詳細を調べている時間がありません

　4巡121位ではOklahoma大のOLB Keenan Claytonを指名しました。6-1 229ポンドで40ヤードはコンバインで4.66プロデイでは4.57を記録しています。ベンチプレスは27回で垂直飛びは41.5インチを記録しています、両方ともLBではトップクラスの数字です。プロデイ記録した幅跳び10フィート7インチも凄い記録ですし、スリーコーンドリルも6.85を素晴らしい記録を残しています。
　
　4巡122位ではNorthwestern大のQB Mike Kafkaを指名しました。6-3 225ポンドのサイズで40ヤードはプロデイの4.81を記録しています。コンバインではスリーコーンドリル6.96を記録し、プロデイでは6.81を記録しました。それなりに動けるQBで有る事をポジションドリルで示したそうです。1年間しかスターターに成っていないのですが、Eaglesに合いそうなQBとして名前が有りましたし面白い指名かもしれません。

　4巡125位ではMissouri StateのTE Clay Harborを指名しました。6-3 252ポンドのサイズで40ヤードはコンバインで4.69を記録しています。ベンチプレスは30回、垂直飛びは40インチを記録しました。TSNではTEとして7位全体でも87位にランク付けされています。キャッチ力とルートランではTEで2位の評価ですし、サイズとかを見ているとL.J Smithの時に似ているかもしれません。

Trevard Lindley指名

　ドラフト3日目最初の指名は4巡105位でKentucky大のCB Trevard Lindleyでした。5-11 183ポンドと細身で40ヤードはコンバインで4.53、プロデイでは4.5と4.51でした。特別速い訳ではありませんが垂直飛び38インチ、スリーコーンドリル6.81は良い数字です。4-5巡指名と予想されていました、少し早いのかもしれませんが必要なCBを指名した事は評価して良いでしょう。
　マンカバーを得意としているようで、細身の割にバンプを得意としているようです。ここら辺の選手になると評価はまちまちで、40ヤードの数字の割に反応は良く加速は良いとする評価と反応が悪くゾーンカバーでは役に立たないと言う評価も有ります。欠点はベンチプレス9回ですしパワー不足がまず挙がります。これはある程度バルクアップするでしょうから、その時にスピードを落とさないで済むかと言う事になるでしょう。カレッジでの成績はレッドシャツを1年過ごしてから
1年生　13試合出場　52タックル　2INT
2年生　13試合出場　66タックル　3INT
3年生　13試合出場　39タックル　4INT
4年生　9試合出場　32タックル　1INT
　となっています。4年生の1試合を除く試合でスターターとして出場しています。

　4巡指名ですし5-11で40ヤード4.5程度でも仕方が無いでしょう、高さは十分ですしバンプからショートゾーンのマンカバーと言う能力は3番手4番手のCBとしてチームが求めている物を持っていると言う事になります。4年間スターターで上積みが無く、良くて2番手でニッケル以上には成らないとも言われますが、Joselio Hansonのサイズの無さは問題でしたし、ニッケルとして起用出来る選手で有る事を期待しましょう。

言い訳にしか聞こえないのですけど

　Andy Reidは2日目終了後の記者会見でNate Allenが堅実なタックラーでINT能力が高い点を評価しての指名でFSにとってこの2つが重要と答えています（最近指名のDBは全員カレッジで10INTを記録しているようなのばかりです）Allenは欠点が無くCBとしての起用出来るパスカバー能力を持っていると高く評価しました。
　Daniel Te'o-Nesheimに付いては通算31サックは素晴らしい成績でパスラッシュ能力を示すと同時に、ランディフェンスでもとても良いプレイが出来ると考えたそうです。また、DTでもプレイしている事でサードダウンにDTからプレイする事も考えているとDarren Howardの後継者としての指名を匂わせました。
　そして、Marlin JacksonをFSとCB両方で使える為に柔軟なDB陣のデプスを形成する事が出来る。こうコメントしました。これはCBを指名しない事に対する言い訳でしょうね・・・実際Allen指名の時点でMarlinのCB起用を考えるのは当然ですし、IND時代の動きが出来れば問題ないとは思います。ただ、両膝を手術して完治するかは別問題でしょうけれど。


　4巡指名権を4つ、105,121,122,125位と持ち、5巡は2つ、134,146と持ち、6巡200位と7巡243,244位と合計9個の指名権が3日目に有ります。P/Kを含めた全てのポジションを1人ずつ指名する事が出来ますし、少しでも良い選手を指名してもらいましょう。
　午後11時から3日目は始まります、チャットは今夜もYahooチャットを利用して行います。

