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納戸の奥に眠っている箱を久しぶりに出してみると…
買い集めていた45年前の週刊ベースボールを読み返しています

# 883 週間レポート 阪神タイガース

2025年02月12日 | 1977 年 



小料理店 " みやこ " 臨時休業
掛布選手の父親・泰治さんは千葉市高品で小料理店「みやこ」を経営しているが、7月末の5日間は臨時休業した。理由は一家総出で掛布選手の応援に行く為。神宮球場でのオールスター第3戦の観戦をスタートに7月29日からの甲子園球場の対巨人3連戦を一塁側スタンドから泰治さん、母親・テイ子さん、姉・優子さん、妹・道代さんは声援を送った。「店が忙しくて雅之の試合もゆっくり見ることが出来ない。そこで今年は家族で夏休みを取って皆で応援に行こうということになりました。甲子園球場は雅之が高校2年生の夏に応援に来て以来です。懐かしいですね」と泰治さんらはスタンドから応援した。

周りは阪神ファン一色。掛布選手に打席が回る度に掛布コールが起こり、泰治さんは「ありがたいです」と感激していた。当の掛布選手は身内の声援に固くなるかと思われたが意外とリラックスして後半戦スタートの巨人戦では4打数3安打と爆発し、家族に何よりの " みやげ話 " をプレゼントした。3日間、甲子園球場に通った泰治さんは「いい夏休みでした。たまには仕事を休んで出かけるのも悪くないですね。雅之の第1戦は出来過ぎ。次戦は四番でしたが打てず、まだ四番は荷が重い気がします」と手厳しい感想を息子に突きつけて千葉への帰路に就いた。規定打席到達まであと僅かの掛布選手は間もなく打撃10傑に名を連ねるだろう。


" 水を得た魚 " ラインバック
ファイターのラインバック選手がやっと活き活きし始めた。前半戦の途中から右手指のつけ根を負傷したり、ヒジを痛めたりと回復に時間を要した。少しの間でもジッとしているのが嫌いなラインバック選手だけにプレー出来ない間は歯ぎしりの連続だった。球宴明けからゴーサインが出て水を得た魚の如くハッスルした。29日の対巨人18回戦(甲子園)では六番で先発し二度のタイムリーを放った。守っても右中間への大飛球を追って回転レシーブ並みのダイビングキャッチで喝采を浴びた。

「試合に出られるって楽しいね。やはり試合に出てこそのベースボールだよ。久しぶりの先発出場で少し緊張したけど、チャンスの場面で打つことが出来てハッピーだ。これからも今まで以上にハッスルするよ!」とニンマリのラインバック選手はハッスルプレーが身上のファイター。全力でプレーする姿が阪神ファンの共感を呼ぶ。

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