静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

カッター訓練はつづく

2018年05月31日 09時00分00秒 | 授業・講演

学園のホームページに新しいお知らせがあります。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
 今年度の見学説明会の日程
 夏休みオープンキャンパス
 しょんないTVのリンク
見学会については6月以降の開催を載せています。
しょないTVは著作権などの関係で、ブログやホームページで写真などをご紹介できません。なので、静岡朝日テレビの「しょんないTVバックナンバー」のページにリンクを張っています。
http://www.satv.co.jp/0300program/0040shonnaitv/back/2018/05/2018-0524.html
静岡、神奈川以外のみなさん、放送までもうしばらくお待ちくださいね!

今日のブログ、実は昨日と同じ内容です。
違いは、写真に写っているのがもう一隻のボートです。
昨日は写っていない生徒が写っています。


カッター訓練は焼津水産高校のボートをお借りしています。
通常は二隻に別かれて、全員で訓練です。
一隻しか使えない時は半数がカッター、残りが刺し継ぎ実習になります。
今週は二隻をお借りしています。

この二隻に分けるメンバーは出席番号順(つまり名前のあいうえお順)のA組、B組です。
例年このやり方で、分けます。
そして、なぜか例年、スピード差が発生します。
一隻に十人も乗っているのに不思議です。
そろそろ、A組とB組で生徒たちが実力差を認識して、それぞれ負けないようにがんばっています。


学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
カッター訓練も一週間のブランクがあったため、せっかつ分かりかけたコツを忘れてしまったようです。
残念ですが、これは仕方ありません。
4月にやるロープワークも、すぐに忘れてしまいます。
だから、学園では1年をとおして反復して身に付けます。
ちょっと例外なのが船酔いです。
今年も学園の実習船「わかたか」で沖に出ると船酔い続出です。
生徒は「早く慣れたい」と思います。そりゃそうですよね。
船酔いは必ず克服できますが、その条件は「続けて船に乗る」ことです。
週に一回くらいの乗船では全然ダメです。
11月に行う一カ月の乗船実習でも、船に慣れ始めたころに鹿児島上陸で慣れがリセットされます。
ですから、学園にいる間に船酔い克服は難しいです。
逆に言えば、就職して漁師になれば毎日のように船に乗るので克服できます。
私も就職してしばらくは乗船による海洋調査が毎月ありました。
で毎回、苦しんでいました。こればっかりは仕方ないです。
当時と違って、今は効く薬もありますよ。

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カッター訓練再開

2018年05月30日 09時00分00秒 | 実習

カッターボートの手配の都合で中断していたカッター訓練実習が再開しました。
決して楽ではないカッター訓練ですが、今年の生徒は見どころがあります。
それは「泣き言を言わない」、そして「楽しむ余裕がある」ことです。


もちろん、取り組む姿勢に差はあります。
それでも各生徒の意識レベルが高いことを感じます。
実習担当の先生も同じことを言っていました。


今回、いよいよ港の外に出ました。
当然、波も風も強くなります。
それに負けず、生徒の声もだんだん大きくなってきました。
カッター訓練のフィニッシュは用宗漁港までの遠漕です。
みんな、がんばって!

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
先日、静岡市内の中学の先生が学園の見学にいらっしゃいました。
現在は中学卒業後は、ほとんどの生徒が高校進学する状況です。では見学の理由はと言えば...
 生徒によってさまざまな事情があるし、中には早く仕事に就きたい人もいる。
 加えて、高校卒業以降の就職も考えると学園を知っておいた方が良いということでした。
たしかにそのとおりですね!

あいにく、かなり遅い時間にいらっしゃったので、時間をかけてご説明ができませんでしたが、「漁業を考える生徒さんがいらっしゃれば、いつでも見学してください」とお話ししました。
私の主要業務として、5月を中心に県内の高校を訪問して学園の説明をしています。
中学まで訪問する時間がないのが実状です。
加えて、中学の先生は出張が難しくて学園を見学にいらっしゃるのも簡単ではないそうです。

そこで!
学園のことに興味がある中学があれば、私から伺います!
(ただし、県内限定で...)
漁師の仕事を生徒に話して欲しい...と言うご要望にもお応えします。
電子メール、お電話などでご相談ください。
ご依頼、お待ちしてます!

