静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

救命筏(きゅうめいいかだ)講習会1

2019年08月30日 09時09分12秒 | 研修・見学

海難(かいなん)事故対応の学習が続きます。
どんなに注意をしても、事故はあります。
そして、いよいよ船が沈みそうになったときに使うのが救命用のボートです。


昔は学園でも練習するカッターボートを救命艇(きゅうめいてい)として使っていました。
現在はボートではなく、子供用のビニールプールに屋根がついた形の筏(いかだ)です。


さて、この救命筏に乗り移って終わりではありません。
救助が来るまで生きながらえる必要があります。
そのため非常食、医薬品、レーダーの反射材などを備えます。


午前中に、これらの機材の法律の説明を航海実習棟で受けました。
非常食も食べさせてもらいました。

そして、午後からは洋上で救命筏に乗り移る実習です。
続きは次回。
(・・・先にYouTubeにアップされちゃいました。)
 

Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
10月のAO入試をお考えの方は、なるべく早く見学をしてください!
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.ryoushi.jp/regional/22/post_192.html
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/r1-opencampus.html

 園長のつぶやき
高校進学の価値を
「高校でいろいろな経験ができるから」
と以前のブログで書きました。
それは人生では貴重ですが、漁師の仕事に直結するモノは少ないです。

学園のいろいろな行事で経験できるのは漁師になるために必要なモノばかりです。
来週は全国一のキンメダイ水揚げ基地である下田に見学に行きます。
もちろん、授業や実習も漁師になれば必要な知識や技術です。

学園を見学する中学生の保護者の方から
 「(成績が悪くて)行く高校がない」
と聞くことがあります。
今は昼の定時制、単位制、通信制など高校のバリエーションも増えました。
しかも、多くの高校は定員割れです。
だから成績が悪くても、入学できる高校はあるはずです。

しかし、高校で授業をまじめに受けず、打ち込むモノもなく三年間過ごすなら行く価値があるでしょうか?
将来のために身につけるべきものを得られるは高校だけはありません。

高校以外にも、その人の適性を伸ばすことができる場所あります。
実際に沼津、清水、浜松に技術系の静岡県立の訓練校があります。
民間の高等専修学校、各種専門学校もあります。
高校に進学するより、はるかに充実した生活ができることも多いハズ。

でも、もう漁師になることを決めている人。
それなら、あなたの年齢に関係なく学園で学ぶことを考えてみてください。

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海上保安部による海難事故防止の講義

2019年08月29日 09時28分43秒 | 授業・講演

二学期も外部講師の授業があります。
第一弾は「漁船の海難傾向と事故防止対策について」。
講師は清水海上保安部の方です。


事故の事例を、たくさんの写真で分かりやすく説明していただきました。
また事故になった原因や対策をグループワークで考えました。


そして重要な救命胴衣の着用。
最後は救命胴衣をつけているかどうかで、助かる、助からないが分かれます。
残念ながら漁師の装着率は低いのが現実。
自分の命を守るために、すべての漁師が装着してください。

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 園長のつぶやき
「スマホ」・・・もちろんスマートフォンのことです。
携帯電話と言うこともありますが、もはや電話は機能の一部。
持ち歩けるパソコンです。
便利ですね。
私も出張したときに、地図アプリを使わないと目的にたどり着けません。

しかし、学園はスマホの利用を制限しています。
中高生にはスマホ依存になっている人が少なからずいます。
スマホ依存の人にとって、スマホを制限する学園のルールは大問題です。
でも、遠洋漁船に乗れば電波の届かない世界。
スマホが使えないことに慣れてもらわないと・・・

実は、状況が変わってきています。
人工衛星を使った通信が可能になり、船内にWi-Fi(無線通信)が整備される様になってきました。
今はまだ、少ないですがすべての漁船に配備されるのも時間の問題でしょう。
動画のように大きなデータはダメみたいですけどね。

じゃあ、学園のスマホ制限も不要?
・・・とは行かないんですね。

学園生に中学高校での優等生はほとんどいません。
あんまり勉強をしていない。
家で勉強をすべき時間に何をしていたのか?
・・・スマホをいじっていることが多いんですね。
これが学園に来たからと言って、急に変わることはないですよ。

往生際(おうじょうぎわ)が悪い生徒は、スマホを隠し持ち、こそこそ使います。
しかし、寮の中なのでバレます。
こうなる生徒は少数ですが、今やるべきことよりスマホいじりを優先するなら、漁師になってもうまく行きません。

学園はたった一年間しか有りません。
海技士の勉強に加え、覚えること、やるべきことはたくさんあります。
それができないのですから、就職しても苦労することになります。
学園でどれだけ漁師になるためにがんばれるか?
がんばった分だけ良い漁師になる近道となります。

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専攻別の授業

2019年08月28日 09時29分44秒 | 授業・講演

航海と機関の専攻別の授業が始まり、教室も2階へ移動です。。
もともと小さい教室ですが、生徒が増えて詰め込み感があります。


ちなみに昨年の様子です。


少し人数は増えましたが、この教室で居眠りはできませんよ!

