静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

西部地区施設見学

2024年11月15日 10時00分03秒 | 研修・見学
11月11日

第55期生にとって、最後の施設見学です。
見学先は、水産・海洋技術研究所浜名湖分場とヤマハ発動機(株)コミュニケーションプラザです。

〇 水産・海洋技術研究所浜名湖分場
浜名湖分場では、浜名湖や遠州灘の漁業や養殖業についての研究や研究成果などを漁業者に普及する役割を持っています。
浜名湖での漁業は、アサリを採る採貝、魚や甲殻類を獲る小型定置(かくだて網)や刺網、シラスウナギの採捕などがあります。
また、カキやノリの養殖業があります。
遠州灘の漁業は、シラス(いわし類)船びき網、カツオやトラフグなどを狙った釣りなどがあります。

講義では、浜名湖の環境や漁業についての紹介がありました。

少し横道にそれて養殖産物の紹介です。
浜名湖産のカキは、加熱しても身の縮みが少なくプリっとした食感で、アジが濃厚なのが特徴です。
養殖されているノリの大部分はアオノリです。
生食用の他、クロノリと混ぜて板状にして販売されています。
浜名地区の方にとっては、お正月にこの混ぜ海苔が無くてはならない品となっています。
味はクロノリ、香りはアオノリと、2種類のノリの良い所を合わせたものです。
新物は、12月中旬頃から市場に出回ります。
浜名湖産のカキとノリ、見かけることがありましたらご賞味ください。



浜名湖分場には、浜名湖体験学習施設ウォットが併設されています。
ウォットは、規模の小さな水族館ですが、浜名湖の魚や生き物をみたり、さわったりができる施設です。
工夫を凝らした展示がされていて、見る者を楽しませてくれます。
浜名湖周辺を訪れた際には、是非見学してください。
詳細は「ウォット」で検索してください。

〇 ヤマハ発動機(株)コミュニケーションプラザ
2ストロークエンジンの分解組立をしました。
先生の講義のあと、実際に分解していきます。
先生の補助を受けながら、分解、組み立てをしていきます。
機関の生徒は、普段扱っている大型エンジンとのサイズ差を感じながら楽しく作業をしていました。
航海に生徒は、慣れない手つきながら作業を進めていました。


最後に、バイクに乗せて(動かしません)いただきました。
息抜きの時間も楽しそうですね。


今回の見学は、多くの生徒が、これまでで一番面白かったとの感想を持ちました。
水産・海洋技術研究所浜名湖分場の鈴木さん、ヤマハ発動機(株)コミュニケーションプラザの皆様、見学や実習の対応ありがとうございました。
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ミクロネシアの研修生

2024年10月10日 15時52分45秒 | 研修・見学
10月7日

ミクロネシアから当学園に漁業技術を学びに2名の研修生が来ました。
10月25日までの予定で、ロープワークなどを学びます。

最初にハネ、バケ作りをしています。

先生の手本を真剣に見て覚えています。
作業をはやく覚えて、ロープワークなどの新しいことに進んでくださいね。

また、体育やクラブ活動を生徒諸君と一緒に行っています。
生徒諸君は、慣れない英語でコミュニケーションを取ろうとしています。
同世代の若者同士で楽しくすごしています。
外国の方と接する機会ですので、積極的にアプローチしてくださいね。
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富士宮地区見学

2024年10月10日 14時56分58秒 | 研修・見学
10月7日

富士山世界遺産センターと水産・海洋技術研究所富士養鱒場を見学しました。

〇富士山世界遺産センター
入り口から螺旋スロープを登りながら展示を楽しむ構造をしています。
このため、富士山を疑似的に登山しながら、展示内容を学べる仕組みとなっています。

展示内容は、火山、信仰、芸術、自然環境など富士山の魅力をわかりやすく解説しています。
センターは、富士山本宮浅間大社の参道わきにあり、大きな鳥居が目印です。
外観は、富士山を逆様にしたような建物で、建物と水面に映る姿とを楽しめるものとなっています。
富士宮を訪れた際には、是非とも見学したい施設です。