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調査船「駿河丸」を見学

2018年05月29日 14時26分48秒 | 研修・見学

学園の実習船は「わかたか」です。
11月の遠洋航海実習は焼津水産高校の実習船「やいづ」にお世話になります。
そして、もう一隻の大事な教材として使わせていただいているのが「駿河丸」です。
http://fish-exp.pref.shizuoka.jp/06information/6-2-2.html
水産技術研究所の指導調査船134トンです。


生徒の勉強にとても良い理由があります。
まず、12人の乗組員が県の海技職職員であること。
学園で教えている教務職員の4人中3人が同じ海技職です。
だから、学園職員は駿河丸の乗船経験があるし、駿河丸乗組員も学園で教えた経験のある人がいます。
だから見学に行くと、各乗組員が「熱く」説明してくれます!


操舵室、機関室など、くまなく見学しましたが各場所で担当乗組員が仕事の重要性やノウハウを語ってくれました。
おかげで「機関嫌い」の生徒まで、機関の乗組員にあれこれと質問をしていました。


5月15日のブログで紹介した揚錨機(ようびょうき、ウインドラス)も実際に動かして説明してくれました。

そんな訳で、駿河丸の見学はとても勉強になります。
スケジュールの詰まっている駿河丸ですが、また見学させてもらいます。

 【調査船のスケジュール】
水産技術研究所が船を持っていると、いろいろな調査依頼が漁業者から来ます。
実状は年間スケジュールがびっしり詰まっていて、別の調査を組むのは大変です。
決まっている調査だけでも、天候の関係で実施できないこともありますから。
この駿河丸、進水は平成7年。
もう何年も前から老朽化が問題となっています。
研究所本体の建て替えもあって、駿河丸の新船が遅れています。
新しい駿河丸になれば、生徒の勉強も、もっと役に立ってくれるハズです。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
昨晩はTVKテレビ神奈川で「ピエール瀧のしょんないTV」で学園が紹介されました。
ご覧になった方はいらっしゃいますか?
他の地域は、だいぶ遅くなるようなので残念。
先週の静岡県内の放送では同時間帯で視聴率一位だったそうです。パチパチパチ!
ピエール瀧さんと番組スタッフの皆さんが良い番組を作ってくださったことに感謝です。
生徒たちが寮生活含め、明るく楽しくやっていることがわかっていただけるとうれしいです!
カットされた部分で、紹介したいこともたくさんあります。
またブログなどでご紹介していきますね。

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学園の後援会

2018年05月28日 09時00分00秒 | 学園紹介

今日はちょっと生徒から離れたお話し。
学園には後援会があります。
県内の漁協など漁業関係団体で組織され、会費を出してくれて経費面での応援もしてくれています。
後援会長はなんと県漁連会長です。県の漁業のトップです!
後援会費は総額で約70万円で、このお金を実習費の補助などに利用させてもらっています。
そして、焼津市長、水産高校、県会議員の方が顧問として参加、学園を応援しくれています。


先週は後援会の総会がありました。
昨年の後援会費の支出をご報告し、今年度の事業計画の承認をいただきました。
また、私が園長になってからは単なる会計報告だけではなくスライドを使って「学園の現在」をご説明しています。
今回は生徒募集の取組についてお話しさせてもらいました。

さて、出席者から
「2年以上かけて生徒を育成しては?」
「女性を漁業者に育てることは?」
「生徒の定員を増やすのは?」
と、例年になく多くの質問をいただきました。
これは現在の漁業が多くの課題を抱えていることを反映しています。

学園としては2年続けての定員割れから脱し、優良な生徒を輩出(はいしゅつ)しなくてはなりません。
今年はAO入学試験など、新しい取組を行います。
それが実を結ぶことを願うばかりです。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
学園の授業の多くは海技士のことを学びます。
20トン以上の船では、海技士資格がなければ役職に就けません。
とても大事な資格です。
もちろん、漁師になったあとで海技士資格をとることもできます。
漁師向けの海技士講習会もやっています。

しかし、総会のあとに、ある役員から話しがありました。
「仕事に就いてからでは勉強しないし、講習会にも行こうとしない...」
そうでしょうね。
漁師になる人で勉強は好き人は少数派。
果たして、今まで勉強をしてこなかった人が仕事の合間に勉強ができるでしょうか。

学園だと勉強時間にスマートフォンなどを預かり、誘惑を排除します。
そして相部屋の生徒が勉強しているので、
「自分もがんばろう」
と言う雰囲気になります。
そうすると、これまで勉強してこなかった生徒もがんばることができます。
学園生だって、通学になればどれだけ勉強するのか?

