時もほぼ半分のプレイはショットガンでは無くドロップバックしていたから問題が有る筈が無いとコメントしたそうです。本当にそうならばこれほどまでにショットガン専用と言われる事は無いでしょうから、その事にこだわるマスコミ向けの嘘なのでしょう。何はともかくドロップバックがスムーズだった事は良い事です。

 去年のトップ指名Brodrick Bunkleyは去年契約問題でホールドアウトした結果25ポンド重たい状態でプレイしていたようです。今年は25ポンド落とし公表されている306ポンドに近い状態でキャンプに参加しています。屈辱的なルーキーシーズンを送ってしまった、もう2度惨めな思いはしたくないからオフシーズンのトレーニングを頑張ってきた。このようなコメントをしています。背番号もDarwin Walkerの付けていた97に変更しています、スピードを増してパスラッシュを重視したいと言う意思の現れでしょう。
 練習ではファーストチームに入る事が多かったようですが、Sam RayburnとWalkerが抜け、Montae Reagorは欠席していますから当然と言えば当然の事です。Ian Scottもまだ契約して10日ほどですしプレイブックが分かっていないのでしょう、ファーストチームを奪ったのではなく転がってきただけです。身体的にも精神的にも充実した今の状態を維持できればダイエットに成功して生まれ変わったShawn Andrewsのような成長が見られるかもしれません。