静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

伊豆地域施設見学

2024年06月14日 15時47分23秒 | 研修・見学
6月14日
〇 朝食

伊豆漁協1階の金目亭で朝食をいただきました。金目亭のスタッフの皆様、朝の早い時刻に対応していただきありがとうございました。

〇 底立てはえ縄漁業についてのお話
伊豆漁協にお邪魔して、底立てはえ縄漁業(きんめだい漁業のひとつ)について、船主の宇都宮さんからお話をうかがいました。
操業から、水揚物の利用に至るまで、漁業全体について紹介していただけました。ありがとうございました。

〇 底立てはえ縄漁船の見学
伊豆漁協の職員の方に案内していただいて、漁船を見学しました。
底立てはえ縄漁は三宅島周辺や八丈島周辺などで、きんめだいを狙って操業が行われ、その漁獲物は下田魚市場に水揚されます。下田を出航して再び戻ってくるまでの期間は、長くて2週間程度です。主に大型のきんめだいが漁獲されます。

伊豆漁協の皆さま、お世話になりました。
底立てはえ縄漁業に興味を持った生徒いました。実際の漁船を見ることで、リアルなイメージを持つことができたと考えています。ありがとうございました。

〇 石廊崎灯台の見学
南伊豆ジオガイドの会所属のジオガイドさんに、伊豆半島の成り立ちなどを紹介していただきました。
アワビやイセエビなどの磯根資源が豊富な伊豆半島の成り立ちは興味深いものです。本州とは別の陸域が、太平洋を北上して、一つながりなって、なおも押し続けています。これにより多様な海岸線が生まれ、アワビやイセエビなどの磯根資源等の豊富な水産資源をはぐくんでいます。すごいですね。
石廊埼灯台。
伊豆半島南端に位置しています。航海の安全を確保する重要な施設です。海上保安庁によって管理されています。海上保安庁のHP「灯台ONEタップビュー」で、灯台からの眺望などを見ることができます。

普段は見学できない灯台の中も、ジオガイドの見学コースに入っています。

記念撮影。

〇 石廊崎周辺の遊覧
遊覧船で石廊崎沖を周遊しました。
少しは、息抜きできましたか?
観光要素が強い洋上見学なので、楽しかったとの答えは納得できました。海岸線の様子や潮の流れなどを観察できると、より良かったですね。

〇 水産・海洋技術研究所伊豆分場の見学
伊豆分場は、水産系の研究機関と普及機関の2つの役割を担っています。伊豆半島で営まれている磯根漁業やきんめだい漁業などが研究及び普及の対象となります。
普及担当職員の松浦さんと鈴木さんから、分場紹介、ウニの解剖、イセエビの浮遊期幼生の出現状況調査などの講義を受けました。

ウニの解剖。可食部である卵巣は。。。。少なかったようです。
イセエビ浮遊期幼生の採捕器具を取り上げています。
採れているでしょうか?
4尾のプエルルス幼生が採れていました。
プエルルス幼生は、体が透明なことから別名ガラスエビと呼ばれています。貴重なサンプルです。見られて良かったですね。

試験魚に給餌。大型のマダイに餌を与える行為も楽しかったようです。

最後に展示室を見学。
松浦さん、鈴木さん、紹介用資料の作成、解剖素材の準備、当日の対応ありがとうございました。

ナマコ触感が面白いって感想を持つ生徒もいました。何に心を揺さぶられるかは生徒によりますね。楽しい驚きです。


来週は水泳訓練です。泳ぎの苦手な生徒、得意な生徒、それぞれに合った訓練を行います。海での遠泳に向けて、トレーニングをしましょう。

*石廊崎周辺の遊覧の記事の中で、石廊崎沖とするところを御前崎沖と書いていました。申し訳ありませんでした。(6月17日修正しました。)
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御前崎地区施設見学

2024年05月31日 13時28分37秒 | 研修・見学
5月29日
今日は、南駿河湾漁協の市場、原子力館、温水利用研究センターを見学しました。


御前崎の市場では、小型定置と小型船の水揚がありました。かつおが水揚げされる時期ですが、群れが近くにいなかったのか、天候が良くなかったのか、残念ながらありませんでした。

海上保安庁の巡視船。御前崎港には、海上保安庁の庁舎があり、巡視船が停泊しています。安全な航行、適切な漁業をするには、海のルールを守ることが重要です。海上保安庁の方々は、海のルールが守られるよう、日夜お仕事を遂行されています。お疲れ様です。


市場での仕事が一段落するまで、御前崎灯台周辺を散策。楽しそうです。
市場での仕事が落ち着いたところで、南駿河湾漁協の川口さん、池田さんから、御前崎周辺の漁業などについて教えていただきました。生徒からの質問にも丁寧に答えていただきました。

原子力館前で記念撮影。
生徒の皆さん、見学した内容を私に教えてください。
私も知らないジャンルなので興味があります。
昼食は、刺身定食。おいしそうですね!
温水利用研究センター。
鈴木所長に施設や栽培漁業についてのお話をしていただきました。
ちょうどマダイの沖だしをしていました。
施設の規模などの制約により、陸上施設では3cm程度まで育てて、海に浮かべた生け簀に魚を移動させます。この海に魚を動かす行為を沖だしと呼んでいます。トラックに積まれた水槽には、マダイの稚魚がいます。水槽1つに数万尾が積まれています。

