静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

機関実習 分解と清掃

2024年09月13日 09時47分43秒 | 実習
9月11日

実習用に設置した大型エンジンをオバーホールします。
当学園のエンジンは、数百トン規模の漁船に積まれたものと同規模です。
エンジンを作った赤阪鐵工所の技術者の方たちに教えを受けながら分解していきます。


低速回転で馬力を出せる4ストロークディーゼルエンジンです。
エンジンの上部にあるシリンダー周りを分解します。
シリンダーは、燃料を噴射して、爆発させ、ピストンに力を与えて上下運動をさせる場所です。


シリンダーヘッドを外します。
シリンダーヘッドには吸気口と排気口、それぞれのバルブがあります。

シリンダーヘッドを外した状態



これらを分解していき、パーツごとに清掃し、異常が無いかを確認します。


シリンダーから取り出したピストンです。
こちらも清掃と異常の確認をします。


清掃した部品を戻して組み立てます。
この一連の作業をシリンダーごとに繰り返します。


クランク部も確認します。


清掃作業です。
油まみれになりましたね。
油汚れ用の石鹸でしっかり洗ってくださいね。

今日は分解、清掃及び仮組立が終了です。

大型エンジンなので迫力がありましたね。
明日は、細かなパーツを組み立てていき、エンジンが再び動くように細部の調整をします。
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ハネとバケ バケ編

2024年09月11日 11時37分08秒 | 実習
9月10日
「かつお一本釣り実習で使う」をバケ作っています。
バケとは、かつお一本釣りで使う疑似餌のことで、返しのない針に鳥の羽根をつけたものです。


写真の上にある釣針に鳥の羽根などをつけていきます。
工程ごとのできあがりを写しています。
一番下のものが完成したものです。


先生から、注意事項などの説明を受けます。

作り方の模範が示されます。


釣針や羽根を取り出します。


最初の工程を行っています。

次は羽根を付ける工程にうつります。

羽根が束ねてあるものを壊さないように釣針に付けます。
生徒諸君は、興味を持って聞いています。

バラバラになった羽根。。。。。
先生が直していきます。
手慣れていますね。

出来栄えを確認してもらいます。
残念ながら、締め付けが弱くやり直しとなる場合もありました。


自分の作った道具で、大きなかつおが釣れると良いですね。
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ハネとバケ ハネ編

2024年09月11日 11時16分49秒 | 実習
9月9日
11月中旬からの航海実習のハイライトの一つである「かつお一本釣り実習」で使うハネを作っています。
ハネとは、かつお一本釣りで使う竿のことです。
既製品の竿に、釣り糸をつなげる部分(カンザシ)と持ち手部分(テドコ)をつけます。


テドコを仕上げていきます。

先生に教わりながら完成させました。

出来栄えを確認してもらいます。
全員がハネを完成させました。

早く終わった生徒はテカギの持ち手部分を作っています。


ハネと同じ手順で仕上げていきました。

自分の手で仕上げた道具は良いですね。
明日からは、バケづくりです
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釣り込み訓練

2024年09月06日 15時52分52秒 | 訓練
9月5日

かつお一本釣り漁業実習に向けて、漁業実習に使う”バケ”と呼んでいる疑似餌の製作と並行して、かつおを釣り上げる訓練”釣り込み”を始めました。

釣り込みは、生徒が作ったハネ竿から伸びる釣り糸に付けたロープを束ねた”かつお”を模した重りを釣り上げる訓練です。
重りの大きさを変えることが釣り上げる”かつお”の大きさの差になり、本物を釣り上げる前に、ハネ竿の使い方をイメージしやすい訓練です。

写真に写る黒い筒状のものが”かつお”を模した重りとなります。
学園の裏手を流れる黒石川を海に見立て、川の護岸を船のデッキと想定しています。
最初は、4~5kg程度の”かつお”をイメージした軽い重りで行いました。
これは、難なく釣り上げられましたね。

10kgを超える”かつお”を釣る訓練もしました。
2つ合わせた重りを2本の竿で釣り上げます。

重りを川に入れます。
2本の竿から伸びる釣り糸が、2つを束ねた重りにつながっています。


こちらは。。。。苦戦していました。

竿のしなりなどをイメージしながら、トレーニングをしましょう。
大型の”かつお”を釣るための準備を頑張りましょう。

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清水地区施設見学

2024年09月05日 10時10分28秒 | 研修・見学
9月4日
フェルケール博物館と三保造船所を見学しました。

○ フェルケール博物館
清水港湾資料館が1991年にフェルケール博物館として新たに開館した博物館です。
清水港の歴史、和船の造船技術、輸出用茶箱と欄字など、清水港にゆかりのある展示内容となっています。
また、清水地域で発展した缶詰産業に関する展示も併設された缶詰記念館にあります。
記念館は、清水食品(株)の設立当時の本社社屋が活用されており、缶詰アートなどを楽しむことができます。
興味のある方は「フェルケール博物館」で検索してくださいね。

○ 三保造船所
まぐろはえ縄漁船やかつお一本釣り漁船などの遠洋漁船、水産高校などの実習船、県の調査船といった数百トン規模の大型船舶を建造している造船所です。
水産・海洋技術研究所の「駿河丸」もここで建造されています。
新船建造以外にも、定期的に点検・修理を行うドックも行っています。


船ができるまでの工程や見学における注意点などの講義を受けました。


材料となる鋼板です。
造船所内の見学は、安全確保ためヘルメット及び安全靴の着用が必須です。
生徒諸君もこれらを着用しています。


これを設計図通りの大きさに切り分けます。
設計図通りとなった鋼板は、必要に応じて曲げ加工され、組立てていきます。
船を複数のブロックにわけて、ブロックごとに組立てられます。
曲げ加工や溶接による鋼板の変化を織り込んで設計され、鋼板が切られていることがわかる場所です。
すごい技術ですね。


船の形となるようにブロックをつなぎ合わせたり、エンジンなどの主要な機関を搭載したり、塗装を施したりを行う場所です。船台と呼ばれています。
また、ドックでの点検・修理や塗装なども船台で行われます。
今回は、ドックが行われている船台を見学しました。
見学はここまでです。


新船が引き渡されるまでには、いくつかの工程が残っています。
船に必要な様々な装置などを搭載し航海ができるようします。
その後、海上での試運転を行い、設計通りの性能がでているかなどを確認します。
問題が無ければ船主に引き渡されます。


大型漁船の美しい曲線が人の手によって作り出されているところなど、普段は見ることのできないものを見学させていただきました。
三保造船所の皆様、ありがとうございました。
生徒諸君は、「すごい」、「驚いた」など、技術の高さとスケールの大きさに心を打たれたようです。
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