イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

Kevin Kolb

2007-05-07 09:02:04 | イーグルス
 ミニキャンプは12日から14日にかけて行われる事になりました、それまでニュースも無いでしょうしドラフトされた選手のプロフィールをまとめてみます。

 2巡35位 Kevin Kolb QB Houston
 6-3 218ポンド 40ヤード4,85 20ヤードシャトル4,44 3コーンドリル6,94 幅跳び9,4フィート 垂直飛び32,5インチ

 Texsa生まれで高校生のときからかなり有名なQBだったようで、Texas州のファーストチームに選ばれています。Houston大で史上初の練習生経験なしでの1年生スターターQBになりました、その後4年間スターターを守り続け4年間の合計12964ヤードパスはNCAA史上4位の数字だそうです(1位はTimmy Changで2位はTy DetmerとEaglesに縁のある選手が上位に居ます)
 表彰は1年生の時の2003年にConference USAのフレッシュマンオブザイヤーを受賞し、その後もQBとしてサードチームに2回、最終年度の2006年はオフェンスのMVPとファーストチームに選ばれています。ただ、オールアメリカンに選んだ通信社はほとんど無かったようです。
 4年間の記録を見ると、安定して毎年3000ヤードのパスを投げています、3年生の時にINTが増えていますが、それ以外の3年間はTDと比べて非常にINTが少ないQBと言えます。ショットガンからのパスハッピーオフェンスで963回投げてINTは31回ですからINT率は0,3%です、TDは85個奪っています。通算では60%程度のパス成功率なのですが、最終年度は67,6%と数字を延ばしています、十分な数字といえるでしょう。40ヤード4,85と言う事で走れるQBではないでしょう、ランで21個のTDを記録していますが、ランヤードの平均は3,8ですしNFLレベルでスクランブルを警戒されるようなスピードは無さそうです。

 Houston大のQBと言うと、ショットガンからのランアンドシュートで実力以上にパスヤードが増えて過大評価され、ドロップバックからのフィールドビジョンに問題がある選手をNFLに送り出すと言われます。David KlinglerとAndre Wareが1巡指名されてバストと言われて以来のQBの上位指名が無い(1997年に6巡でNYJがChuck ClementsというQBを指名していますが記憶に無いです)のも仕方がありません。実際Kolbに関してもほとんどショットガンでしか投げていないようです、ドロップバックをしてフィールド全体を見るだけのフットワークと判断の早さがあるか疑問視されるのもやむをえないでしょう。
 Kolbのフットワークに関しては根本的にポケットパッサーであると評価されています、ただポケットの中での動きは悪くないようです。McNabbのような大外を回る足が無くても、ポケットからいざという時に発進するだけの足が有るならば大きな問題にはならないでしょう。Houston大のシステムはショートパスが中心のようです、ショットガンから早いタイミングで投げてきたKolbがドロップバックしてから複雑なWCOでプレイする事が出来るのか、これはやってみなければ分かりません(Andy Reidは出来ると思ったから指名したのですけど)Kolbはシステムに合わせる事が出来るタイプの選手と言われています、突出した才能は無いが欠点も少ないのでしょう。適応能力の高さでNFLにも適応してくれれば良いのですが、カレッジからNFLに変わってもっとも適応が難しいであろうドロップバックのスピードからショートゾーンのカバーを読む作業で実績が無いのは気になります。スローイングのフォームも少し修正が必要のようです、肘の使い方が悪いのかクオーター気味な点が気になるのでしょう。

 WCOを理解するだけの頭脳とリーダーシップは持っていると期待します、フットワークを磨きショットガンからドロップバックへの移行を早く終える事が1年目で最も重要な作業になるでしょう。3歩、5歩の早いタイミングからパスを投げれるかどうかがNFLで生き残る為に最も必要な能力だと考えています、ドロップバックのスピードとフィールドビジョンそして判断のスピード、この3つを向上させることが1年目の最重要課題になるでしょう。

(無題)

2007-05-06 08:07:52 | イーグルス
 ドラフト時にデータの無かった無名選手のデータがいくつか有ったので書き加えておきます。

 OG Jacob Hobbs Albany
 6-3 303ポンド カレッジに入学した時にはDTだったのをコンバートしてOLでプレイするようになった経歴を持ちます。カレッジでは3年間LTのスターターを務め、Northeast Conferenceの最優秀OLに選出されました。