大胆なのか小心なのか

　2巡55位はDAL.CLEとトレードダウンを繰り返し3巡71位まで落としました、その間4巡と5巡2つを得ています。
　その71位で指名したのはWashington大のDE Daniel Te'o-Nesheimでした。NFL.COMの評価は周りが6点程度なのに対し僅か2点、TSNは7巡候補、他のサイトを見ても5巡から7巡程度の評価し変えていない選手です。Pac-10のセカンドチームに2度選ばれているので全くの無名選手ではないのでしょうが、この順位で指名する選手では無いと言うのが一般的な評価です。
　6-3 263ポンドで40ヤードは4.76とサイズを考えても平凡ですが、垂直飛び37インチとスリーコーンドリル6.91秒はDEの中ではトップクラスの数字です。手の使い方が上手く、パスラッシュ時にOLをパワーではなく技術で押し込む技術とランディフェンス時も組み合いで優位に立ちパワーを殺す技術に長けていると評価されLE向きの人材のようです。
　しかし、7巡程度の評価ですから欠点のほうの指摘も厳しいです。膝が硬く爆発的なスピードとパワーを発揮する事が出来ない、（スリーコーンの好成績とは反する評価ですが）まっすぐに動く事しか出来ず方向転換が出来ない、腰が高く押された時に持ちこたえる事が出来ない、オープンフィールドでボールキャリアーに簡単に抜かれてしまう。もう欠点のほうが多いです。カレッジの成績はレッドシャツを1年経験後
1年生　12試合出場　35タックル　6.5ロスタックル　2.5サック
2年生　13試合出場　57タックル　15ロスタックル　8.5サック
3年生　12試合出場　65タックル 11.5ロスタックル　8サック
4年生　12試合出場　37タックル　14ロスタックル　11サック
　数字だけを見ればPac-10のセカンドチームですし立派な記録です、特にロスタックルが多いのは押し込んでのタックルが多いと言う事でしょう。

　この選手が良いか悪いか、一般的な評価とプロスカウトの評価が違う事は良く有りますし、隠れた名選手の可能性も有るでしょう。が、ここで指名する必要が有ったのか、1巡で指名したばかりのDEをもう一枚取る必要が有ったのか、これは大いに疑問です。この指名を正当化するとすれば1巡指名のBrandon GrahamをSLBで使ってTe'o-Nesheim（Ikeguwounouよりも憶えられそうにないので、今後はDanielと呼びます）をLEで使うと言う可能性ですが、それも無いでしょうね・・・単純にラインは何枚有っても良いと言うAndy Reidの信念が悪いほうに出ただけの指名理由でしょう。

　これでDE2枚にSの指名となりました。GrahamにNate Allenはニーズに添った形の指名ですし決して悪くないドラフトだと思うのですが、プロボウラーTrent Coleに実績ある中堅Darryl Tappを加え、ベテランJaqua Parkerが居る（Victor AbiamiriはDT兼任でしょう）DE陣でDanielをギャンブル指名する必要が有ったのかどうかは大いに疑問です。他所がDanielで大当たりだったとしても他のポジションを指名した方が良かったでしょう、プレイタイムを与えられませんし。
　ただ、55位をDALにトレードした時はともかく、71位に落とした時に2巡下位から3巡上位候補のCBやOLを取る気が全く無いのだろうと感じていました。去年もそうでしたし、Reidは気に入らない選手は1巡候補が落ちてきても安いからと言う理由で取る事がほとんど無いです。ですから、CBかOL指名を期待しては居ましたが取らないだろうなあと覚悟もしていました。ただ、もう一枚DEを取るのは（しかも7巡候補を）まったくの予想外でした。Allenを取ったまでは上出来のドラフトになるかと思いましたがDanielの指名で評価は急降下するでしょう。トレードダウンで溜め込んだ指名をどう使うのかで挽回して欲しいですが、結局53人枠に残れずPSから引き抜かれるだけに終わるような気がします。今年は2巡までが非常に豪華なメンバーだっただけにDALとトレードした所でニーズを埋める指名をして欲しかったです。隠し球を指名するのは大胆さなのか早すぎる指名は小心なのか、Reidのドラフトは良く分かりません。

Nate Allen指名

　ドラフト2日目2巡37位での指名はSouth Florida大（USF）のS Nathaniel（Nate) Allenを指名しました。左足太ももの怪我でスカウティングコンバイン、プロデイ共に実技は行っていません。225ポンドベンチプレスは16回でSとしては平均的でしょう。40ヤード推定タイムは4.48から4.50辺りと各社推定していますが実際どうなのかは分からないですね。
　40ヤードの時計よりも実戦で速く見えるとも言われます。加速が良いと言うよりも方向転換がスムーズでボールがどこに飛んでくるかの読みが良いと評価さrれています。ゾーンカバーが上手く、守備範囲を広いとFSとしての適性は非常に高そうですが、バルクアップが難しいとも見られパワー不足になる可能性が有る事と身体能力的に凄いスピードを持っていない事が問題点としてのこります。カレッジ4年間の成績は
1年生　　9試合出場　2タックル
2年生　12試合出場　66タックル　4INT
3年生　13試合出場　53タックル　1INT
4年生　13試合出場　85タックル　4INT
　INT能力も有るようですし、2年目からは全試合出場ですから今回の腿の怪我が慢性化しなければ健康面での不安も無さそうです。

　1年目からスターターとして使うのかはキャンプでの働き次第でしょうが、リーダーとしてチームを統率してきたようですし近い未来にBrian Dawkinsの再来と呼ばれる日が来る事を期待します。