静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

コンフォート・ゾーンを越えよ!

2014年01月22日 13時21分31秒 | 訓示
中野焼津市長は、乗船実習の乗船式で 「コンフォート・ゾーン (comfort zone) を越えよ!」 と、生徒達を励ましてくれました。
コンフォート・ゾーンとは、そこにいれば安心できる、慣れ親しんだ場所や条件のことです。

それを越えるということは、新たな場所、新たな条件に身を置いて、行動する、挑戦することです。
生徒達が実習船 「やいづ」 で1ヶ月間、過ごす乗船実習は、まさに新たな世界にチャレンジするものでした。

学園に入学した生徒は、それぞれのコンフォート・ゾーンを越えて、学園に入学してきたと思います。
入学すると、それまでの生活は一変し、新しい生活に慣れることが出来ずに、苦しむ生徒も出てきます。
しかし、2学期以降は、次第に学園生活にも慣れて、ストレスをあまり感じないようになります。  

2学期のメイン・イベントの乗船実習が終われば、すぐに3学期となります。
3学期は、実質2ヶ月しかないのですが、就職の内定、海技士資格試験、卒業、就職と大きなイベントが続きます。

就職すれば、学園という慣れ親しんだ、コンフォート・ゾーンを越えて、新たな自立をしなければいけません。
わずか1年前後で、学園に入学する時と卒業する時の2回、大きなコンフォート・ゾーンを越えることになります。

コンフォート・ゾーンを越えるためには、強い決意と不断の努力、十分な準備が必要です。
そのコンフォート・ゾーンを越えるお手伝いをするのが、学園の仕事と考えています。






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仕事はリズムあり、乱れぬこと (ブッダの言葉)

2014年01月14日 13時37分13秒 | 訓示
毎週、月曜日の朝には、朝礼があります。
その時々に、思いついたことやこれまでの経験から印象に残った言葉などを生徒達に紹介しています。 (私個人の反省も含めて)
今、一番注意すべきことは何か、どんな職業人になってもらいたいか、長い人生で失敗しないためにはどうすればよいか等です。

ブッダは、弟子から 「仕事をする上で大切なことは何ですか」 と問われた時に、「仕事はリズムあり、乱れぬこと」 と答えたそうです。
いつものように出勤して、いつものように仕事をする、職業人として極めて大切なことです
ブッダが生きていた時代が約2500年前ですが、現代にも十分通じる言葉であると思います。

しかし、これを実践することは、非常に難しいことだと思います。
気持ちの持ち方や健康状態、家庭の事情、前日の過ごし方、心配事など、様々な要因が仕事に影響するからです。
いつも同じ状態で、仕事を繰り返すことができれば、プロとして十分やっていけるでしょう。

ヤンキースのイチローが4000本安打を打ったことに関連して、NHKが特集番組を組んでいましたが、
その中で、試合の始まる前のイチローの準備は、分単位で決まっていて 「まるで、宗教儀式を見るようだ」 と仲間が語っています。
イチローは、「乱れぬこと」 を誰よりも実践しているプロ (アスリート) と考えます。
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「脱皮しない蛇は死ぬ」(ニーチェの言葉)

2013年03月04日 08時45分24秒 | 訓示

 
この「脱皮しない蛇は死ぬ」という言葉は、20年ほど前に、当時の小川魚仲組合のある理事から初めて聞いた言葉です。
当時、小川魚仲組合と焼津魚仲組合が合併に向けて、双方の理事による真剣な議論が行われており、特に印象に残っていました。
有名なニーチェの言葉だったことは、後から調べて分かったもので、当時は全く分かりませんでした。

今年は、ちょうど巳年、自分の経験なども加味して、生徒達に下記のような話をしました。

蛇は、成長に合わせて脱皮し、「脱皮しない蛇は死ぬ」という諺もある。
人間も同じで、成長につれて脱皮して、大人になっていく。

自分の殻は、自身の強さであったり、自信であったりするが、場合によっては、成長を妨げる弱点にもなってしまう。
自分の殻の中に閉じこもっていることは、大変気持ちの良いことだが、成長はない。
君達は、自分の殻を破る努力をしてもらいたい。

自分の殻を破ることが出来ないと、成長しないか、大人になっても歪な人間になってしまう。
先生方から指導や注意を受けると、反発する気持ちが強くなってしまうかもしれない。
自分の足りないところを気が付いてほしい。

素直な気持ちで、足りない点を補うように努力を続けることができれば、必ず自分の殻を破ることができる。


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人生80年を1日24時間と考えたら

2012年10月26日 09時30分00秒 | 訓示
久しぶりに高校の同窓会に出席しましが、元数学のS先生が人生80年を1日24時間にたとえて話をされました。
午前0時に生まれたとすれば、成人になる20歳が午前6時、働き盛りの40歳が12時、60歳が18時、80歳が24時になります。
10歳で3時間、1歳年を取るごとに18分、時計の針が進むことになります。

私の場合は、59歳ですから1日の時間に換算すると、17時45分頃、もう夕暮れ時です。
太陽が沈んで、長い夜が始まろうとしています。

しかし、15~20歳の学園生徒に当てはめてみると、考えは一変します。
20歳で午前6時、これからまさに太陽が昇ろうとする時、社会人として活躍する昼間の40年間が待っています。
生徒達には、学園で過ごす、この1年間が将来を決定づける、いかに大切な時間であるかを話しました。


 海のスペシャリストとして輝くために、努力を惜しまぬように!
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「ゴキブリになるな!」

2012年10月11日 09時30分00秒 | 訓示
毎週、月曜日8時30分に朝礼があります。
生徒達がその時々の目標が持てるように、また、目標に向かって何をすればいいのか、具体的に話すようにしています。
道案内に例えれば、道に迷うわないように、目標までの道順、気をつけてもらいたいことなどです。

この言葉は、私が大学を卒業する時に、当時の東北海区水産研究所の増殖部長だった菅野尚氏から言われた一言です。
仕事で弱気になった時、この言葉を思い出して励ましてきました。

 人間は2種類しかいない。ゴキブリか、ゴキブリでないかのいずれかである。
 ゴキブリはすぐに分かる。ゴキブリにならないようにしっかり仕事をしろ。
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