 WR Zac Collie BYU
 5-11 187ポンド 2度Mountain West Conferenceのオールアカデミックチームに選ばれています。BYUらしく2年間ブラジルにモルモン教布教の為に留学しています。

 LB Akeem Jordan James Madison
 6-1 226ポンド もともとはDuke大に居た事があって、2006年はAtlanticTen Conferenceのポジションオブザイヤーに選ばれ、ディビジョン1-AAのファーストチームにも選ばれています。

 S  Chris Smith Florida International
 5-10 215ポンド SS,FS両方でプレイ経験があり、2005シーズンには州のファーストチームに選ばれています、バスケットと野球もプレイしていたそうです。

 ドラフト後にNFL入りしたので一生懸命データを探したのでしょうが、ほとんど記事になるようなネタが無い選手も居ます。そういう選手を探してくるスカウトが凄いとほめるべきなのか、もっとメジャーな選手を呼んで来いと思ったほうが良いのか・・・。


 TSNのポジションランキングに名前が有るのは、Dereck FaulkerがWRの90位、Chris WhiteがCの16位、Jeremy ClarkがDTの14位、Marques MurrellがOLBの24位、Marcus PaschalがSの24位に名前が載っています。ルーキーFAから掘り出し物を探すのが上手いチームだと思うのですが、今年のルーキーFAは小粒な気がします。ドラフト全体の方針が大きく変わった今年のドラフト、結果が出るかどうかで来年また方針転換をすることになるかもしれません。

必要なのは即戦力

2007-05-05 08:52:45 | イーグルス
 CHIからUFAになっていたIan Scottと1年契約をしました、パスラッシャーではなくランストップタイプのDTをこのタイミングで補強した事に大きな疑問は残りますが、この時期に補強が出来た事は幸運です。
 個人的にScottに対する印象はあまり良い物ではありません、パスラッシャーとしてのクイックネスは無いですし、ランストッパーとしてもパワー不足を感じています。CHIはLBが良いのでOLとの1対1だけしていれば良いのですが、Eaglesではそれ以上の事を要求される筈です、その要求に答えられる選手ではないでしょう。Hollis Thomasがチームを去って1年、同じようなタイプのDTを補強することになりました。Thomasは公称306ポンド実際は330は有ったでしょう(350位有ると思ってますけど)Scottは本当に300ポンドしかないと思います、ランストップ専用のDTとしてはThomasほどの能力は無いと考えます。
 Mike Patterson、Brodrick Bunlkey、Montae ReagorにScottを加えた4人でローテーションを組む事になるのでしょう、Scottが加わった事でNTにScott,UTにPattrsonを入れるランストップ強化も出来るでしょうし、5-11 292ポンドのサイズを考えればNTをプレイさせる事で負担を掛け過ぎているPattrsonを休ませる事も出来るでしょう。BunkleyとReagorの状況次第ではScottをスターターで使う可能性も有ります、そういう意味では能力をある程度計算できるScottの加入はチームに安定をもたらしてくれるでしょう。
 5番手のDT争いは激しくなりました、Sam RayburnとLaJuan RamseyにルーキーJeremy Clarkで争う事になります。RayburnとRamseyにスターターの能力は有りませんが、ローテーションメンバーとしては十分な能力を持ちます。パスラッシュに偏った選手が多すぎるから今回の補強をする必要が有っただけで、能力的に劣っているわけではないですしカットするには勿体無い気がします。
 課題のランストップ強化が少しでも進めばこの補強は成功と言えるでしょう、1年契約ですしBunkleyの成長が無い限り根本的な解決にはならないのでしょうけど。

 RB Antoine Bagwell. QB Jeff Mroz. LB Greg Richmondの3人がカットされました、RBとQBにLBはドラフトで補強しましたしカットは仕方ありません。Richmondは毎年今の時期はスターター昇格が期待されましたが、ドラフトされなかった原因の怪我の多さに勝てずにチームを去る事になりました。良く考えればLB人がそれだけ充実したと言う事なのでしょう。

