静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

珍しい実習船

2019年07月31日 08時49分32秒 | 授業・講演

焼津漁港内で漁船っぽくない大型船を発見!
居住スペースが大きいので
「実習船ぽいなぁ」
と思ってよく見ると
「実習船 海友丸」
とありました。


大きいと思ったら700トン!もあるんですね。
山口、福岡、長崎の三県の「水産系高校」が合同で使うようです。
マグロはえ縄の実習をやるようで、カツオ一本釣りを行う実習船やいづとは船型が違います。

民間マグロはえ縄漁船との比較

カツオの一本釣りを行う「実習船やいづ」を民間カツオ一本釣り漁船と比較

実習船は生徒が乗る分、船が長くなっています。
ほかに民間漁船は魚を保管する場所をたくさんとっています。
上の写真だと、船のブリッジ(船長が操船する場所)より前のスペースです。

余談ですが、
実業系高校(水産、農業、商業など)は生徒が減って、 他の高校と統合されることが増えています。
海友丸を使う山口の長崎の高校も、水産以外のコースもある学校です。
長崎県は北海道に次ぐ水産県。 山口県もかつては捕鯨で栄え、今でも多くの水産会社があります。
そんな水産業の盛んなところで、水産高校の名前が消えるのは寂しい限りです。

学園の見学、お待ちしてます。
詳しくはホームページをご覧ください。
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
8月の見学会は3,4日です。
8/17、18はオープンキャンパスもありますよ!
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/r1-opencampus.html

 園長のつぶやき
さて、昨日の続きです。
大学卒業者が珍しかったときは、大学をでると良い仕事に就けました。
今みたいに大卒者の方が多くなると、大卒と言えど優遇(ゆうぐう)されません。
社会で、どれだけ必要とされるかに左右されます。

例えば、水産学部で生物系のコースは昔から人気があります。
「さかなクン」みたいな人が集まるんですね。
しかし、人気はあっても就職は厳しいんです。
生物系の大卒者を必要とする会社が少ないからです。

船の職場で「引く手あまた」なのが機関士です。
必要とされる仕事なんです。
実際に、機関士がいないので船が出航できないことが起きています。
民間船に限らず、県や国の船もそんな状況です。
県や国の船なら、船員も公務員ですが、民間船の方が給料高いですからね!
職員確保に苦労しているんです。

人気のある優良な漁業会社でも、常に機関士を募集しています。
さらに、海技士不足のため、資格があるとどんどん一等機関士や機関長などに昇進です。
給料も機関員手当がついて、甲板員より上になります。

さらに・・・続く。

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兄弟で学園生

2019年07月30日 09時00分00秒 | 学園紹介

今年入学した渡邊くん。
実はお兄さんが学園の先輩(せんぱい)。
48期生です。
少子化で、兄弟がいる人じたいが減る状況です。
こんなマイナーな学校に二人も!?
入学願書を見たときに
「渡邊の弟!?」
と言うことで、職員みんな驚きました。


下の写真が昨年卒業のお兄さんです。
下田のキンメダイを取る漁船(底建てはえ縄漁船)で働いています。
兄ちゃんも明るかったけど、弟はもっと明るいです。
弟の方は、どんな漁船に行くのでしょうか?


学園の見学、お待ちしてます。
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8月の見学会は3,4日です。
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http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/r1-opencampus.html

 園長のつぶやき
学園では主に海技士になるための勉強をします。
航海士と機関士です。
どちらも、見学者が分からない言葉です。

航海士については
「ワンピースのナギ」
と言うと、分かってもらえることがあります。

でも、機関士はワンピースに出てきません。
ワンピースに登場する船は帆船でエンジンがありません。
だから、機関士がいないんです。
機関士というのは、船でエンジンが使われるようになってから生まれたんですね。

さらに、さらに、最近の人はエンジンを知らない人も少なくありません。
クルマだってエンジンはボンネットに隠れているし、
オートバイもスクーターならエンジンが見えないところにあります。
こんな環境では機関士のなり手が減る訳です。

機関士は目立たない存在ですが、重要な仕事です。
メリットもたくさんあります。
この続きは、また明日。

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中学生のボート大会

2019年07月29日 10時08分33秒 | 日記

焼津漁港内で市内中学生対抗のボート大会がありました。
・・・のはずだったんですが、あいにく台風のために中止。
練習は元気にやっていましたよ。
写真だと、大きな声をだしているのが伝わりませんね。
ごめんなさい。


このボート大会ですが、学園の実習船わかたかも例年協力しています。
港の出口付近で大きな船が来るのを見張ります。
これも写真に撮れなくてごめんなさい。


学園の見学、お待ちしてます。
詳しくはホームページをご覧ください。
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8月の見学会は3,4日です。
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 園長のつぶやき
昨日、岩手県から見学がありました。
以前の学園は東北出身者が多かったそうです。
ほとんどは中学卒業者です。
お正月番組で有名になった青森県の大間からも来ていたんですよ。

