静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

別メニュー

2016年09月30日 14時03分21秒 | 学園紹介

3日間かけ二海特講習を行いました。

一方、夏休みに上位資格である一海特を自主的に取得した生徒が2名います。
この二人は、他の生徒と別メニューで通常日課です。
教務スタッフが来月の海技士定期試験対策の特別補習です。

ところで、海技定期試験のことです。昨年は生徒の希望どおりに受験してもらいました。
今年は事前のテストで、合格できそうな生徒をセレクトしました。
在学中に3回の受験が可能ですが、安易に受験すると全部失敗になります。
今年の受験者は全員合格してくれると期待です。

二海特講習、今日は午前で修了。最後の時間は修了試験でした。
生徒は自信があるようでしたが、果たして...?
結果は来週分かります。

午後からは全員揃っての授業でした。


【船舶職員と部員】
漁船に限らず、船員は船舶職員と部員があります。
これは役付かヒラかの違いです。
学園の卒業生も大型漁船に乗れば部員でスタートです。
そして乗船履歴をつけ、口述試験に合格すると、海技士免許を取得できるので船舶職員への道が開けます。
船長や機関長などの船舶職員になるには海技士資格が必須です。
海技士資格がなくも漁師になれますが、大型漁船で役職に就くには海技士資格があるかないかが大問題です。
このため、外国人船員が多い状況で、求人側も海技士資格を持っている人を要望してきます。
 

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二海特講習

2016年09月29日 14時48分49秒 | 学園紹介

今週は3日間かけて第二級海上特殊無線講習、通称「二海特」の講習です。
この講習は学園生徒以外でも事前申し込みがあれば受講できます。
で、青い実習服を着ていない受講生が写真に写ってます。

名古屋にある日本無線協会東海支部より2人の講師をお招きして、法規と無線工学を勉強します。3日目には修了試験があり、落第すると資格がもらえません。
無線工学は事前に無線局の見学をしたので、イメージが湧きます。
(そうだよね!?)

 


【海上特殊無線技士】
第一級(一海特)、第二級(二海特)、第三級(三海特)、レーダー級の4種があります。
総合無線通信士または海上無線通信士の下位資格となります。

二・三海特は、国内通信に限定されますし、出力や周波数も限定が大きくなります。
そこで、遠洋船なら一海特が欲しいところ...
今年の47期生は2名が夏休みを利用して自主的に一海特を取得しました。

 

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研修生報告会

2016年09月28日 10時58分13秒 | 学園紹介

以前ご紹介した水産庁職員の研修生が、静岡県での研修を終える報告会をやってくれました。
学園で2週間、シラス漁と定置網で各1週間、合計1ヶ月の現地研修でした。
各地で経験したことに加え、課題の分析が報告がありました。

さらに「日本の漁業の将来」について討論会も行いました。
研修先の漁業者からは、資源の減少や担い手不足に対する危機感が説明されました。
学園の生徒も「水産庁はどのように応援してくれるのか」と言った質問がされました。

2時間の報告会の後、生徒から記念の寄せ書きをプレゼント。
記念写真を撮って別れを惜しみました。
私の想像以上に、短期間に生徒と仲良くなってくれました。

研修生にとって、同世代の漁師を目指す若者との生活は、貴重な経験になったと思います。いろいろ感じることがあったのでは?
(後で詳しく教えてください)

一方、生徒にとっても水産庁職員のまじめで意欲的な姿勢が刺激になったと思います。
我々スタッフも、「水産庁の人が学園で授業を受けるとこんな感じなるのか」と感心することが多く、とても参考になりました。
研修に関わった全員に意義があったと思います。

【農村研修】
農林漁家の現場で、直接農作業又は漁作業を体験することにより、地域の実態に即した農林水産施策の企画・立案等を行うことができるよう、農林水産省(本省)入省後2年目の総合職(旧国家Ⅰ種)採用職員等を1ヶ月間全国各地に派遣する農林水産省独自の研修プログラム。昭和42年開始以来、研修先市町村は998ヶ所、研修参加者数2,018名となっている...

つまり、農家などにホームステイて現場を知るということで、水産庁内では漁村研修と呼ばれているそうです。
離島の漁村を希望する人が多いそうですが、今回の研修生は水産業の盛んな県である静岡県を希望してきていただきました。

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水産技術研究所調査船駿河丸の無線長による講義

2016年09月27日 09時52分20秒 | 学園紹介

漁業無線局の見学に続き、第2級海上特殊無線講習に向け、実際に船舶で無線業務を行っている職員の講義です。
この無線長は、水産高校でも講義を行っている人です。

今回の学園生への講義も、大変分かりやすく説明いただきました。
「ゴジラ」の話も出てきたようで、生徒たちが関心を引くネタを織り交ぜて講義をしていただいたようです。
授業を6コマ使っての内容でしたが、とても参考になったと思います。

AM、FMと言った変調方式や、シングル再度バンドなど電波の利用法に始まり、
海難での実際の通信方法などを説明いただきました。

さて、これだけ事前準備したので第2級海上特殊無線講習は全員が合格してくれると良いですが...

 【通信士】
通信についても海技士資格があります。
講師をしていただいた通信長は海技士(電子通信)の資格者です。
ちなみに「通信」と「電子通信」の海技士資格がありますが、インマルサットを使った通信には電子通信の資格が必要となります。
もしくは、「海上特殊無線」と「航海か機関の海技士資格」があれば、船での通信海技士の仕事が出来ます。

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漁業無線局の見学

2016年09月26日 09時39分45秒 | 研修・見学

月末の第2級海上特殊無線講習を前に、無線局の見学に行きました。
局名は「静岡県漁業無線局」ですが法人名は「静岡県無線漁業協同組合」です。
つまり漁協。
協同組合ですので、所属の遠洋、沖合船と無線通信を行っています。
学園からクルマで10分の距離にあります。
ちなみに24時間営業です。

電波の種類、漁業無線通信の役割などを説明してもらいました。
この無線局は送信用と受信用のアンテナが離れた場所にあります。
生徒から「なぜ離れた場所にあるのか」と質問がありました。
離した方が混信やノイズが少ないそうです。

そのアンテナですが、大きさに生徒は驚いていました。分かりにくいですが、塔に張られている電線がアンテナです。

さて、今週は第2級海上特殊無線講習が始まります。
生徒のうち、2名は夏休み中に自主的に1級にチャレンジして合格しています。
残りの生徒全員が2級講習を受講です。
全員合格を目指します。

【電波って何?】
無線局で説明を受けた際、生徒から「電波とは何か?」という根本的な質問もありました。
音波は空気の振動ですが、電波は電磁気の振動(波)です。
つまりは電磁波で、ざっくり言えば周波数が高い物が光、低い物が電波です。
その中で短波と呼ばれる電波は電離層で反射するため、地球の裏側まで届きます。
40年くらい前に海外からくる短波放送を聞くのが流行りました。
しかし、現在では人工衛星により高品質な通信が全地球で行えるようになり、インターネットも使えます。

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