必要なら指名すればいいのに

2007-05-04 03:19:11 | イーグルス
 ドラフト後にEaglesオフィシャルサイトのデプスチャートが更新されています。Darwin Walkerが抜けMontae Reagorが入った直後はMike PattersonとReagorがファーストチームでしたが、今回の更新でPattersonとBrodrick Bunkleyがファーストチームに変更になっています。セカンド、サードチームにはSam RayburnとLaJuan Ramseyが控え、ルーキーFAとしてJeremy Clarkが加入しました、Clarkはドラフト4巡程度での指名が予想されていた選手です。補強が必要と考えていたのならば、6巡でESPNのデータ表示を狂わせる程の隠し玉を指名せずにDTを指名しておけば良かったのですから、DTの補強は必要ではないのだろうと解釈していました。
 しかし、CHIからFAになり様々なチームと交渉したものの、なぜか契約できずにFA市場をさまよい続けるIan ScottがPhiladelphiaを訪問しています。呼ばなければ来る事はないでしょうから、チームがDT補強を考えていると言う事です。獲得リストに合った選手が居なくなったのでDTを指名出来なくなりScottを呼んだのかもしれません。
 ドラフトでDTを指名しなかった事とデプスチャート昇格で、Bunkleyにコーチ陣が期待しているのではないかと言う印象を持ったのですが、今回のScott訪問でやはりDT陣に不安を持っているのだろうと考え方を変える事になりました。それならばドラフトで2枚くらいDTを取っておけばいいのに・・・。
 
 どれくらい成長したのか不安が残るBunkleyと顔面骨折から回復しているようには見えないReagor,この2人が揃って使えない最悪の可能性を考えればもう1人DTを確保したいのは理解できるのですが、それならばドラフト当日手を打つべきです。Scottと契約するかどうかは分かりませんが、ドラフト直後に補強を考えている時点でドラフトの評価を1ランク落としてもいいかもしれません。



 1年契約でEagles入団が決まりました、契約内容は不明ですがベテランミニマムだと思います。去年のEd Jasper同様、若手が伸びなかった場合の保険でBunkleyらが順調に成長した場合はカットされるでしょう。

前評判通りの指名

2007-05-03 08:33:37 | イーグルス
 2巡36位でKevin Kolbを指名した事について、ほとんど全員の評論家からもっと遅い順位でも獲得出来たと言われています。ポジションランキングに大きな意味は有りません、なぜならばチーム戦術でも変わりますし、即戦力が欲しいのか素材を育てるのかなどチーム事情によっても指名する選手は変わってくるからです。それでも、お買い得だったのか、損をしたのかは気になります。
 TSN、Draft Countdown、Scout.COMのポジションランキングと実際に指名した順番を調べてみます。
 TSNはドラフト直前のスカウティングコンバイン等の評価が加わったランキング(TSN2)とDraft Guideが出た時点(スカウティングコンバイン直前)のシニアボウルまでのカレッジでの実績重視のランキング(TSN1)の2つも比べてみます。40ヤードなどの数値よりもカレッジでの実績を重視した方がドラフトは成功するのではないかと個人的には考えています。

          TSN1 TSN2 Scout Countdown 実際に指名した順番

Kevin Kolb     2   2    4     7     3
Victor Abiamiri  5   10   7     7     7
Stewart Bradley  5   4    4     5     5
Tony Hunt     17   12   4     7     7
C.J. Gaddis    28   29   10    20    17
Brent Celek    無し  36   21    無し    7
Rashad Barksdale 無し  無し  無し   42    21
Nate Ilaoa     無し  31   28    25    15

 下位指名の選手は掘り出し物を狙いに行くので一般的な評価にはほとんど意味がありません。上位指名の選手はほぼドラフト前の評価通りの早くも遅くも無い順番で指名していると言えるでしょう。最初の指名になったKolbもMcNabbが要るのになぜQBが必要なのかと言う点で評価が低いのですが、指名した順番という意味では早すぎると言う事は無いでしょう、リーグ有数のQB育成実績があるAndy Reidが惚れ込んだのですから。その他の選手もサイズの有るDE,SLB,RBとチームニーズをしっかり埋めています。唯一TE Celekの指名は全てのサイトでTE3番手候補の地元DelawareのBen Patrickが残っていただけに疑問です、Patrickとは面接を重ねていましたからなんらかの欠点が有ると考えたのでしょうか。