ボールにはトラックに積んだマダイと同じ大きさのものが入っています。このサイズのマダイ稚魚を見る機会はまずありません。しっかりと観察したでしょうか?
魚の飼育水槽への給水パイプ。奥にある濾過槽で小さなごみまで物理的に除去します。
大型の屋外水槽。親魚など大型の魚を飼育しています。
栽培漁業について、概念を理解できたでしょうか?
そのうち私が授業で皆さんの理解度を確認しますね。楽しみにしていてください。

生徒諸君に何が面白かったかを尋ねたところ、温水利用研究センターが2名から面白かったと評価でしていました。放流用などの稚魚を作る業務は、漁業から少し遠いジャンルになります。自分の目指す漁業だけでなく、周辺にも興味を持つ。とても重要なことです。


南駿河湾漁協の川口さん、池田さん、業務の合間を縫って対応していただきありがとうございました。生徒は、カツオ船での仕事の楽しさ、実際の業務など実践的なお話に刺激を受けていました。
温水利用研究センター鈴木所長、普段は目にすることのない小型のマダイ、トラフグやヒラメを見学でき、貴重な体験をできました。ありがとうございました。
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マグロ延縄漁船の見学

2024年05月31日 11時33分58秒 | 研修・見学
5月28日
まぐろ延縄漁船を見学しました。
当学園卒業生(第50期生)の新谷さんの案内で、焼津まぐろ漁業株式会社所属の第88福久丸の船内をみました。
操舵室の機器の解説を受けています。
船内冷凍庫です。鮮度保持のため、-50℃に維持されています。
1,000馬力の航行用エンジン(主機)。機関室には、冷凍機、補機(発電機)な
ど、船を動かすために必要な機器類が配置されています。
サロン。船員が食事をとるところ。机には乗組員一人一人に割り当てられた引き出しがあり、それぞれの食器などが収納されています。冷蔵庫、冷水器、炊飯器なども配置されています。
サロンに隣接して調理場が配置されています。
お風呂場。
居室。一人一部屋で運用しています。

マグロ漁船を隅から隅まで見せていただきました。
長い航海でも快適過ごせるように配慮された船内!!
マグロ漁船への就業を望む生徒には、とても良い刺激となりました。
生徒は皆、目を輝かせていました。

焼津まぐろ株式会社の皆様、お忙しい中に見学対応していただきありがとうございました。


余談となりますが。。。
第88福久丸は、建造中の姿を造船所で見かけています。
塗装もされておらず、何も艤装されていない状態でした。
その船が、操業して魚を積んで戻ってきている。
感動しました!!
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ヤマハエンジン組立教室

2023年10月12日 12時00分00秒 | 研修・見学
10月12日 木曜日
浜松地区の視察の続きです。午後からはヤマハ発動機株式会社コミュニケーションプラザに移動しました。同施設はヤマハ発動機とその製品を紹介する企業ミュージアムですが、今回は施設見学だけで無く、エンジン分解組立教室に参加させていただきました。


学園でもエンジンの構造の授業はありますが、実物を組み立ててみることでより理解が深まったと思います。


館内にはヤマハのバイクや、ヤマハのエンジンを積んだ往年の名車の実物展示もあり、こちらには生徒よりも教員の方が興奮していたようです。

週末見学会の参加者を募集中です。次回開催日は10月28日(土)です。見学会の詳細はこちらをご覧ください。 https://gyogaku.com/setsumei/
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浜松地区視察

2023年10月11日 12時00分00秒 | 研修・見学
10月11日 水曜日
先週は浜松地区の施設見学がありました。最初に訪れたのは、静岡県水産・海洋技術研究所浜名湖分場です。 浜名湖分場は、アサリをはじめとする浜名湖の漁業、トラフグなど遠州灘の漁業、浜名湖の環境モニタリング、ウナギやアユの養殖など、幅広い試験研究と普及活動を行っています。当日は研究科長から、浜名湖分場が近年力を入れて取り組んでいるアサリの漁獲量減少原因の究明や、増殖研究に関する話を聞きました。

浜名湖では2010年代になってアサリの減少傾向が顕著となり、いまだ回復には至っておりませんが、行政と漁業者が一体となって資源回復への取組を続けています。
次に、浜名湖分場に併設されている浜名湖体験学習施設「ウォット」を見学しました。「ウォット」は、浜名湖に生息している水産生物を中心として、見て、触る体験ができる施設です。 ウオットには水槽の下から手を入れるところが空いていて、水槽に直接手を入れることができる水槽など、ちょっと変わった展示が多くあります。


内容的には、小さな水族館的な施設ですが、浜名湖についての勉強になるほか、展示にも随所に工夫がされており、大人でも楽しめる施設です。
学園の普段の授業では、沿岸から遠洋まで海面漁業に関する授業が多いですが、先々週の内水面養殖に続き今回の浜名湖の視察で、静岡県では内水面から汽水湖そして遠洋まで、様々な水産業が営まれているの分ったと思います。

週末見学会の参加者を募集中です。次回開催日は10月28日(土)です。見学会の詳細はこちらをご覧ください。 https://gyogaku.com/setsumei/


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