誤解のないように言うと、海技士試験はそれほど難しくありません。
勉強すれば必ず合格できます!
大学入試などに比べるとハードルは低いです。
勉強した学園生は、海技士試験に合格するだけが結果ではありません。
今まで経験しなかった達成感を得ることもできるんです。
がんばる見返りは大きいですよ!

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カツオとアサリのお話し

2018年05月25日 15時42分04秒 | 授業・講演

静岡県内のみなさん、「ピエール瀧のしょんないTV」をご覧になりましたか?
ぜひ、感想を教えてくださいね!

今回の放送、実は来週の放送予定だったんですが、急に変更となり連絡があったのが前日。
急いでホームページやブログで告知。
学園に見学された方で、放送が視聴出来る地域の方にはメールを送信!
大変でした...
本来は一週間前に皆さんにお知らせするはずでしたので見逃した方も多かったかも?
ごめんなさい!

そして静岡以外はこれからの放送です。
静岡での順番はこのとおり。
他の地域も、この順で放送みたいですよ。

聖地巡礼?!「熱海ゲームコーナーめぐり」 2018年3月22日
珍客続々!?伊豆箱根鉄道 貸切列車の旅 前編 2018年4月5日
あの男がまさかの…「伊豆箱根鉄道 貸切列車の旅 後編」 2018年4月12日
初参戦だらけの「5時間耐久しりとり選手権2018」 2018年4月19日
まさかの大逆転劇?!「5時間耐久しりとり選手権2018」 2018年4月26日
管理職の方、癒します「課長と行く掛川花鳥園」 2018年5月3日
「しょんない犬選手権シーズン2 西部地区大会」 2018年5月10日
生命の源「土を食べよう」 2018年5月17日
静岡県立漁業学園に潜入! 2018年5月24日

宮城県北部船主協会の吉田鶴男さんによると、宮城では「伊豆箱根鉄道 貸切列車の旅 前編」が今週放送されるそうなので、まだ一ヶ月以上先になりそうです。
神奈川は、数日ずれるだけみたいですよ。
皆さん、放送日はご注意くださいね!
それと、見逃した方、あるいは放送されない地域の方は学園にご連絡ください。

さてさてさーて。水産技術研究所の職員による講義第三弾!
今回はカツオとアサリです。
なんでカツオとアサリか?
講師の研究員が、現在はカツオを担当で、その前は浜名湖分場でアサリ担当だったからです。カツオとアサリが因縁ある生物と言うことではありません。

今回も資源管理の話しがありました。
資源管理と言っても、カツオとアサリでは同じではありません。
特にアサリは静岡県の場合、浜名湖という限定された場所にいます。
捕った分だけ、確実に減ります。
逆に浜名湖内で増やす努力をすれば、捕れるアサリも増えるのです。
広い海を回遊するカツオと大きく違う点です。
この違い、生徒はどう思ったでしょうか?


講義のあと、生徒の感想を見ると
・カツオが広い海域で生活しているのに驚いた
・カツオが共食いするんだ?
・静岡でアサリを捕っていることを知らなかった
などが書かれていましたよ。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
しょんないTVのなかで、
「漁師になるため大事なことは集団生活に慣れること」
をお話ししました。
私は本当にそう思っています。
学園で教えるロープワークや、海技士資格も大事ですよ。
でも漁師の仕事は一人ではできません。
例え一人で船に乗る沿岸漁業であってもです!

まず、沿岸漁業の漁師は漁協の組合員です。
そして地域の漁協の他に業種別組合や、業種別グループがあります。
それぞれの組織では、漁師間の約束事がたくさんあります。
自分の船を持っている漁師とは言っても組織に属しているのです。
その組織でうまくやっていく必要があります。

逆に考えると一人の力は小さくても、力を合わせれば大きな力となります。
だから漁師と言っても組織があるのです。

私が育てたいのは大型漁船の幹部、もしくは沿岸漁業であっても漁師のリーダーなれる人です。

そのために周りの人とコミュニケーションがとれ、協調できることが大事です。
それが集団生活に慣れることです。
学園の寮ではいろいろな生徒がいます。同級生だけど年齢は違います。
だから組織の中で生きていく力を養うことができるのです。

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