Haa - tschi  本家 『週べ』 同様 毎週水曜日 更新

納戸の奥に眠っている箱を久しぶりに出してみると…
買い集めていた45年前の週刊ベースボールを読み返しています

#186 12球団のチーム状況 ②

2011年09月21日 | 1981 年 
【横浜大洋ホエールズ】 ヤクルトよりも深刻なのが大洋で開幕早々主力投手に故障者が続出したのだ。平松・増本が右肩痛、
田中・藤岡が右ヒジ痛、門田は去年の右肩痛からの復帰に目処が立たない。もともと投手陣の層が薄く高卒新人の広瀬までも
一軍で使うつもりでいたが、その広瀬も左ヒジ痛でリタイアして苦し紛れで起用した2年目の前泊が巨人戦で初登板・初勝利して
救世主かと期待されたが次の広島戦では1回KOとまだまだ計算は出来ない。頼みの斉藤明も不調で土井監督は抑えの遠藤を
先発に回す事も思案中だ。

  




【南海ホークス】 大洋と似た状態なのが南海だ。打線はソコソコ点は取るが投手陣がそれ以上に失点してなかなか勝てない。
先発の柱・藤田学が風疹、抑えの切り札・金城が急性肝炎で離脱したのが痛い。貧打解消の為に西武からタイロンを獲得したが
交換相手がローテーション投手の名取だったのが痛し痒し。しかも外人枠の関係で高が二軍行きを余儀なくされた。名取と高は
去年二人で8勝しただけに、このトレードを希望したブレイザー監督に対する疑問の声が球団内に燻っている。

      




【日ハムファイターズ】 日ハムも投手で苦労している。植村コーチの目算では江夏の加入で防御率は去年の3.61より良くなると
していたが、フタを開けてみると木田・高橋里・杉山が滅多打ち状態でチーム防御率は5点台の体たらく。救いは工藤・高橋正の
若手がローテーションに名乗りをあげた事。一方の打撃陣は高代・島田誠の核弾頭コンビが共に打率3割をマークして出塁率も
高く、二人をソレイタ&クルーズの助っ人コンビと柏原のクリーンアップで還すパターンで得点をあげるなど絶好調だ。それだけに
投手陣、特に木田の復調が上位進出の鍵となりそうだ。

  



コメント
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