〇水産・海洋技術研究所富士養鱒場
昭和8年に開設した鱒類養殖を中心に研究や技術などの普及を行う施設です。

対応していただいた飯田場長と冨山さんにごあいさつ。

ニジマスの孵化したばかりの仔魚や餌を食べ始めたばかりの稚魚をみました。このサイズの魚は、養殖場でないとみることができないものです。

配合飼料を池の魚に与えています。


併設されたマス釣り場で、マス釣りをしました。

飯田場長、冨山さん、お忙しいところありがとうございました。

今回の視察は、漁業から少し離れた内容の見学となりました。
広い視野を持つことはとても重要なことですので、たまには文化的な側面などからみた富士山や養殖業について学ぶ機会も良かったのではないでしょうか。
生徒諸君!楽しめましたか?
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静岡県漁業無線局

2024年10月04日 15時35分41秒 | 研修・見学
9月30日

静岡県無線漁業協同組合が運営する静岡県漁業無線局を見学しました。

静岡県漁業無線局の歴史は古く、大正10年(1921年)に我が国最初の漁業用無線電信施設として清水市にあった静岡県水産試験場内に開局した漁業無線局清水電信所にまで遡ります。
その後、県内では、大正14年に焼津漁業無線局が、昭和5年に御前崎漁業無線局が開局しています。
昭和43年(1968年)4月に、これら3つの漁業無線局が合併し、焼津市田尻に静岡県漁業無線局として開局して現在に至っています。
漁業無線局清水電信所の開局から100年以上、合併してからでも55年以上にわたり、無線電信により沖で操業する漁船の状況を常に見守ってきた施設となります。

送信所
受信所
施設は、送信用の4基の通信鉄塔を備えた送信所と、受信用の4基の通信鉄塔を備えた受信所があります。
それぞれの施設には、送信機又は受信機が設置されています。

所属漁船との定時連絡により、操業の状況などの報告を受けています。
これは、「静岡県漁業無線局」のHPで見ることができます。


漁船と交信中です。

お仕事の邪魔をしないように、受信所内を見学させていただきました。
第一級海上特殊無線技士の講習に向けて、無線の重要性を感じ取ることができました。

無線局の皆様、お忙しいところ貴重な施設をみせていただきありがとうございました。
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清水地区施設見学

2024年09月05日 10時10分28秒 | 研修・見学
9月4日
フェルケール博物館と三保造船所を見学しました。

○ フェルケール博物館
清水港湾資料館が1991年にフェルケール博物館として新たに開館した博物館です。
清水港の歴史、和船の造船技術、輸出用茶箱と欄字など、清水港にゆかりのある展示内容となっています。
また、清水地域で発展した缶詰産業に関する展示も併設された缶詰記念館にあります。
記念館は、清水食品(株)の設立当時の本社社屋が活用されており、缶詰アートなどを楽しむことができます。
興味のある方は「フェルケール博物館」で検索してくださいね。

○ 三保造船所
まぐろはえ縄漁船やかつお一本釣り漁船などの遠洋漁船、水産高校などの実習船、県の調査船といった数百トン規模の大型船舶を建造している造船所です。
水産・海洋技術研究所の「駿河丸」もここで建造されています。
新船建造以外にも、定期的に点検・修理を行うドックも行っています。


船ができるまでの工程や見学における注意点などの講義を受けました。


材料となる鋼板です。
造船所内の見学は、安全確保ためヘルメット及び安全靴の着用が必須です。
生徒諸君もこれらを着用しています。


これを設計図通りの大きさに切り分けます。
設計図通りとなった鋼板は、必要に応じて曲げ加工され、組立てていきます。
船を複数のブロックにわけて、ブロックごとに組立てられます。
曲げ加工や溶接による鋼板の変化を織り込んで設計され、鋼板が切られていることがわかる場所です。
すごい技術ですね。


船の形となるようにブロックをつなぎ合わせたり、エンジンなどの主要な機関を搭載したり、塗装を施したりを行う場所です。船台と呼ばれています。
また、ドックでの点検・修理や塗装なども船台で行われます。
今回は、ドックが行われている船台を見学しました。
見学はここまでです。


新船が引き渡されるまでには、いくつかの工程が残っています。
船に必要な様々な装置などを搭載し航海ができるようします。
その後、海上での試運転を行い、設計通りの性能がでているかなどを確認します。
問題が無ければ船主に引き渡されます。


大型漁船の美しい曲線が人の手によって作り出されているところなど、普段は見ることのできないものを見学させていただきました。
三保造船所の皆様、ありがとうございました。
生徒諸君は、「すごい」、「驚いた」など、技術の高さとスケールの大きさに心を打たれたようです。
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