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 園長のつぶやき
大学に行って驚いたのが、一つの教室にいる学生の多さです。
その大学は、学部が9もある大きな学校って言うのもあるんですが、平均で100人くらいだったでしょうか?
もっと驚いたのが、大学進学の予備校。
名前を出せばみなさん分かる有名校です。
・・・500人くらいの人がすし詰め状態!もう30年以上前ですけどね。
だから、部外者の私が授業を聞いても先生も周りの予備校生も気がつかない。
これでは授業は先生から生徒(学生)への一方通行です。

学園の授業では、先生がしきりに「わかるか?」と聞きます。
本当に分からない生徒は「分からない」とは言いません。
でも、顔つきで分かります。
そうやって、なるべく多くの生徒が理解するように授業を進めます。
人を教えるのは大変です。

生徒数が増えて、職員の負担も増えました。
でも一人でも多くの漁師を育てるために奮闘中です。

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二学期始まりました

2019年08月27日 08時59分57秒 | 学園行事

長い夏休みが終わり、二学期がスタートしました。
とりあえず昼食をとって、始業式。
整列が変わって、前列が機関専攻。
後列が航海専攻です。
通常は航海専攻が前です。
今年は機関専攻希望者が多かったので、逆となりました!


それから、何をするかというと・・・部屋替えです!
二学期から機関専攻と航海専攻に分かれるため、部屋も専攻別になります。
三階が機関専攻、四階が航海専攻です。


この荷物は!?

実習も始まりました。
初日はロープワークのおさらいをしました。
夏休み中にも復習した人と、していない人。
ちょっと差がついたかな?


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 園長のつぶやき
今年は見学者数が少なく、来年の入学者が減るのを心配しています。
しかし、良い状況も見られます。
それはマグロ漁師希望者が多いことです。
しっかり数えていませんが、感覚的に半数以上!ですよ。
私も学園4年目で、こんなことは初めてです。

マグロと言えば、食用の魚では最大。
マグロはえ縄に使う200kmに及ぶ幹縄。
太さは1cmもありません。
これで巨大魚を捕る。
テレビなどでは紹介されない、マグロとの駆け引きがあります。

そんなロマンを知ってから知らずか、マグロ漁船をめざす人が多いのはうれしい限り。
今年の生徒もマグロ希望者が数人いますが、もはやトレンド?
漁船の中でも最も人材難となっているマグロ漁船。
昔のような高収入ではなくなっているのは事実ですが、魅力のある漁業です。

マグロ漁船への就職を希望する人!
ぜひ来てくださいね!

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オープンキャンパスその3

2019年08月26日 09時00分00秒 | 学園行事

オープンキャンパスの授業体験をご紹介しています。
最後は実習です。
航海実習棟で、ロープワークの体験です。

今年は巻き結び、本結び、もやい結び、命綱結びなどを行いました。


そして、ロープを加工する「刺し継ぎ」と網の修繕を先生がデモンストレーションしてくれました。
漁師の仕事がちょっと分かってもらえたかな?


さて、いよいよ本日から二学期の始まりです。
午後から授業もスタート。
ブログも明日からは平常運転に戻ります。
生徒の様子をご紹介します。

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 園長のつぶやき
オープンキャンパスの参加者で
  「ぜひ入学して欲しい!」
と言う人がいます。
一方で、「ちょっとなぁ」と思う人がいるのも事実です。
今回は案内中に勝手に別行動をしたり、先生の話を全然聞いていない人がいました。
もしかしたら、友だちの付き合いで来ただけで、漁師になる気はなかったのかも知れません。
それはそれで仕方ないんですけど、
もし入学しても、学園でやっていける気がしません。

去年のAO入試ではこんな人がいました。
ある漁業会社に就職しようとしたら
「未経験者は学園を卒業するように」
って言われたんですね。
つまり「言われたから来た」なんです。

それでも、しっかり学園で学ぶ気持ちがあるのなら問題ありません。
しかし、彼の場合は事前に見学にも来ていないし、
学園に入学する理由もハッキリしない。
事前に高校の先生から面接の指導があったと思われましたが、
すぐにメッキがはがれます。
学園の集団生活へも適応が心配される状況でした。
・・・10年前はこんな生徒が珍しくなかったかもしれません。
でも、今は違うんですよ!!

学園の受験者は年変動が大きく、定員割れになることも少なくありません。
されど学園も学校ですから、誰も彼も無条件で入学とはなりません。
ルールを守れない、漁師になる意欲が低い、仲間を大切にできない・・・
こんなことが、最初から分かるようだとね。

・・・とは言っても、これはごく一部の人。
ほとんどの見学者や受験生は、まじめに漁師をめざす人たちです。

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