【 朝 】:爽やかさが売りの高田監督こそ日ハムのミスターモーニングだ。何しろ高田監督の朝は早い。鴨川1次キャンプ、名護2次キャンプともに午前7時半に体操・散歩だが高田監督は6時前には目を覚ましている。一応、6時半に目覚まし時計をセットしているがここ何年かは時計が鳴る前に起きているとか。「これはね現役時代から昨年までの評論家時代もずっと続けているんです。特に健康法って訳ではないけど午後10時頃に寝て6時頃に起きるというのが習慣になっている(高田監督)」とか。高田監督と双璧を成すのがウォーリー与那嶺コーチ。酒もタバコもやらず鴨川でも名護でも選手らが集まる前に早起きをしてランニングしたり体操をしている。「だって朝の空気は美味いし気分が良い」と今年の7月で還暦を迎えるとは思えない程ハツラツとしている。
【 昼 】:球場に入ると目が向いてしまうのが白井選手のユニフォーム。今キャンプでは " 特守の白井 " と呼ばれるほど毎日欠かす事なく全体練習後に居残りで猛ノックを浴びている。しかも夜間練習では500スイングを日課としており、その練習量は間違いなくチーム No,1だ。「結果に表れない努力は努力とは言えない(白井)」と言い切り二塁定着に並々ならぬ闘志を燃やしている。
【 夜 】:練習後の楽しみと言えば夕食。待ってましたと飛びつくのは2年目の野村捕手。何しろ30秒で焼きそば1皿を平らげる早食いだけではなく「毎日じゃないですけど腹ペコの時は丼メシ8杯はいけます」という大食漢でもある。ベテランの三沢投手にとって食後の楽しみはお酒。キャンプに持参したお小遣いも「たっぷり持って来たよ。若い連中に払わす訳にはいかないしね」と気前がいい。「いくらでも飲める(三沢)」と豪語するほどだが6年前に痛めた左膝半月板の負担を減らす為に減量中で「ほどほどにしている(三沢)」そうだ。
【 推奨株 】:ドラフト5位で入団した森選手(岩倉高・内野手)はパワーがあって楽しみ。やや強引にスイングするのが気になるけどヘッドスピードとパワーは高校通算39本塁打したのも頷ける。ただ守備とスタミナはまだまだ。肩は強いが守りにリズムは無いし、直ぐに疲れてアゴを出すなど体力強化をしないとプロでは通用しない。ファームで3年間じっくりと育てればリーグを代表する選手になれる(種茂二軍監督)
【 我が家へのラブコール・高代延博 】
鴨川でも名護でも夜の10時に必ず電話をするようにしています。やっぱり楽しみは娘(千夏ちゃん・3歳)と話す事ですかね。僕も女房も大阪出身なので家では関西弁を使っているせいか最近は娘も関西弁を使うようになりました。2歳になる前に喋るようになったオマセさんです。とにかく娘と話す事によってキャンプの厳しい練習の疲れもいっぺんに吹き飛びますよ。
【 ウチの秘密兵器…西村和夫 】
聞き手…鴨川キャンプではマイペースを貫いて周囲は心配したけど名護に来てようやくエンジンがかかってきましたね
西 村…もう9割くらい肩は仕上がってきました。何しろ去年までは投球練習を始めるのが2月中旬でしたから、あえてペースを崩すのが
怖かったので鴨川では自重してました
聞き手…社会人時代の実績があればこそのマイペースですね
西 村…ハイ。首脳陣もその実績(昭和57・58年連続で全日本メンバー入り)を尊重してくれて自由にやらせてもらいました
聞き手…それだけ即戦力として期待している訳だ。ところで見た目がスリムだけどスタミナは大丈夫?
西 村…細い(1㍍77㌢・71㌔)ですけど自信はあります。去年の1月、ウチ(新日鉄広畑)の野球部恒例のマラソン大会で3時間30分で
完走しました。実は風邪をひいていたんですけど万全だったらもっと速く走れたと思ってます
聞き手…どうしてもドラフト1位の河野投手と比べられてしまうけどどうですか?
西 村…彼は駒沢大学、僕は社会人で共に4年を過ごしてプロ入りした同級生ですから負けたくないです。レベルの高い社会人相手に
投げてきたプライドもありますからね
聞き手…最後に今シーズンの課題と抱負を教えて下さい
西 村…先ずは投球の幅を広げたい。直球、カーブにシュートをマスターして何が何でも一軍に定着したい。せっかく即戦力として
指名してもらったんですから下(二軍)にいる訳にはいきません
球を離すポイントが実に良い。ゆったりとしたフォームから打者の打ち気をそらすタイミングで投げられるのは天性のモノ。球のキレや
伸びもあるし期待しています(大石投手コーチ)