Haa - tschi  本家 『週べ』 同様 毎週水曜日 更新

納戸の奥に眠っている箱を久しぶりに出してみると…
買い集めていた45年前の週刊ベースボールを読み返しています

# 430 一年の計・読売ジャイアンツ編

2016年06月08日 | 1985 年 



篠塚利夫…狙い通りに首位打者のタイトルを獲れて昨年は最高の年となりました。でもそれで満足する事なく2年連続首位打者を目指します。ただ首位打者を目指すだけでなく打率を昨年 (.334) 以上の数字を残したいです。その為にオフの間も出来るだけ身体を休めました。ハワイで精神的にもリフレッシュして心身ともに新しいシーズンに臨みます。
原 辰徳…今年は入団5年目になります。プロ野球選手として節目の年だと思っています。昨年はプロ入りして初めて年俸が下がりましたが成績も悪かったので納得してサインしました。だからこそ節目の年になると思っています。打率や本塁打数など具体的な数字は敢えて言いませんが周囲に納得してもらえる成績を必ず残します。
吉村禎章…昨オフから多忙な日々を送っていていますが、そんな僕を見て今年は大丈夫なのか、という声を多く聞きますが御心配いりません。僕も昨年良かったから今年も活躍できると安易に考えていません。当然、相手の攻め方も厳しくなるでしょうし、その対策は自分なりに立てています。皆さんの期待を裏切る事のないよう頑張ります。
江川 卓…あのですね、単なる感なんですけど今年は何となく良い事が起こりそうな気がします。それは優勝を決める瞬間にマウンド上にいる予感がするんです。そうです、昭和56年の日本シリーズ第6戦で最後の打者をピッチャーフライに打ち取ったみたいに。でも今度は三振で決めたいと思っています。僕の感って当たるんですよ。乞うご期待です。
駒田徳広…昨シーズンは吉村に完全に先を越されてしまいました。僕としては非常に悔いの残る1年でした。荒川さんとマンツーマンで取り組んだダウンスイングも完全にマスターするまでには至りませんでしたが、1年やそこいらで自分のモノに出来る訳ではないのでこれからも継続していこうと思っています。正月も返上して荒川さんの所に通った成果は必ず実を結ぶと信じています。


【 ニューパワーの年頭所信表明:上田和明 】
聞き手…背番号も決まって今の心境は?
上 田…スポーツ紙に『7』なんて書かれましたけど、いきなりは重すぎますよ。 『23』でホッとしています
聞き手…大学の卒業試験が間近に迫ってますがどうですか?
上 田…あと36単位を残してますが何が何でも卒業しないと母校の八幡浜高から慶大への推薦枠が取り消されてしまうので必死です
聞き手…それじゃ試験勉強でなかなか身体を動かせないのでは?
上 田…ええ、確かに最近は1日10km のランニングくらいですかね。ちょっと不安ですけどしょうがないです、後輩の為ですから
聞き手…1月下旬の試験の為にグアムキャンプは不参加ですか?
上 田…行きたいのはヤマヤマですけど実際には宮崎キャンプから合流となる予定です
聞き手…そうなると宮崎キャンプに合流する時点では他の選手とかなり差がついてしまうのでは?
上 田…覚悟はしていますが自分で決めた事ですから。何とかオープン戦の頃までには追いつきたいですね
聞き手…上田君は守備は合格点だけど打撃が課題だと言われていますね
上 田…ハイ、自分もそう思います。だからといって打撃だけ集中的にやろうとは思っていません。先ずは守りをより安定させる方が
      試合出場の近道だと思うからです。勿論、打撃向上を目指しますけどね

聞き手…いま心かけている事は何ですか?
上 田…野球人として技術向上は勿論ですが、社会人としての礼儀・礼節といった最低限の常識は保っていきたいです
コメント
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