今から30年くらい前になります。
私は水産技術研究所で定置網関連の仕事をしていました。
伊豆の東海岸にある定置網の就業者は多くが東北から出稼ぎ労働者でした。
東北出身者は沿岸漁業から遠洋漁業まで、各地で活躍していたんでしょう。

それが高校進学者が増えるに従い、東北から来る人は減少。
しかし、最近になってちょっと変わってきました。

昨日の見学者です。
朝ドラ「あまちゃん」の舞台、岩手県久慈市から遠路はるばる来てくれました。
お父さんとお兄さんが遠洋漁船で働いているそうです。
工業系の高校に進学したので、漁師のことを学ぶのには学園にくる必要があったんですね。

このようなことの背景には水産高校の変化がある気がします。
昔は漁業につくために水産高校に進学しましたが、
そんな理由がある人は、少数になってしまいました。
しかし、中卒、高卒に関係なく「真剣に漁師になりたい人が学園に来る」ようになった
・・・そんな気がします。

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学期末の面談

2019年07月26日 09時00分00秒 | 学園行事

YouTubeに遠泳の様子をアップしました!
https://www.youtube.com/channel/UCsItlPZhzc98RK7zhYqUOow

そして、お知らせ。
7月30日に正門前で作業があります。
午前中はクルマの出入りができませんのご承知おきください。

一学期の最終日。
終業式後にあるのが保護者会と三者面談です。
保護者会では、夏休み中の注意事項や、10月から自転車保険の加入が義務づけられることを説明しました。

三者面談は家が遠い順です。
今年は最遠方が鹿児島県。
一番近いのが静岡市です。
近い方は、お待たせしてすいませんでした。
生徒が増えた関係で、思ったより時間がかかりました!


面談では、生徒の学園での様子をお話しします。
「がんばっていますよ」
と話すことが多いですが、問題がある場合も。
そこは念入りに、お話しします。


学園でがんばれていない場合、高確率で仕事でうまく行きません。
注意を受けた生徒は、二学期と言わず、夏休み中から気持ちを切り替えて欲しいと思います。

保護者が来ることができない生徒の場合、私が生徒と面談します。
ただし、問題がある生徒場合は、都合の良いときに学園に来てもらうことになります。

学園の見学、お待ちしてます。
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 園長のつぶやき
今年は26人の生徒が入学しました。
さっそく、一週目でリタイアが発生し、
「どうなっちゃうんだろう?」
と私も心配でした。

その後は比較的順調で大きな問題は起きず、現在25人が在学しています。
これだけ入学して、1人しか退学者がないのは、なかなかありません。

大きな問題はなくても、小さな問題はあります。
一学期中、ルール違反の生徒は、昼休みに奉仕作業をしてもらいました。
これが、絶えることがなかったんですね。

小さい問題のうちに、本人が自覚して修正し、前向きに漁師になる道を歩んで欲しいと思います。
奉仕作業も、監督する職員の仕事が増えます。
担当職員は、ほとんど昼休みがありませんでした。
それでも、生徒に育って欲しいからやるんですね。
ちょっと人数が増えましたが、少人数の学園です。
職員の生徒への思いは大きいです。

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学期末大掃除

2019年07月25日 09時50分11秒 | 授業・講演

YouTubeに遠泳の様子をアップしました!
https://www.youtube.com/channel/UCsItlPZhzc98RK7zhYqUOow

まずは事務連絡。
7月30日に正門前で作業があります。
午前中はクルマの出入りができませんのご承知おきください。

さて、夏休みを前に大掃除を行いました。
事前に職員から
「毎学期の大掃除がある。
 頭を使って、効率的な行動を考えるように」
と指示がありました。


寮や教室、実習棟など、いつも使うところを念入りにキレイにしました。
私が午後出かけた都合で、寮の清掃しか写真がありません。
ごめんなさい。


翌日で一学期が終わりなこともあって、みんな張りきってやってくれました。


学園の見学、お待ちしてます。
詳しくはホームページをご覧ください。
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
7月の見学会は27,28日です。
8/17、18はオープンキャンパスもありますよ!
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/r1-opencampus.html

 園長のつぶやき
学園のトイレは基本、和式です。
最近、少しずつ様式に変えています。

現在の建物ができてから20年以上経ちます。
ただ、当時でも洋式トイレは普通に使われていました。
では、なぜ学園のトイレは全部和式で作ったのか?

当時を知る、ベテラン職員に聞きました。
現在の建物を作る際に、県の設計担当者からトイレを和式にするか、洋式にするか聞かれたそうです。
当時の生徒は、見張っていないと、まともに掃除をしなかったそうです。
そんな状況のため、なるべく掃除が簡単な和式に統一したようです。

今では考えられませんが、こんな理由があったんです。
10年前とは激変です。

漁船でも洋式トイレが多い時代ですので、今の学園は和式トイレにこだわりません。
でもね。
和式から洋式にするのに、けっこうなお金がかかるんですよ!
私としても変えたいのですが、なかなか進まないのが実情です。

ただ、若い人に増えた「かかとをつけたまましゃがむ事ができない」はちょっと心配。
関節が硬いことが原因という話もあります。
漁師は体を使う仕事。
柔軟性も大事です!

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